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ドイツの議員、ビットコイン法定通貨化を唱える

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ビットコイン法定通貨化を提案

ドイツ連邦議会のジョアナ・コタール議員は、同国でビットコイン(BTC)を法定通貨として認めることを提案している。コインテレグラフなどが17日に報じた。

コタール氏は、構想の一例として、税金や各種手数料をビットコインで納めることができるようにすることや、ビットコインのマイニング事業により送電網を安定させることを挙げている。

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さらに、オープンアクセスや個人が管理できることなど、ビットコインの自由な側面を擁護する必要があるとも述べた。具体的には、ビットコインに関するプライバシー保護、セキュリティ基準の確保、過剰な規制の防止などに言及している。

コタール氏は、ドイツでビットコインを法定通貨として認める法的枠組みの「予備調査」を開始したいとも説明した。

マネーロンダリングや、脱税など違法行為などの潜在的なリスクに対処し、同時にビットコインの革新性や自由な側面を維持していきたいと続けている。

なお、2021年にはエルサルバドルが世界で初めて、ビットコインを法定通貨として認めている。今年6月には火山の地熱を利用してビットコインをマイニングする企業「ボルケーノ・エナジー」が政府支援の下、立ち上げられた。

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エルサルバドルのビットコイン法とは

米ドルと並行する形で、ビットコインを法定通貨として認め、市民がビットコインを全ての決済シーンで利用できることを定めている。エルサルバドルのブケレ大統領が推進した法案で、2021年6月9日に議会によって可決された。ビットコインが国の法定通貨として正式に認められる初の事例となった。

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CBDCによる国民管理を懸念

コタール氏は、ビットコインの利点について同僚議員を啓発するために「連邦議会におけるビットコイン」構想も立ち上げている。立法上の決定を行う上で、より多くの情報を供給することを目的とする施策だ。

コタール氏は、ビットコイン構想のウェブサイトでビットコインについて以下のように説明している。

ビットコインは、世界中のすべての国で機能し、人々や国家がそのルールを変更しないことが信頼できる、グローバルで分散型のマネーだ。

国家など中央管理機関がルールを変更できる法定通貨と比較する形だ。

コタール氏は、中央銀行が管理するデジタル通貨であるCBDCには批判的な立場を取っている。EUで調査検討が進められている「デジタルユーロ」について、中央銀行が個人による支払いやデジタルユーロ所有の上限を設定することも可能であり、国民の自由が奪われるリスクを懸念する格好だ。

さらに、デジタルユーロにより国家当局が国民一人ひとりの生活を覗き見したりする恐れもあり、国家により人々が完全に監視される可能性があるとも続けた。「自由主義者として、断固として拒否する」と話している。

欧州中央銀行(ECB)理事会は10月、デジタルユーロが、調査段階から準備段階へと移行すると発表したところだ。準備段階は、11月から2年間に渡る予定だ。

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なお、米国でも9月にトム・エマー下院議員が、CBDCを国民監視に使うことを防ぐ法案を提出。CBDCは連邦政府に国民の取引を監視し、制限する能力を与える可能性があると指摘していた。

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