はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

RWAによる流動性革命 メルカリらが新事業発表|WebX2024

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

現実資産トークン化が開く新時代

CoinPost株式会社が企画・運営し、一般社団法人WebX実行委員会が主催する国際Web3カンファレンス「WebX」において29日、Progmat(プログマ)最高戦略責任者の竹澤友輔氏、株式会社デジタルアセットマーケッツの竹森慶之助氏、株式会社メルコインCEOの中村奎太氏がトークセッションを行った。

『RWAによる流動性革命 物のトークン化で何が変わる?』というタイトルで現実資産トークン化の展望や、各社で進行中のプロジェクトが明かされた。NECディレクターの樋口雄哉氏がモデレーターを務めた。

RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

▶️仮想通貨用語集

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

メルカリが初発表 RWAの事業展開

メルコインは、2021年4月に株式会社メルカリの100%子会社として設立された企業だ。暗号資産(仮想通貨)やNFT、ブロックチェーン関連の新規事業を開発している。

関連メルカリのビットコイン取引サービス 平均取引金額全国トップ4の都道府県は?

同社の中村氏は、メルコインによる仮想通貨取引サービスのユーザーが200万人を超えていると述べた。また、現在はRWA(現実資産)トークン化事業についても進めているところだと初めて明かした。

中村氏は、メルカリのユーザー調査により、物理的な物自体ではなくとも、その価値を持てればよいと回答する人々も一定数存在することがわかったと指摘。

トレーディングカードやアートなど、メルカリと相性のいい分野から取り組んでいきたいと意気込みを示した。2024年の年内から年明けにかけて、このあたりの取り組みを発表できる可能性があるとしている。

物理的なものの取引では、郵送するなどの手間がかかり、特にクロスボーダー取引ではハードルになる。その点、トークン化されたものの取引では、デジタルの所有権だけ移転すればよいというメリットがある。海外を含めたボーダレスな市場の可能性が広がるという。

関連メルカリが新機能『ビットコインつみたて』を導入 資産形成をより身近に

プログマのステーブルコイン事業

プログマの竹澤氏も、同社でステーブルコインをグローバル決済に利用するプロジェクトが進められていることを明かした。

現実経済のお金の流れをステーブルコインのコミュニティに持ってくること、伝統型金融(TradiFi)とつなげていくことを目指しており、RWAトークン化もその中に含まれてくるとしている。

例えば、エコシステムへの流入促進として、デジタルウォレットを持たない人でも、ステーブルコインにアクセスできるようにする仕組みがあるとよいとも述べた。こうした、ステーブルコインを用いた新しい仕組みを構築するという事業は、コンセプトではなく、向こう1、2年で実現していこうと動いているところだとも話している。

プログマは、昨年11月に三菱UFJ信託銀行、JPYC社らと共にステーブルコイン「JPYC(信託型)」の発行に関する共同検討を開始している。

関連: JPYCが三菱UFJ信託、Progmatと手を組みステーブルコイン拡張と国内外SC交換業進出を計画

ジパングコインを海外へ

デジタルアセットマーケッツは、三井物産デジタルコモディティーズが発行するRWAトークン「ジパングコイン」で協業し、流動性コントロールなどを担当している。「ジパングコイン」はゴールド(金)の価格に連動するトークンだ。

デジタルアセットマーケッツの竹森氏は、RWAトークン化の課題として、日本の法律では「第三者対抗要件」(法的な権利や契約を、第三者に対して主張するために必要な条件)により、個人情報が必要となることが多いと指摘。

現在は、ブロックチェーン上で個人情報を取り扱うことが実質的に難しく、これを解決できるような仕組みを長期的に探っていきたいと話した。

また、動産担保融資(ABL)などでは現状で手続きが複雑だが、これがブロックチェーン上で可能になれば、銀行だけでなく一般プレイヤーも参加できる可能性があるという。

ジパングコインについては、海外展開も積極的に進めていきたいとの姿勢を示した。海外では暗号資産取引所への上場という形式以外にも、トークン化ファンドやETF(上場投資信託)など広がりがあると話している。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