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メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換:スワップ、便利機能を図解で簡単に インストール方法から安全な利用の手引きまで

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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MetaMask(メタマスク)完全攻略:始め方から使いこなしまで

DeFiのエアドロップ狙いやDEXでのトークン売買、Web3ゲームのプレイなど、暗号資産を扱う場面が増える中、自己管理型ウォレット(セルフカストディ)の重要性が高まっています。

本記事では、初心者にも分かりやすく、次のポイントを実践的に解説します。実際に使いながら、安全で効率的な暗号資産運用を学べる内容です。

目次

MetaMaskとは

MetaMaskとは、イーサリアムを含む複数のブロックチェーンに対応している暗号資産用ウォレットです。トークンの保管、送付および交換が可能です。dAppsへのログインにも利用されています。

上述のようにMetaMaskはホットウォレット(デバイスを介してインターネットに接続しているウォレット)であり、Chromeなどに拡張機能としてインストールできるブラウザ版、およびアプリとしてダウンロード可能なモバイル版の2種類が利用可能です。

執筆時点では、イーサリアムに加え、アバランチやBNBチェーンなどのEVM対応チェーンや、アービトラムやOPメインネットなどのL2ネットワークをサポートしています。「Snap」と呼ばれる拡張機能も出ていますが、ネイティブにはビットコインやソラナには対応していません。

MetaMaskERC-20規格のトークン(はUSDCやBATなど)やERC-721規格のNFT(非代替性)、そしてイーサリアム(ETH)など、さまざまなデジタル資産を保管できます。

MetaMaskの始め方

MetaMaskを利用するにあたって、まずは、公式サイトから、ブラウザ拡張機能をインストールします。スマホアプリのインストールも、MetaMask公式ページからアクセスすると安全です。

※公式以外からダウンロードを行わないよう、アップストアでダウンロード数をチェックする等、十分に確認をお願いします。

ブラウザ版

以下ではChromeにおけるインストール方法を説明します。他のブラウザにおいても基本的には同じ方法でインストールできます。

1. 「Install MetaMask for Chrome」をクリックしChromeウェブストアを開く。Chrome以外(Firefox、Brave、EdgeまたはOpera)を利用の場合は、画面をスクロールし、下にある自身が使っているブラウザのアイコンをクリック。

2. 右上の「Chromeに追加」をクリック。

3. ポップアップが開いたら「Add extention」をクリックし、インストールを完了させる。インストールが正常に行われた場合、バーの右上の拡張機能アイコンのところにアプリが追加される。

モバイル版

公式サイトから、 iOSの場合はApp Storeを、Androidの場合はGoogle Play Storeへと遷移。他のアプリのダウンロードと同じ手順でダウンロードを完了させる。

初期設定・ウォレット開設方法

インストールが完了すると以下の画面に自動的に移行するので、「開始」をクリックし、利用規約に同意して初期設定を開始します。初期設定は、以下の手順で実行できます。

1. 新規ウォレット作成:右側の「ウォレットを作成」を選択し、新規ウォレットを作成。

2. パスワード作成:パスワード作成画面でパスワードを入力し「作成」をクリック。このパスワードは、MetaMaskにログインする際に必ず必要となるので忘れないようにしておく。

3. 【重要】リカバリーフレーズのメモ:鍵マークをクリックし、12個のリカバリーフレーズを表示。安全な場所にメモしておく。メモが完了したら「Next」をクリックし、次のページへ。

4. ③でメモしたリカバリーフレーズを同じ順番で空欄に入力。完了したら「確認」。リカバリーフレーズは、失くさないよう安全な場所に保管しておく。

5. 正しく入力できていると下の画像のような画面になり、設定完了。「すべて完了」をクリックするとウォレット管理画面へ転送される。

リカバリーフレーズ(またはシードフレーズ)とは、ウォレットを作成する際に各ウォレットが生成する、一般的に12から24個のランダムに選ばれた単語の列です。このシークレットリカバリーフレーズは暗号技術に基づいており、派生するアカウントセットは常に一貫しています。

リカバリーフレーズは、ウォレットを入れている端末を紛失したり、故障した際にウォレットを復元するための重要な「アカウントに固有の単語集」です。これを紙などのオフライン環境で安全な場所に保管し、決して他人に教えないでください。

ウォレットの管理権はリカバリーフレーズを保持している人にあります。リカバリーフレーズを紛失すると、ウォレット及びその中の資産にアクセスできなくなるため、十分な注意が必要です。

イーサリアムを取得したい方に

ウォレットの管理画面の解説

MetaMaskのUI(ユーザーインターフェース)は比較的シンプルですが、独特なので大まかな機能を解説します。

1. アカウント名:デフォルトではアカウント名は「Account 1」です。右上のメニューバー→「アカウントの詳細」で変更可能。

2. パブリックアドレス:秘密鍵と違い他人に見えても問題ないアドレス。他アドレスからの送金などの際には、このアドレスに送ってもらう(下記参照)。銀行の口座番号のようなもの。クリックでコピー可能。

3. ネットワーク:現在接続されているネットワーク。ここをクリックすることによりネットワークを変更できる。

4. 保有額:現在保有している暗号資産とその額。

5. 購入・送金・交換:購入、送金および交換をMetaMaskを介して実行できる。

6. 資産一覧:自身のウォレットに入っている資産の種類およびその額がここに一覧で表示される。

7. ネットワークアクティビティ:ウォレットの使用履歴を全て見ることができる。

イーサリアムを取得したい方に

各種利用方法

送金

1. 「送金」をクリック。

2. 送金先のアドレス、送金したい通貨および送金額を入力し「次へ」をクリック。自己管理型ウォレットであるため間違えたアドレスや金額を入力した場合であっても、返金等のサービスはないため、入力内容に間違いがないか十分に確認する。

3. ガス代を確認。

4. 問題なければ「確認」をクリックし、送金を完了させる。

Metamaskから取引所「SBIVCトレード」への送金方法

1、入庫アドレス取得(SBIVCトレード側)

Metamask Walletから取引所「SBIVCトレード」へイーサリアム(ETH)を送金することを想定します。

スマートフォンの場合

①公式アプリを開き「資産 / 入出金」から入金するトークンを選択

②「ETHを受け取る」を選択(今回の例ではETH)

③表示される入金用のETHアドレスをコピー

出典:SBI VCトレード

PCの場合

①トレーダーモードを開き、「暗号資産入庫」から「ETH」を選択

出典:SBI VCトレード

②「発行」をクリックし、表示された入庫用のETHアドレスコピー

※「発行」ボタンは初回のみ表示されます。

出典:SBI VCトレード

2、出庫処理をする(Metamask側)

①「送金」を選択

出典:Metamask

②SBIVCトレードからコピーしたアドレスを貼り付け、転送するトークンの量を入力して「次へ」をクリック

※自己管理型ウォレットであるため間違えたアドレスや金額を入力した場合であっても、返金等のサービスはないため、入力内容に間違いがないか十分に確認します。

出典:Metamask

③ガス代を確認して、問題なければ「確認」をクリックし、送金を完了させます。

出典:Metamask

預入

自分のアドレスにトークンを送付してもらう時は、相手に自身のパブリックアドレスを知らせる必要があります。このアドレスは資産管理ページの上部に記載されており、クリックすることでコピー可能です。

イーサリアムを取得したい方に

取引所「SBIVCトレード」からMetamaskへの預入方法

1、入庫アドレス取得(Metamask側)

出典:Metamask

2、出庫処理をする(SBIVCトレード側)

