CoinPostで今最も読まれています

コインベースカストディからL2として初のサポートも、Optimismに流出騒ぎ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ハッキングを否定

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2ソリューション「Optimism」について、運営が管理するマルチシグ・ウォレットから約600億円(4億5000万ドル)相当の独自トークン「OP」が突然移動されたことが確認された。

ハッキングの疑惑が広がり、OP価格は一時10%急落。その後、運営チームが疑惑を否定して暴落前の水準に値を戻している。

出典:Trading View

約600億円もの資金は、暗号資産(仮想通貨)OPの執筆時点の市場流通量を上回る規模だ。データサイトCoinMarketCapによると、OPの時価総額は423億円とされている。

マルチシグ・ウォレットとは

マルチシグウォレットとは、アクションを実行するために全体の署名者のうち少なくとも数人の署名を必要とするスマートコントラクトで、Optimismのような分散型プロトコルのガバナンスに使用される。

▶️仮想通貨用語集

その後、Optimismの運営チームはツイッターで、大量のOPトークンの送付は「計画されたもの」と説明。機関投資家向けに仮想通貨のカストディサービスを提供する「Coinbase Custody」との連携のために、関連するウォレットに向けられたものと加えた。チームによると、Coinbase CustodyによるイーサリアムL2のサポートはOPが初めてとなる。

Optimismはまた、本件によるOPトークンの供給量に影響はないと説明した。初期投資家に配分し、ロックされているトークンがリリースされたような種類のトランザクションではないようだ。

Optimismの運用体制に対し、ソーシャルメディアでは取引データが公開されているパブリックチェーン上で、事前アナウンス無しに大金を移す運営サイドの体質に批判的な声も見られる。

こうした指摘について、Optimismは送金について事前に連絡しなかったことを詫びており、今後は事前に報告すると加えている。

6月にOptimismは、デジタル資産のマーケットメイカー「Wintermute」との連携時に不備があり、2,000万OP(23.4億円相当)の不正流出を発生。その後、ハッカーとの交渉の末に、1,800万OPトークンを取り戻していた。

レイヤー2(L2)とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

関連:イーサリアムL2「Optimism」のOPトークン、23億円相当が不正取得の被害に

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア