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仮想通貨取引所Bitfinex、4月度の顧客資産引き出し額が史上最高を記録

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Bitfinexから史上最大規模となる顧客資産引き出し
テザー社の裏付け資産不正利用疑惑を受けて、Bitfinexにおける4月度のビットコイン引き出し額が史上最高を記録した。その総額は31万BTC以上、執筆時点の相場で2000億円相当以上の規模となる。

Bitfinexから史上最大規模となる顧客資産引き出し

ブロックチェーン分析企業Token Analystによると、仮想通貨取引所Bitfinexにおける4月度のビットコイン引き出し額が、同取引所での史上最高を記録したという。総額にして314,897BTC(1BTC=65万円で約2046億円分)、テザー社の裏付け資産不正利用疑惑がその背景にあるとみられる。

また、疑惑発覚後にビットコイン価格は一時急落したものの、すぐに持ち直したことからは、Bitfinexから引き出されたビットコインは売却されずに他の取引所やウォレットに移されただけであることが推察できる。これは、同取引所に対する顧客からの信頼の低下を示すものであるだろう。

なお、同取引所における、今回に次ぐ資産引き出し総額の規模は、昨年1月の182,425BTCとなる。その背景には、米CFTCによる調査の実施など、テザー社の裏付け資産の存在に対する疑惑の高まりがあった。

4月30日には、26%のテザー(USDT)は米ドルの裏付けが無いとする宣誓供述書の記述をテザー社の顧問弁護士が行なったことが明らかになるなど、現在のBitfinexを取り巻く状況は厳しいとの見方が広がっている。

10億ドル分のIEOホワイトペーパーを公表

Bitfinexは、今週水曜日(5月8日)に、最大10億ドル(約1100億円)相当の規模となるIEO(Initial Exchange Offering)のホワイトペーパーを公表した。それによると、「LEO」という独自のトークンをプライベートセールで販売予定であり、それによって得た資金は消失した850億ドル相当の顧客資産の補償等に用いられる予定であるという。

なお、同トークンの用途については、今後iFinexが築いていくとするエコシステム内で活用されるユーティリティトークンとして機能するとホワイトペーパーでは説明されている。保有することによって、同社が提供していくプロダクトやサービスから利益を得ることが可能となる見込みだ。

今回のIEOが、混迷する現状への打開策となるのか。その展開に注目が集まるだろう。

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