CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン基軸の証券スワップが違法か|米SECとCFTCが提訴

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

米SECとCFTCが提訴、ビットコイン基軸の証券スワップとその提供業者
米国証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)は28日、国際的証券仲介業者1pool Ltd.,に対して、同社が提供する『ビットコイン基軸の証券スワップ』が連邦法律に違反した疑いで提訴した。

SECの提訴主張とは

米国証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)は本日28日、国際的証券仲介業者1pool Ltd.,に対して、同社が提供する『ビットコイン基軸の証券スワップ』が連邦法律に違反した疑いで提訴しました。

SECが本日にリリースした公式声明 は以下のようになります。

「マーシャル諸島共和国で登録した証券仲介業者1pool Ltd.(すなわち1Broker)とそのCEOを務めるPatrick Brunnerは米国及び海外において、投資家へ証券基軸のスワップ取引を勧誘し、ユーザー名とEメールアドレスのみで口座を開設することが出来、しかも口座資金はビットコインのみとなっている。」

「FBIの特別捜査官が投資家を装い、そのスワップ商品を米国にて1Brokerのプラットフォームを通して購入することができた。しかし、当スワップは連邦政府の証券関連法律における『任意投資』の要求を満たしていない。」

「さらに、SECがCEOのBrunner氏と1Brokerは、証券基軸のスワップを米国の登録取引所で行わず、当ブローカーの正規登録もしなかったと主張する。」

ビットコインのことに関して、SECの高官Shamoil T. Shipchandler氏は、「決済における通貨のタイプを問わず、SECは米国の投資家の利益を様々なプラットフォームから保護する」と記述しています。

CFTCはKYC重視、仮想通貨の管轄権拡大も

CFTCもSECのように、1brokerに対して、業務違反の疑いで追及すると公式声明文 を出しました。

同文書によると、

「被告人1pool Ltd.とBrunner氏は『商品取引法』と当委員会の規制に違反した」

「当委員会に『先物委員会マーチャント(FCM)』として登録しなかった上に、アンチマネーロンダリングを防ぐためのKYCとCIP(顧客の身分証明プログラム)を行わない」

なお、昨日のコインポスト既報では、マイ・ビッグ・コイン・ペイInc.(MBCPI)の詐欺的投資勧誘事件を巡る裁判の中で、連邦裁判所判事が現地時間26日、仮想通貨が商品の定義に合致すること、従って米国デリバティブ規制当局の管轄となることを認め、米国証券先物取引委員会(CFTC)の提訴を受理しました。

この判決により、CFTCには引き続き、仮想通貨関連の詐欺事件に関する規制権限が認められることになります。

CoinPostの関連記事

米連邦地方裁判所が米国証券先物取引委員会(CFTC)に仮想通貨の管轄権を認める判決
My Big Coinを巡る詐欺的投資勧誘事件を米国証券先物取引委員会(CFTC)が訴えていた裁判で、連邦地方裁が提訴を受理、CFTCに仮想通貨の管轄権を認めた。未だ書面答弁段階で最終判決ではないが、今後の推移が注目される。一方、専門家からは今回の判決には論理的飛躍があるとして疑問視する見方も出ている。
米最大手電話会社AT&Tがブロックチェーン・ソリューションを発表、サプライチェーンや医療向けに業務プロセス最適化を図る
AT&TがIBMおよびMicrosoftの2社のテクノロジーとそれぞれ連携して機能するブロックチェーン・ソリューションを発表した。具体的な連携テクノロジーにIBM Blockchain PlatformとMicrosoft Azureが、産業分野に医療/小売/医療が挙げられている。AT&Tはソリューション提供により、複雑な業務プロセスの自動化/電子化/情報管理と追跡と、それらによるリソース削減効果をユーザー企業にもたらしたいとする。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア