ディエム出身者が設立したプロジェクト
スイ(SUI)は、Meta(旧Facebook)の未実現ブロックチェーンプロジェクト「Diem」(元Libra)の元開発者たちが立ち上げたプロジェクトです。Diemの計画は、複数の資産に裏打ちされたグローバルステーブルコインを目指していましたが、政府と規制当局の反対により頓挫し、2022年にはMetaがDiemの知的財産を売却しました。
これを契機に、Diemの元開発者たちはアプトス(APT)、Linera等、新たなプロジェクトへと舵を切りました。中でもMysten Labsは、Evan Cheng(CEO)、Adeniyi Abiodun(CPO)、Sam Blackshear(CTO)、George Danezis(主任研究員)の4人、元Meta開発者によって設立。a16z、コインベースベンチャーズ、バイナンスラボなどの大手投資家から支持を受け、シリーズBで3億3,600万ドルを調達しています。
技術的特徴:Move言語、並列処理
Diemの技術的遺産として、「Move」という言語があります。この言語はMetaによって開発され、スイを含むいくつかのブロックチェーンで採用されています。Moveは、Solidityで許可されているいくつかの機能を意図的に制限することで、トークンの複製や紛失を防ぐような設計を採用しています。これにより、二重支払や所有権の重複といったバグを言語レベルで防止しています。
スイ、アプトス、Lineraは全て、トランザクションの並行処理を通じてスケーラビリティ、つまりネットワークの規模拡大に伴う処理能力の維持や向上に注力しています。ノードの処理能力を最大限に活用し、複数のトランザクションを同時に処理することで、効率性とスケーラビリティを追求しています。
スイは、1秒あたりのトランザクション処理数(TPS)が12万件に到達することが可能と掲げられており、ソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)のライバルブロックチェーンになりうるとみられます。
SUIトークン
スイは、Proof of Stake (PoS) コンセンサスメカニズムを採用しています。これは、ステークされた金額に応じてトランザクションの処理者を決定し、その後のトランザクションの正当性を確認します。
仮想通貨SUIは、スイネットワークのネイティブトークンです。このトークンは、ノードがPoSプロセスに参加する際の担保や、デリデート(委任)に関連する「ステーキング」に利用されるほか、ネットワークの全体的な決定を形成する「ガバナンス」プロセスでも使用されます。スイ(SUI)に投資したい方はこちらをチェック(PR)
スイ(SUI)の買い方1、仮想通貨取引所選び
これからスイ(SUI)を買いたい投資家向けに、APTを取り扱う国内仮想通貨取引所についてご案内します。
スイ(SUI)は、日本国内でOK CoinJapanが取り扱っています。OK CoinJapanではスイ(SUI)の現物取引と積立投資を提供しています。
スイ(SUI)の購入方法には、Eコマースサイトのようにシンプルに購入できる「販売所」や、株式取引のような本格的な「取引所」があります。現物取引をする際は、手数料の低さや利用のしやすさに注目しましょう。また、市場の変動に左右されずに投資を開始できる「積立投資」は、初心者に適した方法です。
また、スイ(SUI)のステーキングにも対応しています。ステーキングは、暗号資産を預けて報酬を得るもので、受動的な収益を求める方に適しています。ただし、元本割れのリスクがあることに留意してください。
適切な取引所を選択することは、投資体験を簡単にする鍵となります。この案内が、スイ(SUI)取引を始める際の参考になれば幸いです。
スイ(SUI)の買い方2、取引にかかる手数料をチェック
仮想通貨取引所では、いくつかの手数料が関わってきます。主なものには、取引手数料、スプレッド(売買価格に含まれるカバー手数料)、仮想通貨の出庫手数料、そして日本円の入出金手数料等があります。
OK CoinJapanでは、取引量に応じて手数料が段階的に低減するボリュームディスカウント制度を導入しています(全取引銘柄適用)。直近30日間での取引量が100万円未満の場合、市場の形成に貢献するメイカー取引に対しては、手数料が0.07%または0.14%と設定されています。ただし、取引所の流動性が低下すると、売買価格の差(ビッドアスクスプレッド)が拡大し、これが隠れたコストとして重要な影響を及ぼす点に注意が必要です。
スイ(SUI)の買い方3、具体的な購入までのプロセス
1. 口座開設
まずは購入の前に、交換業者への登録手続きを行なって口座を開設することが必要です。口座開設は主に以下のステップで進んでいきます。
- メールアドレスを入力して登録用のURLを受信
- 必要事項を入力
- 本人確認書類を提出
まずは、自身が使用するメールアドレスを交換業者の専用ページに入力します。その後は入力したメールアドレス宛に登録用のURLが届くので専用のページを開き、多くの場合ここでパスワードの設定を行います。
次は氏名や住所、投資目的などの情報を入力。口座開設には本人確認が必要なため、必要書類をアップロードしたり、郵送したりする手続きが必要です。その後に審査が行われ、通過すればスイ(SUI)を購入できるようになります。
2.入金方法
口座開設が完了したら、次にスイ(SUI)を購入するために円の入金を行います。円の入金方法は、対応している銀行などが交換業者によって異なるので、必要に応じて事前に確認しておくことをお勧めします。
入金では、主に以下のような方法で最初に円を交換業者の口座に預け入れます。
- 銀行振込
- インターネットバンキングから入金
- コンビニから入金
入金後、自身の口座に円の残高が反映したら、その資金を使ってスイ(SUI)の購入が可能。取引所か販売所を選んで、必要事項を入力して購入手続きを行います。
3.スイ(SUI)の購入画面(OK CoinJapan)
OK CoinJapanの「販売所」では、同社が設定した価格でスイ(SUI)の売買が行えます。購入は提示された買取価格で、売却は売り価格で行われ、操作が直感的で初心者にも理解しやすいです。販売所の売買手数料は無料(スプレッドあり)ですが、購入価格と売却価格の間にスプレッド(価格差)があるため、短期トレードには不向きです。
販売所の利用画面(アプリ版) 出典:OK CoinJapan
OK CoinJapanの「取引所」では、参加者同士が直接価格と数量を提示して取引します。自分の望む価格で購入または売却を希望し、それに応じた相手がいれば取引が成立します。この方式では、指値注文や成行注文を利用して取引を行うことができます。
取引所の利用画面 出典:OK CoinJapan