取引所「SBIVCトレード」からMetamask Walletへイーサリアム(ETH)を出庫する方法をご案内します。

スマートフォンの場合

①公式アプリを開き、「資産 / 入出金」から「ETHを送る」を選択

②「アドレスを登録する」をタップし、MetamaskでコピーしたETHの送信先を登録

登録が完了すると、「送信先アドレス一覧」に登録したアドレスが表示されるようになります。

出典:SBI VCトレード

③登録したアドレスをタップし、数量を入力

出典:SBI VCトレード

④「イーサリアムを送る」をタップすると、登録したメールアドレス宛に以下のような確認メールが届くため、メールに記載されているリンクをタップ

出典:SBI VCトレード

⑤タップした後に「出庫予約の受付が完了致しました。」と書かれた画面が表示されれば、出庫予約が完了となります。

出庫状況は「送信先アドレス一覧」の「送金状況を確認する」で確認できます。

出典:SBI VCトレード

PCの場合

①トレーダーモードを開き、「出庫アドレス登録」から「新規登録」を選択

出典:SBI VCトレード

②必要な項目を入力し、「確認」をクリック

アドレスにはMetamaskでコピーしたアドレスを入力(ペースト)する。

出典:SBI VCトレード

③第2認証コード(Google Authenticatorの番号)を入力し、「実行」をクリックし、出庫アドレスの新規登録を完了

出典:SBI VCトレード

④「暗号資産出庫」から銘柄と数量、出庫先を指定

出典:SBI VCトレード

⑤チェックボックスにチェックを入れ、第2認証コード(Google Authenticatorの番号)を入力、「確認メール送信」をクリック

出典:SBI VCトレード

⑥登録したメールアドレス宛に以下のような確認メールが届くため、メールに記載されているリンクをクリックし、出庫予約完了を確認する

出典:SBI VCトレード

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メタマスクで交換(スワップ)する方法

スワップとは所有している仮想通貨を別の仮想通貨に交換することです。スワップのメリットは多様な仮想通貨へのアクセスができる点です。例えば、利用したいNFTゲームなどのプロダクト(SANDBOXやSTEPNなど)のトークン(SAND、GMT)を獲得したい場合にスワップという方法をとると法定通貨を介することなく、低コストでトークンを獲得することができます。

  • メタマスクで交換(スワップ)するメリット
    メタマスクの交換(スワップ)ではその他DEX(分散型取引所)を活用しなくてもトークンの交換ができます。さらに、前述したスマートトランザクション機能でガス代不足によりスワップが中断されるのを防ぐことができます。簡単に、効率的に交換できる点がメタマスクでスワップする際の強みです。

やり方

  1. メタマスクを開き、左のタブから「Move crypto」をタップし、次に「Swap」をタップします。
  2. 使用するネットワークを選択します。スワップ元の通貨とスワップ先の通貨が同一のネットワークであればスワップすることができます。
  3. スワップする通貨と量、獲得したい通貨を選択します。
  4. 「Get Quotes」をタップし、見積り画面へ移動します。
  5. 出典: MetaMask

  6. ガス代を確認し、内容に問題がなければ「Swap」をタップして処理が成功すれば完了です。

出典: MetaMask

メタマスクのスワッピング機能で快適にスワップすることができます。例えばPEPEやUNIなどの国内取引所での取り扱いがない通貨は、イーサリアムを国内取引所から購入、購入したイーサリアムをメタマスクのウォレットに移し、PEPEやUNIにスワップして利用することができます。

メタマスクのスワッピングで実際にはメタマスク内で交換(スワップ)が実行されている訳ではありません。Uniswapなどの複数のDEXの中からメタマスクが仲介、各DEXからレートを取得してその中から最適なものがユーザーに提供されています。よって、メタマスクのスワッピングは操作性の良さのみでなく、ガス代の節約や手数料を低めに取引することができます。

メタマスクをDEXへ接続して交換(スワップ)

メタマスクをDEX(分散型取引所)と接続してスワップする方法を紹介します。今回は分散型取引所のUniswapへメタマスクを接続しスワップしていきます。

・メタマスクとユニスワップの連携

  1. Google Chromeまたはメタマスク内の検索エンジンからUniswapのWebアプリを開き、画面右上の「Connect」をタップします。
  2. 「WalletConnect」をタップして表示されるウォレットの中からメタマスクを選択します。
  3. 出典: Uniswap

  4. メタマスクに移動し、「接続」をタップします。
  5. 出典: MetaMask

・ユニスワップで交換(スワップ)

  1. 交換したい仮想通貨と交換する量を入力します。
  2. 交換先となる仮想通貨を選択します。
  3. 手数料を確認し、右上の歯車のアイコンをタップしてスリッページの設定をします。、基本的には1〜3%に設定します。ただ、トークン価格の変動が激しい場合はスリッページ許容範囲を上げて取引が成立するように調整しましょう。
  4. ガス代を確認してから「Review」をタップし、表示されるポップの「Swap」をタップすると完了です。

出典: Uniswap

メタマスクとユニスワップのスワップにおける比較

メタマスクとユニスワップでスワップに必要なネットワーク手数料の比較をします。メタマスクは6.48ドル、ユニスワップは6.78ドルという結果になりました。今回の取引ではメタマスクでスワップする方がネットワーク手数料が安かったです。

