CoinPostで今最も読まれています

セルシウスの上位債権者Ziglu、米ロビンフッドによる買収契約が半額に改訂へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ロビンフッドをZigluを買収

米大手投資アプリのロビンフッドが、一時は合意していた暗号資産(仮想通貨)ウォレット・カード会社Zigluの買収契約について、金額の再交渉を図ったことが明らかになった。

フィンテックメディアAltFiが独占的に報じた内容によると、Robinhoodが提示した修正後の買収価格は約100億円(7,250万ドル)。22年4月に合意に至った買収金額、約230億円(1億7000万ドル)から58%の減額となる。

Zigluは2014年に設立された仮想通貨関連企業で、仮想通貨投資や保管のモバイルアプリや仮想通貨デビットカードを提供する。Robinhoodは2020年にも英国市場への進出を計画したが中止していた経緯があり、Ziglu買収を通して再び国際展開に取り掛かる見通し。

Zigluは過去2回(20年9月と21年11月)資金調達をしており、株価はそれぞれ5,450円(40ドル)と7,700円(57ドル)で評価された。両者が買収契約が当初合意に至った際の株価は9,284円(68ドル)であり、そこから58%割引の買収提案はZigluの初期投資家にとってもインパクトが大きい。

それでも、13億円(1,000万ドル)の補償ファンドを18か月設ける付帯状況が削られ、Robinhoodがクロージング後の責任を引き継ぐなど、有利な部分もあったようだ。ZigluのMark Henderson最高経営責任者(CEO)はCoinPost提携メディアThe Blockに対し、新しい買収契約が取締役会や株主の承認を得たことを認めている。

減額の根拠

Henderson氏によると、Robinhoodは7月中旬に条件変更を打診してきたという。同氏は初期投資家に向けた文書で以下のように述べている。

Robinhoodはこの変更の理由について、仮想通貨の冬の時代に評価額に50%~90%のマイナスの影響を与えること。Celsius、BlockFi、Voyagerを含む融資企業の債務問題、マクロ経済全体の倦怠感と進行形の地政学的緊張を理由に挙げた。

Zigluはまた、破産した仮想通貨融資企業Celsius Network(セルシウスネットワーク)の上位50の無担保債権者の1社とされている。同社の財務状況は悪化し続けており、営業、資本、リストラクチャリングといった各種支出を考慮すると、22年10月には残高が底をつき、約53億円(4,000万ドル)の赤字となると試算されている。

関連:米ロビンフッド、英仮想通貨ウォレット企業Zigluを買収へ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア