CoinPostで今最も読まれています

複数の分析がビットコイン・仮想通貨市場の年末上昇を示唆|海外でクリスマス・ラリーへの期待感高まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

年末に期待される仮想通貨市場の価格上昇
eToroのシニアアナリストであるMati Greenspan氏が年末にかけて仮想通貨市場は「サンタクロース・ラリー」が見られると発言し、注目を集めている。テクニカル面も見ながら、年末の仮想通貨市場を展望した。

eToro分析家が年末の価格上昇を予想

ビットコイン価格は10ヶ月近く下降を続け、価格は昨年末の最高値の3分の1以下まで下落しているが年末の価格上昇を予期する分析家は少なくない。

その一人がeToroのシニアアナリストであるMati Greenspan氏で、彼は年末から新年に入る時期にかけて「サンタクロース・ラリー」が見られるとCCNに対して発言した。

普通の金融市場では年末にかけて民間セクターで動きが活発になることから株価は上がる傾向にある。

未だ早いかもしれないが今週の少ない上昇幅を見ると、仮想通貨市場でサンタクロース・ラリーが見られる可能性はかなり高い。

サンタクロースラリーの引き金となり得るとGreenspan氏が名指ししたのが11月15日に控えるビットコインキャッシュのハードフォークだ。

11月15日|ビットコインキャッシュのハードフォーク

ビットコインキャッシュは年に2度行われるハードフォークが行われる予定で、5月に決行されたハードフォークではブロック容量が8MBから32MBに変わったことが大きな変更点だったが、「チェーン・スプリット」は起きなかった。

しかし今回、Bitcoin ABCが掲げる実装アップデートとCraig Steven Wright氏を筆頭としたもう一つの案、Bitcoin SV(Satoshi’s Vision)が対立しており、チェーン分裂の可能性が市場で噂されている。

チェーン分裂による危機感は懸念点として残るものの、ファンダメンタル材料として投資家の頭には新たな通貨の付与が期待されている模様だ。

その結果として、ビットコインキャッシュは先週2日時点の価格から約45%近く上昇した。

ビットコインキャッシュ高騰の詳細はこちらから。

仮想通貨ビットコインキャッシュが6万円まで急騰|高騰要因のハードフォークはどうなる?
ビットコインキャッシュは11月15日に技術的なアップデートによるハードフォークを迎える。その際、ビットコインキャッシュのチェーンはアップデートの内容について対立している二つのチェーン(BitcoinABCとBitcoinSV)に分裂する可能性があるが、投資家の中には付与通貨を目的とした買いが殺到している。

カギは200日移動平均水準の突破

10月特に低かった仮想通貨のボラティリティだったが、Greenspan氏は横ばいな動きを続けているビットコインの突破要因となるのがBCHコミュニティ内部での意見の相違とは「皮肉である」と言及しながらも

何れにせよ、要因は何でもいいのだ。金融市場の上向きな勢いは元々のきっかけが何であれ、雪だるま式に拡大していく傾向がある。

またこのような強気な相場予想に必要となるのは強い抵抗線となっているビットコインの200日移動平均水準の突破だとGreenspan氏は述べた。

その他分析家の強気な予想

Greenspan氏の他にも年末相場の回復を見越す分析家が複数見られている。

テクニカル分析

Bloombergの報道では仮想通貨市場はビットコインの方向性指数が上昇に傾いている他、ボリンジャーバンドの上限も突破していることが確認された。

出典:Bloomberg

またその他にもBloomberg Galaxy Crypto Indexで約1ヶ月ぶりの上値の動きが確認されている。

年末のファンダメンタル材料

ビットコイン相場とアルトコインの上昇を期待視する声が多いが、実際に年末には多くの重要ファンダメンタル材料が待っている。

12月12日にはBakkt版のビットコイン先物取引が開始される。

また相場に大きく影響は与える可能性は少ないものの、SECが最有力視されているVanEck版のビットコインETFに関する決断を発表する期限日が12月29日となっている。

しかしこちらは再びSECが判断を延期することが大方の予想とされている。

残すところ2ヶ月を切った2018年。仮想通貨にとっては苦しい一年となったが、今後の転換はされるのか、引き続き市場の動きを監視していく必要がある。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ビットコインやリップルなど仮想通貨全体の取引高急上昇、主要アルト全面高でトレンド転換の兆候も
直近3日間で仮想通貨市場の取引高が大幅上昇、BCH(ビットコインキャッシュ)を皮切りに主要アルトが循環物色され、XRP(リップル)の取引高も2倍を記録したほか、BTC(ビットコイン)取引高も前週比+40%以上の増加を見せている。
仮想通貨相場回復の起爆剤として期待される「Bakkt版ビットコイン先物取引」について米弁護士が分かりやすく解説
12月12日に開始される「Bakkt版のビットコイン先物取引」の現状について、米ワシントンDCの弁護士が考察。機関投資家の参入に好影響を与える可能性が高く、仮想通貨相場回復の引き金になり得るとして期待を集めている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア