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メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換:スワップ、便利機能を図解でわかりやすく インストール方法から安全な利用の手引きまで

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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「MetaMaskの始め方がわからない」「送金を間違えて資産を失わないか不安」「ガス代が高すぎて困っている」

こうした悩みを抱える初心者から中級者まで、本記事ではMetaMaskの基礎から実践的な使いこなし術まで、実際の画面を使いながら徹底解説します。

本記事で学べること

  • 安全なインストール方法と初期設定(5分で完了)
  • 取引所との入出金手順(誤送金を防ぐチェックリスト付き)
  • ガス代を70%削減するテクニック
  • ステーキング、Uniswapなど実践的なDeFi活用法
  • 資産を守るセキュリティ対策(Revoke方法など)

2025年最新の機能「Gas Station」(ETH以外でガス代支払い)や「少額ステーキング」にも完全対応。初心者でも安心して実践できる内容です。

あわせて読みたい: メタマスクトークンと報酬プログラムや参加方法・リスクをわかりやすく解説

ホーム

初期設定

MetaMaskとは

MetaMaskとは?

MetaMask管理画面

MetaMaskは、イーサリアムをはじめ複数のブロックチェーンに対応した暗号資産ウォレットです。トークンの保管・送付・交換に加え、DeFiアプリやNFTマーケットプレイスへのログインにも利用できます。NFT購入やエアドロップ参加など、Web3で最も広く使われているウォレットの一つです。

特徴

  • マルチチェーン対応(イーサリアム、ソラナ、BNBチェーン、Polygon、Arbitrum等)
  • ブラウザ拡張機能とモバイルアプリの両方で利用可能
  • 自己管理型(秘密鍵を自分で管理)
  • DeFi・NFT対応

重要な注意事項

MetaMaskは自己管理型ウォレットです。リカバリーフレーズを紛失すると資産にアクセスできなくなります。絶対に他人に教えず、安全な場所に保管してください。

始め方・インストール

始め方・インストール

ブラウザ版(Chrome、Firefox、Brave、Edge、Opera対応)

公式サイトにアクセス

必ず公式サイト(metamask.io)からダウンロードしてください。

Downloadをクリック

使用しているブラウザに合わせて拡張機能をインストールします。

MetaMaskダウンロード画面

ブラウザに追加

「Chromeに追加」等のボタンをクリックし、インストールを完了させます。

ブラウザに追加

モバイル版(iOS / Android対応)

App StoreまたはGoogle Play Storeで「MetaMask」を検索してダウンロードします。

MetaMaskアプリ

App Storeの場合

フィッシング詐欺に注意

偽のMetaMaskサイトやアプリが存在します。必ず公式サイトまたは公式アプリストアからダウンロードしてください。

初期設定・ウォレット開設

初期設定・ウォレット開設方法

「開始」をクリックし、「ウォレットを作成」を選択

MetaMask初期設定画面

MetaMaskを起動すると初期設定画面が表示され、新規ウォレットを作成します。
続いて、「シークレットリカバリーフレーズを使用する」を選択

パスワードを設定し、リカバリーフレーズを保管(最重要)

パスワード設定画面

MetaMaskにログインする際に使用するパスワードを設定します。

次に12個のランダムな単語が表示されます。これを安全な場所にメモして保管してください。

リカバリーフレーズを確認

リカバリーフレーズ確認画面

正しく保管できているか確認するため、同じ順番で入力します。

設定完了

「すべて完了」をクリックすると、ウォレット管理画面に移動します。

リカバリーフレーズの重要性

  • 絶対に他人に教えない
  • デジタルデータとして保存しない
  • 紙に書いて金庫など安全な場所に保管

紛失した場合、資産を失います。

管理画面の見方

管理画面の見方

MetaMask管理画面の説明

主要な画面要素

  1. アカウント名:デフォルトは「Account 1」。変更可能。
  2. パブリックアドレス:ウォレットアドレス。クリックでコピー可能。
  3. ネットワーク選択:使用するブロックチェーンを選択。
  4. 保有額:現在保有している暗号資産の総額。
  5. 資産一覧:保有しているトークンとその数量。
  6. NFT(非代替性トークン):保有しているNFT。
  7. 取引履歴:過去の送金・受取・スワップなどの履歴。

主要機能ボタン

  • 購入:クレジットカード等で暗号資産を購入
  • スワップ(交換):保有トークンを別のトークンに交換
  • 送金:他のウォレットへ資産を送る
  • 受取:自分のアドレス・QRコードを表示

