はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

破産した仮想通貨取引所クリプトピア、裁判判決でユーザーに資金償還

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨は「債務」ではなく「財産」

ハッキング被害を受けて破産したニュージーランドの仮想通貨取引所Cryptopiaを巡る裁判で、被害者は取引所所有の資金に対して権利が有するという判決が出た。

取引所の保有する約1.1億ドル(約119億円)の残高について、債権者や株主と元ユーザーの間で、分配方法が争われていた裁判である。

今回、判事は、仮想通貨が1993年の会社法に基づく「財産」であるとして次のように述べた。

「Cryptopiaが保管していた仮想通貨は、無形の私有財産の一種であり、明確な価値があるものだという結論に達した。仮想通貨は単なる情報であり、それゆえ財産ではないという主張は単純化したもので、現在の状況では間違っていると考えられる。」

Cryptopiaはこの判決について、「仮想通貨はアカウントの保有者に所有されるもので、会社の資産ではない」とのコメントをSNSで行なった。

取引所の債権者とユーザーの間で、どのように資産を分配するかという点が争点になっていたが、判事が、仮想通貨は単なる債務ではなく財産として分類したため、ユーザーに有利な判決となっている。

仮に仮想通貨が通常の債務として分類されていた場合、ユーザーと債権者の両方で残高が分割される形となる。

償還時期はまだ不明

昨年1月のハッキングで、Cryptopiaは計17億円以上に相当する仮想通貨(主にETH)を盗まれたが、約1億1000万ドルの仮想通貨が残っていた。

昨年5月に破産プロセスを監督するよう任命されたGrant Thornton New Zealandは、どのユーザーがどの仮想通貨を保持しているかの詳細を、現在も確認中である。Cryptopiaでの記録管理が不完全であったためだという。

よって、同取引所の残高がいつ、どのように分配されるかは未だ不確かだ。

参考:裁判記録

CoinPostの注目記事

破産表明のCryptopiaでハッキングされた8億円相当の仮想通貨イーサリアム、水面下で資金移動を確認
今年1月に受けたハッキング被害の影響で、20日に破産表明した仮想通貨取引所Cryptopia。ハッキング犯のアドレスから8億円にのぼる30,000ETHの転送が検出された。資金の移動経路や取引所の対応を解説。
【速報】17億円以上流出した仮想通貨取引所Cryptopia、正式に破産を申請
今年の1月に総額17億円以上の仮想通貨を盗まれた「クリプトピア」はすべての取引サービス停止に伴い会社の破産申請手続きを正式に進めていることを公表した。現時点では顧客の資産の清算方法などは開示されていない。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。
13:30
アーサー・ヘイズ、「フランス債務によるユーロ増刷はビットコインを上昇させる」
著名アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、フランスの債務問題によるユーロ増刷が仮想通貨ビットコイン価格を押し上げると予想した。ドイツ・日本の資本還流の可能性も指摘する。
10:40
ビットコインに10月の季節的追い風、「アップトーバー」で高騰の可能性=アナリスト分析
ビットコインの10月高騰傾向「アップトーバー」に注目が集まっている。ブルームバーグ、ヤフーファイナンス、JPモルガンなどの分析をもとに、その背景にある季節要因や市場材料を解説。
10:02
スイ財団、エセナ、スイ・グループが独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」立ち上げへ
仮想通貨スイのトレジャリーであるスイ・グループと、スイ財団、エセナが協力し、独自ステーブルコイン「suiUSDe」「USDi」を発行する計画だ。特徴など詳細を解説する。
09:45
トークン化株式xStocks、「Wallet in Telegram」に対応拡大へ
トークン化株式のxStocksは、テレグラム向けの仮想通貨ウォレットWallet in Telegramに対応を拡大すると発表。10月の終わりから段階的にローンチする計画である。
08:45
イーサリアム「フサカ」、ホレスキーテストネットで稼働開始
イーサリアム開発者はホレスキーテストネットで次期アップグレード「フサカ」が稼働したと報告。10月14日と28日に他のテストネットで実施後、12月3日のメインネット実装を予定している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