32法案が米議会に提出
米国の第116議会(2019年1月から2020年1月)で、仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンに関して32の法案が提出されていることが分かった。大手経済メディアForbesが報じた。
Forbesは米議会の仮想通貨とブロックチェーンに対する関心は低いわけではないと述べ、これだけの法案が提出された要因は以下の3点にあると伝えている。
- 米フェイスブック主導の仮想通貨リブラの発表
- 業界に対する規制の明確化を求める動きの高まり
- デジタルドルという新しいコンセプトの誕生
また法案を内容で分類すると以下のように分けられる(括弧内の数字は法案の数)。
- 規制の明確化、税制等における取り扱いについて(13)
- テロ、マネーロンダリング、人身売買における仮想通貨の利用について(12)
- 議会でのブロックチェーンの活用について(5)
- デジタルドルについて(2)
これらの法案の中には、ベネズエラなどの国が独自の仮想通貨を発行して、経済制裁を回避しようとしていることを指摘するものも1つあるという。
その他には、仮想通貨の利用を含む犯罪行為を発見するために、銀行検査官や規制機関がブロックチェーンやAI、デジタルID技術を利用することを推進する法案、またサイバー犯罪から金融機関や仮想通貨取引所を保護するために国際的な取り組みを求める法案などがある。
Forbesは今後、デジタルドルに関する法的な動きが高まるとみている。一方で仮想通貨やブロックチェーンの技術は世界で大きく発展していると説明。次の第117議会(2021年から2023年)でも法整備に向け、同程度の動きがあると予想した。
参考資料 : Forbes