CoinPostで今最も読まれています

小池都知事「デジタル証券(ST)の発行支援などフィンテックの振興を後押しする」 入江のぶこ議員の質問に答弁

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

東京都議会でweb3の質疑

東京都議会議員(港区選出)の入江のぶこ議員は13日、「東京都議会」の令和4年度各会計決算特別委員会において、小池都知事らに質問を行なった。

財政・コロナ対策や経済政策など幅広い議題を取り扱ったが、その中でweb3領域を含む金融のデジタライゼーションについても言及する場面があった。

入江のぶこ議員は、近年の世界的なデジタル化の流れの中、金融サービスのあり方が変わりつつあると指摘、フィンテック企業のイノベーション創出に向けて、都は昨年度どのような取り組みを行なったのか?と質問した。

これに対し、東京都スタートアップ・国際金融都市戦略室長の吉村氏は、「フィンテック企業15社の革新的なアイデアやビジネスプランを選定し、ビジネスモデルのブラッシュアップなどの支援を実施した。」とし、「フィンテック支援ファンドを通じて4社に投資を行い、需要拡大に向けた経営面のサポートを併せて実施した」と成果を強調した。

web3イベントにも言及

入江のぶこ議員は次に、今年2月に東京国際フォーラムで都が初開催した、日本最大級の国際スタートアップイベント『City-Tech.Tokyo(シティテック東京)』について触れ、「投資家や都民が新たな技術を体感できる貴重な機会になった」と評価。

さらに、「今年7月にはアジア最大級のweb3カンファレンス『webX』が民間企業によって開催され、大変な賑わいだった。」と言及し、同じく東京国際フォーラムで開催されたwebX 2023についても成功事例の一つとして取り上げた。

関連:アジア最大級のWeb3カンファレンス「WebX 2024」、ザ・プリンスパークタワー東京で開催へ

その意義については、「web3の基盤となるブロックチェーン・分散型台帳技術が一層活用されれば、これまでの巨大企業による情報の独占管理から転換が進み、あらたなサービスの創出につながる可能性がある。」「今後イノベーション創出に向けた環境整備や都のフィンテック支援が進んでいけば、日本が世界のハブになれる可能性も考えられる」と主張。

昨今のweb3業界の潮流を踏まえ、(東京都は)金融のデジタライゼーションにどのように取り組んでいくのか?小池都知事に伺った。

これに対し小池都知事は、「web3の時代が、今まさに到来しつつある」と言及。

「ブロックチェーン技術を駆使して。プラットフォームを経由せずにユーザー同士が直接つながる新しい社会への期待が高まっている。」「金融の世界においても、時間や場所を選ばず瞬時に送金や決済ができるのは、ビジネスの効率や都民生活に必要な利便性について飛躍的な効率向上につながる。」と期待感を示した。

その一方、「それだけに高いセキュリティが求められる。」と慎重な姿勢も垣間見せた。

都としては、革新的技術を社会に広めるため金融のデジタライゼーションを構想の柱に掲げ、多様な資産への小口投資が可能なセキュリティ・トークン(デジタル証券)の発行支援などフィンテックの振興・協力を後押ししていくという。

来年5月には、持続可能な新しい価値を生み出すためのイベントとして「SusHi Tech Tokyo 2024」を開催する予定がある。

このような状況を踏まえ小池都知事は、web3のイノベーションを日本が世界を先導できるよう、税制や各種規制の見直しについて日本政府(国)とも連携して取り組んでいくことを目指すとした。

