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ビットコイン500万円台回復、オンチェーンデータで複数のシグナル

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

注目された米消費者物価指数(CPI)は、前年同月比+7.0%と大幅上昇した。

1982年以来約40年ぶりの高水準であり、米連邦公開市場委員会(FOMC)が3月の会合で、インフレ抑制のための利上げ開始を決定するとの観測は一段と強まった。

一方、前月の+6.8%とほぼ変わっておらず、事前予想されたマーケットコンセンサスの範疇だったことから発表直後は買い優勢に。ビットコイン(BTC)などリスク資産が買われる場面もあった。

2013年5月には、FRBの金融引き締めの示唆で金融市場が大きく動揺する「テーパー・タントラム」を引き起こした苦い経験もあり、金融当局は極めて難しい舵取りを迫られている。今後、どのタイミングで織り込んでいくかが最大の焦点にあり、昨年以降、大規模金融緩和マネーの恩恵を享受してきた暗号資産(仮想通貨)市場も例外ではない。

ビットコイン価格は、前日比+1.43%の500万円(43,500ドル)と続伸。500万円台を回復した。

BTC/USD日足

一時44,342ドルを付けるも、その後反落した。2021年に出来高の集まった40,000〜42,000ドル付近をサポートライン(下値支持線)に変えられるかどうか問われるが、依然として中期下落トレンドの渦中にあり、予断は許さない。

2022年3月末までに前倒し完了予定のテーパリング(量的緩和縮小)、及び利上げ時期や回数について先行き不透明な情勢であり、様子見基調が続きそうな局面と言えそうだ。

2018年同様、暗号資産バブルの年明けは反動売りにも見舞われやすく、米国の確定申告期日の4月中旬頃まで納税売りが続く可能性も考慮する必要がある。

オンチェーンデータ分析

オンチェーンデータ上では、いくつかの反転シグナルも観測された。オンチェーンアナリストのWill Clemente(@WClementeIII)氏は、Glassnodeのインジケーター「Entity-adjusted Dormancy Flow」を参照して、過去5回しかない買いシグナルが点灯したと言及した。

Entity-adjusted Dormancy Flowは、取引されたビットコイン(BTC)が、その後動かされず”休眠(dormancy)”状態にある平均日数を元に割り出したデータであり、現在の市場時価総額と年率換算したdormancy値(米ドル)の比率を示したもの。

弱気トレンドの最終局面にあることを示唆しているという。

Glassnode

データ分析企業のSantimentは、「ソーシャルデータから、ベアマーケット(弱気相場)にあることを群集心理が強く認識していることがわかる。

これは、(暴落後に1BTC3万ドル前後を推移していた)昨年5月中旬以来の水準。」「ホールドする握力の弱い小口投資家(weak hands)が、降伏し始めていることを示唆するシグナル」と指摘。

損切りしたホルダーの入れ替わりにより、需給面が改善傾向にあることを示した。

また、Santimentによれば、暗号資産(仮想通貨)取引所のアドレスを除くTOPのクジラ(大口投資家)ウォレットが保有するイーサリアム(ETH)総量は、2570万ETHと過去最高まで膨れ上がっている。これに対して、取引所内のイーサリアム量は357万ETHに過ぎず、レシオ(比率)は過去最低を記録した。

DeFi(分散型金融)ブームが始まった2020年夏以来、取引所内のETH量は減少の一途を辿る。長期保有を見据えて、より安全性の高いコールドウォレット及びカストディサービス需要が高まったほか、流動性マイニングやETH2.0へのデポジット需要などが要因にあるものと見られる。

Santiment

Into TheBlockのデータによれば、日本時間22時半に発表された米消費者物価指数(CPI)直前の12日21時半頃、過去1時間で約16,000ETHの購入が観測された。

イーサリアム(ETH)は、昨年11月に記録した過去最高値4,872ドルから-40%下落しているほか、相場の過熱感を示すRSI(相対力指数)は2年ぶりの低水準を付けていた。

ETH/USD日足

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