はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SECが控訴へ、仮想通貨XRPをめぐるリップル裁判で

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「控訴通知」を提出

米国証券取引委員会(SEC)は米時間10月2日、リップル社、およびGarlinghouse CEOと共同創設者Christian Larsen氏に対する裁判に関して、「控訴通知」を裁判所へ提出した。

SECの広報担当者はThe Blockに「リップル社に関する連邦地裁の判決は、数十年にわたる最高裁の判例と証券取引法に抵触するものである」と話したという。

控訴(上訴)は、8月7日にリップル社に下された裁判結果に対するもので、当時連邦地裁の判事はリップル社による1,278件の暗号資産(仮想通貨)XRPの機関投資家向け売却取引が証券取引法に違反していると認定し、1億2,500万ドルの罰金を科した。

実際の罰金額は、SECが求めた20億ドルの制裁金を大きく下回っており、SECが控訴する可能性は高いと見られていた。

関連裁判所がリップル社に183億円の罰金、仮想通貨XRPめぐるSECとの裁判で

また、2023年7月には、判事がリップル社がXRPの機関投資家向け販売を通じて連邦証券法に違反したと認定した一方、セカンダリー取引所へのプログラム販売は証券規則に違反していないと裁定した。この判断を受けて、SECは略式裁判の申し立てに対して仮抗告を提出しようとしたが、判事によって却下された。

控訴の動きについて、リップル社の最高法務責任者Stuart Alderoty氏はXの投稿でこのようにコメントしている。

SECの控訴の決定は残念だが、驚くことではない。これはSECにとってすでに大恥をかいたことを長引かせるだけだ。裁判所はすでに、リップル社が無謀な行動をとったというSECの指摘を退けており、詐欺の主張もなく、もちろん被害者も損失もなかった。

法律を忠実に適用する代わりに、ゲンスラー委員長の下、この機関は業界に対する訴訟合戦を続けている。私たちは、逆訴訟を起こすかどうかを検討中である。いずれにせよ、SECの訴訟は最初から不合理で見当違いなものであり、私たちは控訴審でそのことを改めて証明する用意がある。

この書類提出の約1時間前にSECの執行部長が辞任を発表したのは偶然だろうか?(ゲンスラーの下で3年間執行役員を務めたGurbir S. Grewal氏は10月11日に正式に退任)

また、リップル社のRippleXでシニア・バイス・プレジデントを務めるマルクス・インファンガー氏は8月にCoinPostの取材に応じ、裁判の結果について「我々の立場からすると、SECとの裁判はすでにリップル社の勝利だと認識している。双方が重要視するあらゆる問題で勝利したと考えている」とコメントしており、「XRP自体は有価証券ではないという判決が最も重要なポイントだった」と強調した。

関連リップルX幹部が語る日本市場の重要性、SEC裁判やIPOの可能性にも言及|WebX2024インタビュー

直近では、仮想通貨運用企業Bitwiseが10月2日にXRPの現物ETF(上場投資信託)のS-1登録書をSECへ提出し、上場申請のプロセスを開始した。

関連仮想通貨XRPのETF、米国でBitwiseが申請へ=報道

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/27 木曜日
14:02
Xapo Bank、ビットコイン信用ファンドの提供範囲を拡大
ジブラルタルのXapo Bankがビットコイン建て信用ファンドを全会員に拡大。初期段階で1億ドル調達。2022年の業界崩壊後、厳格なリスク管理で市場回復。長期BTC保有者向けに安定利回りを提供。
14:00
ビットコイン需要の低迷続く 市場は横ばいか=Glassnode分析
Glassnodeが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインの需要低迷を指摘した。新たな資金流入が回復するまで市場は狭いレンジで推移する可能性が高いと分析している。
13:55
タイ当局、サム・アルトマンのワールドコインに120万件の虹彩データ削除を命令
タイ個人情報保護委員会が、生体認証プロジェクトWorldに対し、仮想通貨と引き換えに虹彩スキャンデータを収集した行為が個人情報保護法違反として、120万件のデータ削除と業務停止を命令。世界各国でも同様の規制措置が相次いでいる。
13:35
世界取引所連合が米SECに書簡、仮想通貨企業への免除措置見直しを要請 トークン化株式に懸念
世界取引所連合が米証券取引委員会にトークン化株式を提供する仮想通貨企業への包括的な免除措置の見直しを求める書簡を送付した。ナスダックやCMEグループなどが加盟する同連合は、適切な規制遵守なしに仮想通貨プラットフォームが証券取引所の役割を果たすことへの懸念を表明。
11:10
「BTCが74000ドルまで下落しても転換社債に対する価値は5.9倍」ストラテジー
ストラテジー社は、仮想通貨ビットコインの価格が同社の平均購入価格である74,000ドルまで下落しても、転換社債に対して5.9倍の資産を保有していることになると投稿。債務の安全性を強調した。
10:30
韓国最大級仮想通貨取引所Upbit、ネイバーと合併 約1.5兆円規模の株式交換で傘下に
韓国IT大手ネイバーが仮想通貨取引所Upbit運営のドゥナムを1.5兆円規模で買収。韓国国内シェア7割超のUpbitとネイバーペイを統合し総合デジタル金融エコシステムを構築。2025年6月の合併発効を目指す。
10:15
BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中
ナスダック上場のビットコインマイナー、クリーンスパークが決算報告。過去最高の売上高を記録した。AIとビットコインの両ワークロード対応の包括的プラットフォームへ進化中だ。
09:55
ソラナ特化型ウペクシが最大35億円調達、SOL財務戦略などに利用
ナスダック上場のウペクシが普通株式とワラントの私募により最大2300万ドルを調達すると発表した。調達資金は仮想通貨ソラナ財務戦略と運転資本に充てられる予定だ。
08:45
セキュリタイズがEU取引決済システム認可を取得、アバランチで展開へ
セキュリタイズがスペイン国家証券市場委員会からEU全域での取引決済システム運営認可を取得した。同社は米国とEUの両方でライセンスを持つ唯一の企業となり、欧州システムはアバランチ上に展開される。
08:00
S&P、USDTのドルペッグ能力を最低評価に引き下げ
S&Pは、テザー社の米ドルステーブルコインUSDTに対する評価を最も低い「5」に引き下げた。仮想通貨ビットコインを準備資産として保有する割合などに触れ、判断の根拠を説明している。
07:02
大口投資家の売りが加速、ビットコイン平均入金額が1年ぶりの高水準に=クリプトクアント
クリプトクアントが報告したデータによると、ビットコイン価格が8万ドルまで下落した後、大口トレーダーによる取引所への送金が増加している。最近では9000BTCが送金され、その45%が100BTC以上の大口入金だった。
06:25
ビットワイズのドージコインETFも取引開始、グレースケールに続く
ビットワイズがドージコインETFの取引を米ニューヨーク証券取引所で開始した。管理手数料は0.34%で最初の1カ月間は資産5億ドルまで免除され、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
05:55
ビットコイン、売りは飽和領域に近づくか K33が長期的な買い場と分析
K33リサーチは仮想通貨ビットコインが過去最高値から36%下落した現在の相場を「感情主導の行き過ぎ」と分析している。現在の価格乖離が長期投資家にとって魅力的なエントリーポイントと見ている。
05:35
グレースケール、米国初でジーキャッシュETFの登録申請を提出
グレースケールが仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)を対象としたETFの登録申請を米SECに提出した。実現すればジーキャッシュに特化した初のETFとなり、同社は過去1カ月間でXRP、ドージコイン、ソラナの投資信託もETFに転換している。
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