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BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズがビットコイン底値予想を更新、ADAは前週比+28.7%上昇

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仮想通貨市況

1日の米株式市場では、ダウが前日比435.05ドル(1.33%)高、ナスダックが前日比322.44ドル(2.69%)高と3日ぶりに反発した。

2日に発表された米雇用統計が市場予想を下回り、さらなる金融引き締め加速への警戒感が後退した。米長期金利が小幅低下したことも、ハイテク株を中心に一定の買い戻し需要を呼んだものとみられる。

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比+2.07%の396万円(30,466ドル)で推移しており様子見基調が伺える。

BTC/USD日足

アーサー・ヘイズの相場予想

BitMEXのアーサーヘイズ元CEOは、6月1日に掲載したブログにて、ビットコイン25,000〜27,000ドル。イーサリアムは1,700〜1,800ドルの間で底を打つ可能性があるとの予想を示した。ベアサイクルの終焉に達した可能性を示唆するという。

今年5月時点の底値予想である1BTC=20,000ドル、1ETH=1300ドルより上方修正した格好だ。

その理由として、①史上最高の相関係数に達していたビットコインとナスダック100の連動性が低下しつつあること、②4〜5年前の仮想通貨バブルの強気サイクルのピーク付近の価格に近いところまで大幅下落したことを主な要因として挙げた。

関連:ビットコイン続落で4万ドル割り込む、BitMEX共同創業者のアーサー・ヘイズは悲観予想を堅持

アーサー・ヘイズ氏は、2018年の仮想通貨バブル崩壊時の底値予想や2021年の強気トレンド予想など的中率の高さで知られる。今年1月時点のブログ記事で、「2021年の最安値1BTC=28,500ドル、1ETH=1,700ドルがリテストされるまでは底値だと思わない」と主張していた。

また、暗号資産市場を揺るがしたステーブルコインUSTのディペッグを伴うテラ(LUNA)ショックにも触れた上、「Luna Foundation Guard(LFG)」がUSTの価格維持のための準備資産として保有していた80,000BTCを売却せざるを得なかったことは、暗号資産市場にとって結果的にポジティブとしている。

関連:テラUSD(UST)のディペッグ騒動 Terraform Labs社や取引所の対応まとめ

ただし、「多くの仮想通貨が過去最高値から50%〜90%下落する中、すでに巨額の損失を抱えている投資家も多くいるため市場原理的にも上値は重く、すぐに過去最高値の1BTC=70,000ドルに向けて上昇するとは思わない方がいい。」「弱気トレンドから脱却するためには、政治動向とマクロ経済環境と一致しなければならない」と指摘。

インフレ抑制のために金融引き締めを加速させるFRB(米連邦準備制度)が利上げを緩和するなど、強気トレンド再来のためには金融政策の方針転換が必要との見解を示している。

同氏は以前、「暗号資産が先進国市場の株式のように債務ベースの”非自由リスク資産市場”と連動している現状にある」ことを主張していた。また、22年11月8日に開催される米国中間選挙が近づくにつれ、金利上昇がより大きな問題になると予測している。

アルトコイン市場

時価総額6位の仮想通貨エイダ(ADA)が前週比+28.73%と上昇している。TOP10銘柄の週間騰落率では、ビットコイン(BTC)の+6.44%、イーサリアム(ETH)の+5.98%を大きく上回った。

Messari

エイダは2015年に開始されたオープンソースのPoSブロックチェーンプロジェクト(カルダノ)の基軸通貨で、今月中にメジャーアップグレードの「Vasilハードフォーク」予定を控える。

ハードフォークにより、ネットワークのスループット(処理能力)を改善し、スマートコントラクト機能を強化することを目的とするものだ。創業者のチャールズ・ホスキンソン氏によれば、「成功すればパフォーマンスが大幅に向上し、DeFiアプリの参入を促す」という。

先月25日には、「イーサリアム-カルダノ」間のブリッジ機能をローンチしており、これも材料視されたものとみられる。

これにより主要ステーブルコインのUSD Coin(USDC)及びERC-20トークンをイーサリアム経済圏からカルダノネットワークに転送できるようになり、DeFi(分散型金融)エコシステム強化につながるとの思惑がある。

開発者のアクティビティ増加、カルダノネットワークでのネイティブ資産の発行量増なども価格を後押しした。

エイダ(ADA)は国内取引所ではBITPointに上場しており、今年5月には、フォビジャパンがエイダ(ADA)の取り扱いを開始した。

関連:国内初、仮想通貨取引所BITPointに上場したエイダ(ADA)とは

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