CoinPostで今最も読まれています

FTX、顧客請求ポータル再開へ 関連企業へのサイバー攻撃調査を完了

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ポータルサイトの利用停止を解除

破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXは17日、債権請求用のポータルサイトが完全利用できるようになったことを発表した。

このウェブサイトは、FTXの破産手続きに関わる企業「Kroll」がサイバー攻撃の被害に遭った際に利用を制限していた。現在、全ての債権者がポータルサイトにアクセスし、自身のアカウント情報や履歴を確認したり、必要に応じて債権証明を提出したりできるようになっている。

FTXとは

サム・バンクマン=フリード前CEOが率いていた仮想通貨取引所。2019年の創設後、急速に頭角を表し、業界最大手バイナンスに次ぐ大手取引所へと成長していた。その後に経営破綻し、2022年11月に破産申請を行なっている。

▶️仮想通貨用語集

関連仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

Krollは先月25日、従業員を狙ったSIMスワップ攻撃によって、不正アクセスの被害にあったことを発表。同月19日に攻撃されたと説明しており、その際にFTX、BlockFi、Genesisの債権者の個人情報が含まれたファイルにアクセスされた可能性があると述べていた。

先月25日にはFTXも、Krollがサイバー攻撃にあったことを発表。その際、FTXアカウントのパスワードをKrollは保有しておらず、FTX独自のシステムは影響ないと説明していた。また、攻撃の影響を受けるアカウントには、Krollが直接連絡をしているとも述べている。

この時からFTXは、ポータルサイト内の対象のアカウントを全て凍結。サイバー攻撃による調査の間、凍結の状態を維持していた。

今回の発表では、FTXは追加のセキュリティ対策を講じたと説明。そして、Krollの攻撃で、FTXのシステムは全く影響を受けていないと改めて強調した。アカウントの凍結については予防措置であったと述べている。

なお、債権証明の提出期限は日本時間の9月30日5時までで、変更はない模様だ。

関連FTX、顧客請求ポータル公開も現在は利用不可に

FTX JPの発表

KrollはFTXの破産手続きにおいて「クレームエージェント」と呼ばれる。クレームエージェントとは債権届出の受付などを行う企業だ。現在、債権証明の提出期限など破産手続きに関する情報はKrollのサイトで確認することができる。

Krollがサイバー攻撃の被害にあったことは、FTX JPも今月4日に発表。8月19日に個人情報を含む顧客データが漏洩するという事案が発生したが、影響を受けるのは「Krollに対して債権届を提出するか、またはKrollのウェブサイトから債権届に係る債権の明細に合意したユーザーのみである」とした。

なお、FTXの破産手続きについては最近、FTXの保有資産の売却を裁判所が承認したことで売り圧を懸念する声が上がっていたが、段階的に売られることが判明。保有トークンについて過去の資金調達にはロックアップ期間が定められているほか、公式委員会および特別委員会承認のもと、週ごとの売却可能額は1億ドル(約147億円)〜2億ドルに制限されるという。

関連ビットコインなど仮想通貨相場反発、FTX売り圧懸念後退で市場心理が緩和

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/20 月曜日
17:07
コインチェック、ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表
コインチェックは20日、「Coincheck IEO」において、暗号資産(仮想通貨)ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表した。本IEOは国内における6例目で、上場企業100%子会社による初のIEO。
16:39
仮想通貨企業の資金調達、2024年第1四半期に急増=レポート
大手投資データプロバイダー「PitchBook」は、2024年第1四半期の仮想通貨市場レポートを発表。ビットコインETFの承認を背景にスタートアップ企業が518件の取引で総額3,741億円の資金調達に成功したことが明らかになった。
14:03
米国の経済制裁対象国ベネズエラ、仮想通貨マイニングファームへの電力供給停止へ
ベネズエラ政府は、電力需要への影響を避けるため国内すべての仮想通貨マイニングファームを電力システムから切り離すと発表した。
11:46
ビットコインの週末相場は高止まり、オンチェーンデータは「利確フェーズ」の終焉を示唆
FRBの利下げ期待を背景にNYダウが史上初の4万ドルに達するなど米国株指数が好調に推移する中、オンチェーンアナリストはSOPR指標を分析。2ヶ月間の利確フェーズが終わりつつあることを指摘した。
11:19
仮想通貨ウォレットのファントム、米国のApple Storeユーティリティランキング3位に浮上
ソラナ基盤の代表的な仮想通貨ウォレットとして普及した「Phantom Wallet (ファントムウォレット)」(現在はマルチチェーン対応)が、米Apple Storeのユーティリティ・アプリで3位にランクインした。
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア