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コインベースの L2「Base」、テストネットで最初のハードフォークへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Baseテストネットのフォーク

イーサリアムのL2ネットワーク「Base」のテストネットで、最初のハードフォークが4月27日に行われることが明らかになった。Baseは米国の大手暗号資産(仮想通貨)取引所であるコインベースが開発を主導している。

Baseは、すべての取引が正しいと仮定して進める「Optimistic rollup」と呼ばれる技術を使用しており、不正が検出された場合には対処が行われる。「Optimism(OP)」が提供したオープンソースの技術を利用して構築されている。

今回の「Regolith hardfork」は、特定の時刻に発動する構成変更によって、ロールアップ技術を使用して取引を処理するノードと、スマートコントラクトやトランザクションの実行を担う実行エンジンに適用される。これにより、Baseはより安全で信頼性の高いプラットフォームになるだろう。

コインベースは2023年2月23日にBase Networkのテストネットを立ち上げ、イーサリアムのレイヤー2としてメインネット実装に向けて開発を進めている。将来的には他のL2や、ビットコイン(BTC)、ソラナ(SOL)、コスモス(ATOM)など他のL1エコシステムともつながる橋(ブリッジ)として構想している。

関連:ブロックチェーンのレイヤー2とは|種類や注目点、代表的なネットワークを解説

Baseの進展

BaseはCoinbase内でインキュベートされており、今後数年間で段階的に分散化する予定だ。ただし、独自トークンを発行する予定はなく、Baseではガス代の支払いにETHを使用している。

Baseの特徴は、イーサリアム仮想マシン(EVM)と同じ機能を持つ「EVM同等」であり、既存のスマートコントラクトや開発ツール、ウォレットなどをそのまま利用できることだ。また、dAppsでのガスレス・トランザクション機能付加や取引手段のカスタムが可能なアカウント抽象化にも対応している。

既に多くのプロジェクトがBaseでの構築を表明している。代表例として、ユーザーの信用情報をブロックチェーン上にもたらすSoulboundトークン(SBT)のプロトコル開発を行うMasa Financeがある。

関連:SBT活用の分散型IDプロジェクト「Masa Finance」、コインベースの L2「Base」へ展開

20日にはBase Testnetでアプリ組み込み型の「ウォレット・アズ・ア・サービス」機能が追加された。これにより、Baseプラットフォームでアプリを開発している人が、ウォレットサービスを利用して新しいユーザーを自分たちのdapps(分散型アプリケーション)に招待できるようになった。

3月25日にコインベースは、「開発者への要望」と題し、重点的に取り組んでもらいたい四つの分野を発表した。

関連:コインベースの L2「Base」、重点的に取り組むべき4分野で開発呼びかけ

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