CoinPostで今最も読まれています

米SEC、UST巡りDo Kwon氏などを調査か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

投資家保護規則への違反を調査か

米証券取引委員会(SEC)は、ディペッグを起こしたステーブルコインTerraUSD(UST)について、投資家保護規制に違反していたかどうかを調査している模様だ。匿名の情報筋の話として、ブルームバーグが報じた。

報道によると、SECは、Terraform LabsがUSTのマーケティングに関して証券や投資商品に関する規則に違反していた可能性を調べているところだという。

Terraform Labs CEOのDo Kwon氏は、「現時点では、TerraUSDに対する米SECの調査があることを知らない。私達は、SECからそうした連絡を受け取っておらず、Mirror Protocolの件以外で、新しい調査があるとは知らされていない」とコメントしている。

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

「Mirror Protocol」に関する調査

SECは、Terraform Labsが開発した合成資産プラットフォーム「Mirror Protocol」に関して調査を行ってきた。

このプラットフォームは、株式やインデックスなどの資産をブロックチェーンでトークン化するもので、ユーザーは、中央集権的な証券取引所にアクセスすることなく、株式等へのエクスポージャーを持つことが可能だ。

米国の投資家もアクセス可能であり、SECは未登録で証券の販売・提供をおこなっている疑いがあるとしている。

この件について、Kwon氏側の弁護士は、米国のSECはKwon氏と韓国に本社を置くTerraform Labs(登記はシンガポール)に対する管轄権を有していないと主張していた。

関連米NY裁判所、LUNA開発企業にSECの召喚状へ従うと命じる

米裁判所がSECの管轄権を認める

米国の第2巡回控訴裁判所は8日、ニューヨーク南部地区裁判所の以前の決定を支持し、SECが管轄権を有していないとするTerraform Labsの控訴申し立てを却下した。

SECによると、この裁判所の判断の背景としては、Terraform Labsが「米国投資家への宣伝、米国人従業員の雇用、米国企業との契約」など、意図的かつ幅広く米国居住者に接触しようとしていたことがあった。

このことにより、韓国に拠点を置いていても、米国での説明責任を免れることはできないとして、控訴却下に至った格好だ。

今回の判決は、Mirror Protocolに関するものだったが、USTディペッグに関しても、米国内で意義を持つことになる可能性がある。米国の資本市場にアクセスし、そのトークンを米国の投資家に宣伝するなどしていた場合、米国での責任も問われることを示唆するからだ。

韓国ではすでに、検察当局がステーブルコインUSTの急落を巡り、Terraform Labsの全従業員を対象とした本格的な捜査を開始している。

主な焦点は、関係者がLUNAとUSTの設計に欠陥があったことを事前に知りながらも放置していたかどうかということだ。また、意図的な相場操作があったかどうかや、暗号資産(仮想通貨)取引所上場の際の審査過程などについても調査を行っている。

さらに韓国では集団訴訟の動きもあり、同国の大手法律事務所LKB&Partnersは、一般投資家を代表してKwon氏をソウル警察庁に提訴するとした。

関連韓国検察、UST急落巡りTerraform Labsの全従業員を調査へ=報道

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/21 火曜日
14:40
アルトコイン不振で取り沙汰される3つの理由について、大手VC「Dragonfly Capital」がデータ検証
仮想通貨投資企業Dragonfly CapitalのパートナーであるHaseeb Qureshi氏は、アルトコインが不振な理由について検証する記事を発表。最もよく知られている三つの理論について、データを使って反証した。
14:24
Binance Japan、MASKとCYBERの取扱いを発表
Binance Japan(バイナンスジャパン)は2024年5月22日から暗号資産(仮想通貨)現物取引でマスクネットワーク(MASK)とサイバーコネクト(CYBER)の取扱いを開始する。新たな銘柄追加で合計52銘柄に。
12:24
現物ETFの承認期待でイーサリアムが急騰、ビットコインは7万ドルの大台を回復
暗号資産(仮想通貨)市場では、専門家によるイーサリアム現物ETFのSEC承認確率が急上昇したことでETHが前日比20%高まで急騰。ビットコインは過去最高値に迫る7万ドルの大台を回復した。
11:30
イーサ財団ドレイク氏、Eigenの顧問就任で数億円の報酬受け取りを開示
イーサリアム財団の研究者ジャスティン・ドレイク氏は、Eigen財団のアドバイザーに就任し多額のトークンを報酬として受け取ることを開示した。
10:20
Gala Games、300億円相当のGALAトークンが不正鋳造 価格急落
Web3ゲームGala Gamesで何者かが2億ドル以上に相当する「GALA」トークンを不正に鋳造し売却した。管理者アドレスが悪用されたとみられる。
09:30
Sei、EVM互換へアップグレードの投票開始
仮想通貨イーサリアムとの互換性を持たせるため、L1ブロックチェーンのSeiがアップグレード実施のための投票を開始。投票後の計画も明らかになっている。
08:14
グレースケールに新CEO、ソネンシャイン氏が退任
ソネンシャイン氏がCEOだったグレースケールは過去の10年間、仮想通貨ビットコイン投資信託だけでなく、イーサリアムやソラナなどさまざまなアルトコイン投資商品も打ち出し、伝統金融に代替的な資産クラスを提供してきた。
07:45
バイナンス、中小プロジェクトの支援を発表
30年までに24兆円相当のトークンがアンロックを予定することなどを記載したレポートを発表した後、バイナンスは、優秀な仮想通貨プロジェクトに対し上場プログラムに応募するよう呼びかけた。
07:00
STEPN、ソラナスマホ保有者にコラボスニーカーを配布
STEPNはソラナスマホのGenesis Tokenの保有者に、特別なソウルバウンドトークン「STEPN x Saga Badge」も配布した。
06:20
最終判断期限迫るイーサリアム現物ETF、予想外の進展で承認観測強まる
仮想通貨イーサリアムの現物ETF上場申請に関して、SECから主要な提出書類を更新するよう突然求められていることが報じられた。イーサリアムの価格がニュースを受け高騰した。
05/20 月曜日
17:07
コインチェック、ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表
コインチェックは20日、「Coincheck IEO」において、暗号資産(仮想通貨)ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表した。本IEOは国内における6例目で、上場企業100%子会社による初のIEO。
16:39
仮想通貨企業の資金調達、2024年第1四半期に急増=レポート
大手投資データプロバイダー「PitchBook」は、2024年第1四半期の仮想通貨市場レポートを発表。ビットコインETFの承認を背景にスタートアップ企業が518件の取引で総額3,741億円の資金調達に成功したことが明らかになった。
14:03
米国の経済制裁対象国ベネズエラ、仮想通貨マイニングファームへの電力供給停止へ
ベネズエラ政府は、電力需要への影響を避けるため国内すべての仮想通貨マイニングファームを電力システムから切り離すと発表した。
11:46
ビットコインの週末相場は高止まり、オンチェーンデータは「利確フェーズ」の終焉を示唆
FRBの利下げ期待を背景にNYダウが史上初の4万ドルに達するなど米国株指数が好調に推移する中、オンチェーンアナリストはSOPR指標を分析。2ヶ月間の利確フェーズが終わりつつあることを指摘した。
11:19
仮想通貨ウォレットのファントム、米国のApple Storeユーティリティランキング3位に浮上
ソラナ基盤の代表的な仮想通貨ウォレットとして普及した「Phantom Wallet (ファントムウォレット)」(現在はマルチチェーン対応)が、米Apple Storeのユーティリティ・アプリで3位にランクインした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/05/21 16:30 ~ 19:30
東京 SHIBUYA QWS (渋谷キューズ)
2024/05/23 14:30 ~ 15:30
その他 オンライン
重要指標
一覧
新着指標
一覧