入江のぶこ議員は本議題の総括として、web3業界にはグローバルに活躍するZ世代の起業家やスタートアップ企業が多いのも特徴であると言及。彼らの期待に応えるため、東京都が“web3のフラッグシップ”を目指すことを都知事に要望した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/01 金曜日
07:50
RWAトークン化企業セキュリタイズ、オンチェーン資産10億ドル突破
大手トークン化企業セキュリタイズが、オンチェーンでトークン化された資産の総額が10億ドルを突破したと発表した。この成長は主に、ブラックロックのBUIDLファンドの成功に牽引されたものだ。
07:25
CZ氏、バイナンスのイベントに登壇
刑務所の看守から購入すべき仮想通貨を質問されたエピソードも明かすなど、バイナンス前CEOのCZ氏がイベントに登壇。現在も長期的には仮想通貨に非常に強気だと語っている。
06:45
コインベース、2026年の米中間選挙に向け約40億円を政治献金へ
米大手仮想通貨取引所コインベースは2026年の中間選挙に向けて親仮想通貨候補を支援するため、スーパーPACのフェアシェイクに追加で2500万ドルの寄付を行うことを10月30日に宣言した。
06:20
ビットコイン・ホワイトペーパー公開記念日、トランプ氏も祝辞
仮想通貨ビットコインの作成者である「サトシ・ナカモト」がホワイトペーパー(論文)を公開してから昨日10月31日で16年が経った。今年は最高値更新や大統領選のテーマとなったことなどより高い注目を浴びている。
10/31 木曜日
18:00
ドージコイン・シバイヌを対象としたキャンペーン、SBI VCトレードが開始
SBI VCトレードは11月1日より、人気ミームコインのDOGEとSHIBを対象とした総額22万円相当のキャンペーンを開始。愛犬写真の投稿で11万円分のAmazonギフト券、取引で11万円分の暗号資産が当たる2本立ての施策を展開。
17:00
米投資会社がソラナETF申請、DeFiの成長性アピール
暗号資産投資会社Canary Capitalが米SECにSolana(SOL)の現物ETF申請を行った。VanEckに続く2社目と見られる。
15:30
「ステーブルコインの成長が短期国債の需要増加に寄与」=米財務省
米国財務省は、ステーブルコインの急速な成長により、米国短期国債の需要が増加した可能性が高いと指摘。ステーブルコインの担保として約18.4兆円相当の米国債が保有されている現状に触れ、金融安定性への懸念から規制の必要性を強調した。
13:30
ビットコインETF、30日に1,370億円の純流入
米国ビットコイン現物ETF市場で記録的な資金流入が続いている。BlackRockのIBITが1日で1,340億円の流入を記録し、運用資産は4.6兆円を突破。市場全体では6取引日連続のプラスとなり、FOMOによる買い需要の加速が指摘されている。
12:00
NOT A HOTEL COIN(NAC)の買い方、GMOコインのIEO参加方法
NOT A HOTEL COINの資金調達 2023年11月、不動産関連事業を営む日本企業が、不動産を裏付とするRWA(現実資産)トークン「NOT A HOTEL COIN(N…
12:00
マイクロストラテジー、ビットコイン戦略などで6兆円調達へ
マイクロストラテジーが3年間で420億ドル(約6兆円)の資本調達計画「21/21プラン」を発表。210億ドルを株式、210億ドルを債券で調達し、ビットコインの財務準備資産としての活用などを目指す。BTCイールドは年初来で17.8%を達成。
11:06
「NOT A HOTEL COIN(NAC)」IEO申込開始へ 注目される理由と長期保有のメリットは?
GMOコインでIEO上場する暗号資産(仮想通貨)「NOT A HOTEL COIN(NAC)」とNOT A HOTEL DAOについて、主な特徴と長期保有のメリット、売り圧力などの詳細を初心者向けに解説。NACの投資判断の参考にして下さい。
10:15
米マイクロストラテジー、新会計基準でビットコイン含み益計上か 黒字転換の可能性
米マイクロストラテジーは、新会計基準適用により保有ビットコインの含み益計上が可能になり、2025年に黒字転換する可能性がある。
10:00
「BTC20万ドル到達に米ドル崩壊は不要」Bitwise幹部
米ドルが崩壊しなくてもビットコインの価格は20万ドルに到達できるとの見方を、仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者が示した。その根拠を説明している。
08:30
Bitwise幹部、米大統領選の仮想通貨への影響を分析
仮想通貨運用企業Bitwiseの幹部は、イーサリアムなどのアルトコインにとっては、米大統領選でトランプ氏が勝利する方が相場の追い風になるとの見方を示した。ビットコインより上昇する可能性があるとも述べている。
10/30 水曜日
16:00
フロリダ州、年金基金でのビットコイン投資を提案 CFOが州投資委員会に検討要請
フロリダ州が約2,050億ドル規模の年金基金でビットコイン投資を検討。Patronis CFOが州投資委員会に実現可能性の調査を要請。ウィスコンシン州に続く動きで、DeSantis知事のCBDC反対政策とも連動。2025年3月までに結論へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