CoinPostで今最も読まれています

最有力のビットコインETF申請企業VanEck「2019年の仮想通貨市場は着実な成長を遂げる」|市場監視技術の発達なども予想

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

VanEck、2019年に対する展望とは
ETFを提供する大手企業で、現在ビットコインETFを申請中のVan Eck社のデジタル資産部門トップのGabor Gurbacs氏がナスダックの番組に出演し、2019年の業界展望を語った。

VanEck、2019年に対する展望とは

ETFを提供する大手企業で、現在ビットコインETFを申請中のVan Eck社のデジタル資産部門トップのGabor Gurbacs氏がナスダックのTrade Talksに出演し、同氏の2019年に対する展望を語った。

Gurbacs氏は2019年の仮想通貨・デジタル通貨の発展はゆっくりしたものになるだろう」と述べつつ、デジタル資産部門における予想を主に3点説明した。

  1. 市場監視技術の発達
  2. 仮想通貨関連企業の買収・売却(M&A)
  3. G20加盟国の仮想通貨導入(中銀発行のデジタル通貨、等)

市場監視技術の発達

まずGurbacs氏は2019年に見られるものとして、ビットコイン市場を不正行為等から監視する技術の発達を挙げた。

また、ペイメント、カストディにおけるサービス提供も拡大していくとの見方を示した。

カストディアン・サービスや市場の透明性が向上することで、「仮想通貨2.0」と同氏が称する仮想通貨を基とした先物商品やETFといった、仮想通貨への投資を身近なものにする手段の普及も進むと見込んでいる。

仮想通貨関連企業の買収・売却(M&A)

さらに仮想通貨への規制における不明確な部分が未だ多く残るが、仮想通貨へのアクセス手段の増加は仮想通貨関連企業の買収・売却の上昇と共に見られるだろうと次の予想を展開した。

具体的には、Gurbacs氏は仮想通貨エコシステムにおいて同じ企業理念を有した企業間でのM&A(例:決済企業が決済に特化した仮想通貨・ブロックチェーン企業を買収)が多く見られると予想した。

また買収する側の企業として金融サービス企業の他、大手テック系企業も仮想通貨企業に興味を示すだろうとしている。

これは仮想通貨業界にとって健全な事だ。

一般の金融市場で大きな下落があった場合、大抵その後中小企業において多くのM&Aが見られる。

このようなトレンドはM&Aの基本理論に沿っている。

G20加盟国の仮想通貨導入

最後に同氏はG20加盟国から仮想通貨に対して友好的な姿勢を示す国家が現れるだろうと予想した。

昨年末、IMF(国際通貨基金)は8カ国に国家独自の仮想通貨をローンチする許可を認可した。その中にはベネズエラ、ロシアやカナダが含まれている。私個人の予想だが、G20加盟国からも「仮想通貨にフレンドリーな国」が現れると思う。

このように述べたGurbacs氏は2019年、主権国家がどのように仮想通貨を導入していくかも注目ポイントの一つであると指摘した。

さらにGurbacs氏は上述した3点の他にも、決済手段としての仮想通貨の重要性を説いた。

仮想通貨が決済手段として機能しない場合、仮想通貨は失敗に終わるだろう。

最近では、マスターカードがロゴのデザイン変更を行い、ロゴから「マスターカード」の字を取り除いている。「カード」という概念を外すのが目的らしく、私はその他の決済技術を認める動きだと捉えている。

今後もデジタル通貨やそれを活用する企業にとっては面白い将来が待ちかねているだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ウィンクルボス兄弟「現時点でビットコインETFの再申請は行なっていない」その狙いを明かす
Fortuneが、仮想通貨取引所Geminiを運営するウィンクルボス兄弟にインタビューに行い、SECによって2度却下されたビットコインETFの再申請は、現在行なっていないことが明らかになった。また、その狙いや現在注力すべき点を明確化した。
米国最長の政府シャットダウン、Bakktのビットコイン先物やETFの審査に影響は|米弁護士が解説
アメリカの歴史上、最長の政府シャットダウンが原因で、米CFTCとSECは大きな機能弊害を受けている。このような背景が注目されているBakktの先物とVanEck版ETFへ与える影響を、ブロックチェーンや仮想通貨に詳しい弁護士が詳しく解説。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者10,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア