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韓国検察、UST急落巡りTerraform Labsの全従業員を調査へ=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

検察がUST騒動を本格捜査へ

韓国の検察当局は、ステーブルコインTerra USD(UST)の急落を巡り本格的な捜査を開始、テラ・ブロックチェーンの開発企業Terraform Labsの全従業員を調査対象としている。地元メディアJTBCニュースが28日に報じた。

検察は27日に、過去の開発作業に参加した従業員の調査を始め、関連資料も入手したと伝えられる。

2019年にテラの初期開発作業に携わっていた従業員の証言によると、当初から社内でも、無担保型(アルゴリズム型)ステーブルコインであるUSTのディペッグが発生することについて懸念の声が挙がっていたという。

ステーブルコインとは

ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

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具体的には開発時より、「投資家に数十パーセントの利子を支給すれば、最初は人々を呼び込める可能性がある」ものの、「安定的な担保や収益モデルがないと、ある時点では利子の配分と価値変動に対応する余裕がなくなり、暴落しかねない」という趣旨の指摘がなされていた格好だ。

ステーブルコインUSTの預金に対して利子を付与するAnchor Protocolは、約19%という高利回りで知られていた。この高利も一つの背景として、Anchor Protocolへの預入総額 「Total Value Locked(TVL)」は4月時点で、約2兆円を記録している。こうして投資家は集められたものの、懸念が現実となり価格は暴落した格好だ。

今回USTがディペッグした原因については、ブロックチェーン分析企業Nansenが詳細なレポートを発表した。

Nansenによると、資金力のある複数団体が、Anchor Protocolから大量のUSTを引き出し、他のステーブルコインと交換していたことがディペッグの引き金になったという。

Nansenは、こうした動きは「マクロ経済と市場の変動が激しい中で、Anchor Protocolに預けていたUSTを減らすため」など、特別な悪意はない投資行動だった可能性も指摘している。

関連:USTディペッグ騒動の引き金とは、ブロックチェーン分析企業Nansenの調査レポート

設計の欠陥を事前に知っていたかに着目

韓国の検察は、Terraform Labsの共同設立者Do Kwon氏を始めとする関係者が、LUNAとUSTの設計に欠陥があったことを事前に知りながら放置していたかどうかという点に注目しているという。

その他に検察は、意図的な相場操作があったかどうか、韓国の仮想通貨取引所でUSTを上場する際に、しっかりとした審査過程を経ていたのかなどについて、全般的な調査を行っている。

訴訟の動き

韓国内では、USTとLUNAの急落を巡り、投資家らがTerraform Labsを相手取って訴訟を起こそうとしている。

韓国の大手法律事務所LKB&Partnersは、一般投資家を代表してKwon氏をソウル警察庁に提訴するとした。Kwon氏の財産仮差押えを申請し、詐欺の疑いで告訴するという。地元メディアMunhwa Ilboニュースが伝えた。

また、オンラインチャットルームなどでUSTとLUNAへの投資家らが議論を行っており、LKB&Partnersとは別に集団訴訟に出る可能性もあるという。

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