CoinPostで今最も読まれています

ビットコインキャッシュ分裂から半月、国内仮想通貨取引所も続々と対応方針を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BCHハードフォーク:国内の取引所対応表
ビットコインキャッシュのハードフォークがひと段落したことで、国内の仮想通貨交換所はBCHの入出金を徐々に再開している。新通貨付与に関する情報を含め、最新状況を一覧にまとめた。

BCHハードフォークでチェーン分裂

ビットコインキャッシュは、日本時間11月16日未明に決行されたハードフォークで、ロジャー・バー氏とジハン・ウー氏が率いる「Bitcoin ABC」と、クレイグ・ライト氏が率いる「Bitcoin SV」の2チェーンに分岐した。

これに伴う”ハッシュ戦争”は、現時点でも完全に終息しておらず、新通貨(BTC SV)の付与に関しても、金融庁が認定する自主規制団体「日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)」との調整が必要なため、取り扱いの開始時期などは不透明感も拭えない。

仮想通貨市場に大きな影を落とした”ハッシュ戦争”自体、今後どのような形で決着がつくかは定かではないが、チェーン分岐自体は行われているため、分岐したチェーンを仮想通貨取引所やウォレットサービスなどがどのように取り扱うかが注目されていた。

ハードフォーク後の詳細はこちら

ビットコインキャッシュのハードフォークで通貨分裂を確認|今後の仮想通貨価格と展開は?
ビットコインキャッシュのハードフォーク実行がされた。BitcoinSV側がBitcoinABCのブロックを無効としたことも含め、明確に2つの通貨に分裂したことが確認された。

日本国内の取引所の対応は

”ハッシュ戦争”の混乱の影響を受け、国内外の仮想通貨取引所は、ネットワークの安定稼働が確認できず、送金時のトラブルに巻き込まれるリスクを避けるため、ビットコインキャッシュ(BCH)の取引、および出金停止を余儀なくされていた。

基本的には、Bitcoin ABCが、ビットコインキャッシュ(BCH)ティッカーシンボルを継承することになるとされる。

現時点(12月5日)で判明している、国内取引所の対応としては、概ね以下の通りだ。

  • ティッカーシンボルとして表記される「BCH」は「BCHABC」のことを指し、「BSV (BCHSV)」は「BCH」には含まれない
  • 新通貨(BCH、BSV)には「リプレイプロテクション」が実装されておらず、分岐した2つの通貨が同時に送金されてしまう恐れがある
  • 取引所によっては、入金可能な通貨は「BCH」のみになるため、送金時のトランザクションリプレイ対策(二重送金対策)として、顧客自身で新通貨の分離作業が必要となる
  • トランザクションリプレイ対策を取られずに新通貨を送金した場合、 「BCH」のみが反映され、「BSV」は反映されない
  • 新通貨の「BCH」と「BSV」のアドレス形式は同一だが、誤って送金した場合には保証できない
  • 新通貨BSVについては、スナップショットを基に付与される(取引所により対応が異なる)、セキュリティ面等により付与できない場合もある

詳細については、以下の対応表に記載されている。

国内取引所の対応表

サービス名 ハードフォーク後の対応内容
bitFlyer

(口座開設)

分岐チェーンが発生した場合、bitFlyerのサービスにおける BCHは「Bitcoin ABC」を指す。ただし、ハードフォークの状況に応じて表記を変更する可能性あり。15日午後10時頃からBCHの送受を停止。BCHの送受再開日時は、決まり次第別途連絡。

(公式情報)

コインチェック

(口座開設)

Bitcoin ABCが参照するチェーンをBitcoin Cash(BCH)として表記する。誤まってBSV入金を行った場合、残高反映や返金対応等はできない

(公式情報)

フィスコ(Zaif)

(口座開設)

11月22日付で、Zaif事業を株式会社フィスコ仮想通貨取引所へ譲渡。その後の対応については未発表。

(公式情報)

Liquid by QUOINE

(口座開設)

12月4日より、BCH ABCはLiquid上でBCHティッカーシンボルのもとに、トレーディング・入出金を再開。日本でのBSV取扱い開始に関して、加盟している認定協会の日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)と調整中。

(公式情報)

bitbank

(口座開設)

資産保全の観点より、BCHの預入・引出は一時停止中。現在売買が行われているBCC/JPY、BCC/BTCの価格が市場価格(CoinmarketCap調べ)より大幅に乖離していることから、2018年11月22日(木)20時00分〜2018年11月26日(月)11時00分の期間、新規の注文受付を停止

(公式情報)

ビットポイント

(口座開設)

BCHのハードフォークへの対応は未定。

(公式情報)

GMOコイン

(口座開設)

2018年12月4日 12:00より、仮想通貨FX BCH/JPYの新規注文を再開。

(公式情報)

DMM Bitcoin

(口座開設)

16日0:00から3:00頃に取引を一時停止。取引停止対象銘柄は日本円とBTC建の取引ペアで、価格は「Bitcoin ABC」をサポートすることを表明している取引所価格を参照価格にする予定。

(公式情報)

SBIVC

(口座開設)

ブロックチェーンネットワークの正常な稼働が確認でき、顧客資産の保全及び取引に支障がないと当社が判断する時点で、BCH売買を再開する予定。

(公式情報)

BTCBOX 安全の確認が取れたため、11月30日より、BCH入金のみ再開。(BCH出金の再開時期は未定)

(公式情報)

サービス名 ハードフォーク後の対応内容
Ledger

(ウォレット)

11月23日、アカウントの追加や送金などのBCH関連サービスを再有効化。現時点で、Ledger LiveではBSVはサポートされていないため、BCHトランザクションを行う前に 、ヘルプセンターの記事で説明する「BSVの請求」を先に行うことを推奨。

(公式情報)

Trezor

(ウォレット)

Trezorのサーバーは、bitcoin ABCのソフトウェアを採用している為、ABCの実装案に則る。リプレイプロテクションはない為、ユーザー自身の判断で新通貨、及びチェーンを選択する必要がある。

(公式情報)

Ginco

(ウォレット)

Gincoは取引所等とは異なり、仮想通貨資産の所有の証明となる秘密鍵は、顧客のもとにあるため、通貨がハードフォークした場合、自動的にBCHの保有量と同量の新通貨量が付与される。Gincoアプリでの新通貨の表示についての対応は未定。

(公式情報)

Yenom

(ウォレット)

Yenom walletでのBCH保有者は、ウォレットに紐づく秘密鍵に同額の新通貨が付与される。ハードフォーク後の対応方針については、公式情報参照。

(公式情報)

CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者6,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/19 日曜日
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア