米裁判所、Terraformに召喚状への準拠を命令
米国ニューヨーク州の地方裁判所は、米証券取引委員会(SEC)の要請を認め、Terraform LabsとそのCEO、Do Kwon氏に対し、召喚状に従うことを命じたことが分かった。
米SECは、ステーブルコインのUSTやテラ(LUNA)で知られるTerraform LabsとDo Kwon氏に対して、調査召喚状へ従うことを求めていた。
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また、調査召喚状自体については、トークン化された株式等を取引できるTerraform Labsが開発した合成資産プラットフォーム「Mirror Protocol」に関してSECが行った調査に基づくものとなっている。
Terraformsは、その後昨年12月、SECの申立てに対して反論を行うなどしていた。その後、口頭弁論が2022年2月17日に、テレフォンカンファレンスの形式で実施され、ニューヨーク南部地区連邦裁判所はその記録に基づき、SECの申し立てを認めたのが、今回の経緯となる。
SECの行ってきた調査
SECはMirror Protocolが米国証券法に違反し、未登録で証券の販売・提供をおこなっているとする懸念等に関して調査を行ってきた。
Terraform Labsが提供するMirror Protocolは、Synthetix(SNX)などと並び、合成資産プラットフォームと呼ばれる。合成資産とは、株式やインデックスなどの資産をブロックチェーンでトークン化(ERC20トークン)したもの。
Mirror Protocol上では「mAssets」と呼称される合成資産のほかに、ガバナンストークンのMIRが流通している。
中央集権的な証券取引所にアクセスすることなく、株式等へのエクスポージャーを持つことが出来ることが特徴となるが、調査では、米国に在住する投資家がアクセス可能であること、TerraformがMirror Protocolを主導していること、「mAssets」がSECに登録されていないことなどの点が指摘された。
そして調査が行われる中、昨年の9月には、ニューヨークで開催されたカンファレンス「Messari Mainnet 2021」にて、参加して会場内を移動中であったKwon氏に召喚状が渡されたとされる。