送金・受取

取引所からMetaMaskへの入金

取引所からMetaMaskへの入金方法

ここでは、SBI VCトレードからMetaMaskへETHを送金する例を解説します。

MetaMaskでアドレスをコピー

MetaMaskアドレスコピー画面

MetaMaskを開き、左上の「Network Address」をクリックし、イーサリアムのアドレスを選択。

取引所の出金画面を開き、送金先アドレスを登録

SBI VCトレード出金画面

出典:SBI VCトレード

取引所にログインし、ETHの出金画面を開きます。コピーしたメタマスクのアドレスを貼り付けて送金先アドレスの登録をします。

※登録するアドレスがイーサリアムメインネット(ERC-20)であることを再度確認してください。

金額を入力して内容を確認

送金金額入力画面

出典:SBI VCトレード

送金額を入力し、内容を確認後、送金を実行します。

メールアドレスを確認し、送金を完了

確認メール

出典:SBI VCトレード

「イーサリアムを送る」をタップすると、登録したメールアドレス宛に画像のような確認メールが届くため、メールに記載されているリンクをタップ。

タップした後に「出庫予約の受付が完了致しました。」と書かれた画面が表示されれば、出庫予約が完了となります。

出庫状況確認画面

出典:SBI VCトレード

なお、出庫状況は「送信先アドレス一覧」の「送金状況を確認する」で確認できます。

MetaMaskで着金を確認

数分から10分程度でMetaMaskに反映されます。

送金前の確認事項

  • 送金先アドレスが正しいか(1文字でも間違えると資産を失います)
  • ネットワークが一致しているか
  • 初回は少額でテスト送金を推奨
MetaMaskから取引所への出金

MetaMaskから取引所への出金方法

取引所で入金アドレスを取得

SBI VCトレード入金アドレス画面

出典:SBI VCトレード

公式アプリを開き「資産 / 入出金」から入金するトークンを選択します。

「ETHを受け取る」を選択(今回の例ではETH)し、表示される入金用のETHアドレスをコピーしてください。

MetaMaskで「送金」をクリックし、ネットワークを選択

MetaMask送金画面

MetaMaskを開き、「送金」ボタンをクリックします。次に、対応するネットワークを選択してください。必ず正しいネットワークを選択してください。(今回の例では、イーサリアムメインネットを選択)

※誤って別のネットワークを選択した場合、資金を失います。

送金先アドレスと金額を入力

送金先アドレス入力画面

取引所でコピーしたアドレスを貼り付けます。次に送金したい金額を入力します。ガス代分のETHを残すことを忘れないでください。

ガス代を確認して送金

ガス代確認画面

ガス代を確認し、改めて送金内容を見直して「確認」をクリックします。

送金は取り消せません

ブロックチェーン送金は取り消しできません。誤送金した場合、資金は戻りません。送金先アドレスとネットワークを必ずご確認ください。

主な機能

スワップ(交換)

スワップ(交換)の仕方

スワップ画面を開く

MetaMaskスワップ画面

MetaMaskを開き、メイン画面の「スワップ」ボタンをクリックします。

交換するトークンを選ぶ

トークン選択画面

①交換元と②交換先を選択します。それぞれのアイコンをタップし、交換したい暗号資産を選んでください。

見積もりを確認してスワップ

スワップ確認画面

手数料や交換レートを確認し、内容に問題がなければ「送信」をクリックして完了します。

これで、選択した暗号資産の交換(スワップ)が実行されます。

ブリッジ(チェーン間転送)

ブリッジの使い方

ディスカバリーからメタマスクサイトにアクセス

MetaMaskディスカバリー画面

ウォレットを開き、画面上部の「ディスカバリ」をクリックし、メタマスクのサイトにアクセスしてください。

トークンのブリッジを完了させる

MetaMaskブリッジ画面

出典:MetaMask

  1. 左のタブから 「Move crypto」→「Bridge」 を選択
  2. ブリッジ元と先のネットワークを選択
  3. トークンと数量を指定
  4. 内容を確認し「Confirm」をタップ。メタマスクが起動 → 見積りを確認して承認
ステーキング

ステーキングの方法

ステーキング画面を開く

MetaMaskステーキング画面

MetaMaskはETHのステーキングに対応しています。ウォレットを開き、ETHの収益化(Earn)タブをクリックします。

関連:イーサリアム(ETH)とは?|スマートコントラクトからPoSまでわかりやすく徹底解説

ステークを完了させる

MetaMaskステーキング手順

出典:MetaMask

  1. メタマスクポートフォリオを開き、左のタブから「Move crypto」をタップし、次に「Stake」をタップします。
  2. 画面上部のタブから「MetaMask Pool」を選択します。
  3. ステークしたい量を入力します。※最低額はガス代以上
  4. 「Confirm」をタップしてトランザクションに署名、完了すると成功です。
流動性提供

流動性提供で運用する

MetaMaskには流動性提供の機能は備わっていませんが、UniswapなどのDEX(分散型取引所)を利用したり、Hyperliquidに資金を預けたりすることで、保有資産を運用することが可能です。

Uniswapで流動性提供

Uniswap画面

Uniswapは人気のあるDEXの一つで、仮想通貨同士のスワップやトークンペアに流動性を提供することで手数料収入を得ることが可能です。詳しい方法は以下の記事で解説。

初心者でもわかるUniswap完全ガイド|Kyber network寄稿

Hyperliquidで運用・取引

Hyperliquid画面

Hyperliquidは高速な取引と運用が可能なプラットフォームです。現物取引やレバレッジ取引などの取引機能も備わっており、資金を預けることで運用することも可能です。詳しい方法は以下の記事で解説。

ハイパーリキッド(HYPE)の使い方・エアドロップ戦略を徹底解説

注意事項

  • 流動性提供にはインパーマネントロス(変動損失)のリスクがあります
  • 必ず各プラットフォームの仕組みを理解してから利用してください
  • 余剰資金で無理のない範囲で運用してください

よくある質問(FAQ)

操作上のギモンとトラブル

操作上のギモンとトラブル

Q1.ガス代が高いときの対処は?

  • 急ぎでなければ低速(低手数料)に設定
  • 混雑の少ない時間帯を利用(ニューヨーク市場などの主要な金融市場が閉場している午前6時から9時頃など)
  • L2(Arbitrum/Optimism/Base 等)や他ネットワークの活用

低速の設定方法: スワップやブリッジの際、Network Fee(ネットワーク手数料)の編集アイコンから処理速度を選択できます。手数料を低く設定すればコストを抑えられ、高く設定すれば優先的に処理されます。

ガス代設定画面

Q2.同一ウォレット内で複数のアカウントを作成するには?

MetaMaskでは、ひとつのウォレット内に複数のアカウントを追加できます。

アカウント追加画面

左上の「アカウント」をクリックし、アカウントを作成を選択。これで新しいアドレスが作成され、簡単に切り替え可能になります。

注意

各アカウントは個別の秘密鍵を持ちますが、すべて同じリカバリーフレーズ(シードフレーズ)で復元されます。このため、万が一リカバリーフレーズが漏洩した場合、すべてのアカウントが危険にさらされる点に注意が必要です。

活用例:

  • アカウント1:メイン資産用
  • アカウント2:NFTやエアドロップ専用
  • アカウント3:DeFi運用用

Q3.ETH以外のガス代を利用する方法はありますか?

「Gas Station」機能を有効にすることで、USDTなどのトークンでガス代を支払うことができます。

Gas Station設定画面
  1. 右上の点線アイコンから、「設定を選択」し、設定画面から「高度な設定」をタップ
  2. 「スマートトランザクション」を有効にするをタップして完了です。

対応資産:USDT、USDC、DAI、ETH、wETH、wBTC、wstETH、wSOL

注意

この機能はすべてのチェーンや取引で利用できるわけではありません。利用可能かどうかは取引時に確認する必要があります。

Q4.持っているトークンが表示されません

トークンインポート画面

ウォレットを開き、右側の点(︙)をクリックし、「トークンをインポート」を選択してください。

検索バーから該当するトークンを検索する、または「Custom token」タブからトークンアドレスを入力してください。

注意

誤ったアドレスを入力すると、異なるトークンが表示されます。必ず正しいトークンアドレスを入力してください。

セキュリティについて

セキュリティについて

Q1. シークレットリカバリーフレーズを確認する方法は?

1.右上のアイコンから「設定」を選択し、「セキュリティとプライバシー」をクリック。

セキュリティ設定画面

2.「シークレットリカバリーフレーズを公開」を選択し、パスワードを入力してフレーズを確認できます。

リカバリーフレーズ表示画面

重要

このフレーズは絶対に他人に教えないでください。オフラインで複数バックアップを取り、金庫等に保管しましょう。

Q2. 承認取り消し(Revoke)とは?

dAppsに与えたトークンのアクセス許可を取り消す機能です。不要な承認を放置すると、悪意のあるコントラクトに資産を引き出されるリスクがあります。

取り消し方法:

Revoke画面

Etherscan、BscScan等のブロックエクスプローラーにアクセスし、Walletを接続。不要な承認を選んで「取り消す(Revoke)」を実行。

また、次のようなウェブサイトでも同様の作業が可能です。

  • REVOKE(イーサリアム)
  • Unrekt(複数のネットワーク)
  • Approved zone(イーサリアムメインネット)
  • Cointool(複数のネットワーク)

トークンの承認はオンチェーントランザクションで行われるため、承認の取り消しもまたオンチェーンで実行され、ガスコストが発生する点に留意する必要があります。

Q3.より詳しいセキュリティ対策を知りたい

MetaMaskを安全に使うためには、承認(Approve)、署名(Sign)、接続(Connect)の違いを理解し、詐欺の手口を知ることが重要です。

以下のような詳しい内容は別記事で解説しています:

  • dAppsの権限(Permission)の仕組み
  • 承認(Approve)と署名(Sign)の違い
  • フィッシング詐欺・DNS詐欺の手口
  • コントラクト対話時のチェックリスト
  • 接続の切断方法

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