次に取引手数料の比較をします。メタマスクの取引手数料は0.85%、ユニスワップの取引手数料は0.25%でした。よって、ユニスワップの方が取引手数料が安いです。

両サービスのネットワーク手数料と取引手数料の比較から額が少ない取引がしたい場合はメタマスク、額が大きい取引をする場合はユニスワップで実行するのが良いです。

イーサリアムを取得したい方に

ガス代を管理する

ガス代とは、ブロックチェーン上で取引を行う際に発生する手数料です。ユーザーはガスを消費することで取引を実行することができます。手数料の高い取引から優先して処理されるので、ユーザーは自分のユースケースに合わせてガス代の価格を設定する必要があります。

メタマスクのガス代設定ページ

メタマスクでは支払うガス代を簡単に設定できます。処理速度を三段階の低、中、高から選び、ガス代の許容範囲を選択することでガス代の使いすぎを防ぐ、優先的に取引が実行されるようにするなどカスタマイズすることが可能です。

ガス代を抑える方法

出典: Ethereum Gas Price Chart

ガス代はネットワークが混雑すると高く、混雑が少ないと安くなります。よってネットワークが混雑する時間帯を避けることでガス代を抑えて取引することが可能です。

時間帯の目安として、ニューヨーク市場などの主要な金融市場が閉場している午前6時から9時の間は、ガス代が安くなる傾向があります。

ガス代をETH以外で建て替える「Gas Station」

  • メリット
    ガスの支払いでETHの残高が不足していた際にトランザクションが進まない問題が解決されました。ガス代の支払いで出たお釣りはETHでウォレットに返還されます。ユーザーは受け取る価格見積もりにネットワーク手数料を含めた形で迅速に取引を完了することができます。
  • 条件
    対象はイーサリアムメインネットのメタマスク拡張機能でWebアプリ版のみです。対応資産はUSDT、USDC、DAI、ETH、wETH、wBTC、wstETH、wSOLの8銘柄。
    ※モバイル版のリリースはまもなく予定されています。
  • 課題
    開発元の「Consensys」が直接管理しているサービスではないので、第三者に付随するリスクが発生する可能性があります。

設定方法

  1. 拡張版メタマスクの右上のタブから設定画面を開く
  2. 高度な設定をタップ
  3. スマートトランザクションを有効にする

出典: MetaMask

この設定をするだけでイーサリアムネットワーク上でETHをSOLにスワップをした際にEtherscanなどのエクスプローラーで確認することなく、トランザクション状況を追跡することができるようになりました。

Gas Stationでは最大抽出可能値(MEV)の影響を回避することができます。MEVとはバリデーターによる利益追求手法です。トランザクションの順番を並び替えたりすることでバリデーターに有利な操作をされることがあります。これを回避するためにメモリプール(トランザクションの待機所)に送信されたトランザクションが保護され、フロントランニングやサンドイッチ攻撃などMEVに関連するリスクを低減することができるそうです。

イーサリアムの少額ステーキング

  • メリット
    簡単にステーキングが可能で、待ち時間がありますがいつでもアンステークをすることができます。最低金額はガス代以上のイーサリアムがあればステークすることができるので、少額からステーキングに参加することが可能です。

やり方

  1. メタマスクポートフォリオを開き、左のタブから「Move crypto」をタップし、次に「Stake」をタップします。
  2. 画面上部のタブから「MetaMask Pool」を選択します。
  3. ステークしたい量を入力します。※最低額はガス代以上
  4. 「Confirm」をタップしてトランザクションに署名、完了すると成功です。

出典: MetaMask

この機能を利用することで、年利3%ほどのステーキング報酬を受け取ることができます。

従来のコンセンシスが運営するバリデーターへのステークには32ETH必要で、現在価格で約1700万円とハードルが高かったです。少額からステーキングできるようになり、ステーキングへのハードルを下げることができています。

メタマスクプールステーキングは3万3000以上のバリデータにETHをステークできる機能で、すでに100万ETH以上がステーキングされています。さらに、ペナルティを受けたバリデータは現状0でありバリデーターの参加率は99.9%以上とのことです。安全性が高く少額からステークできる、簡単な操作で実行できる非常に良いサービスに感じます。

HyperLiquid(ハイリキ)の使用例

メタマスクとHyperliquid(ハイパーリキッド)の連携

Hyperliquid(ハイパーリキッド)は、オーダーブック型の分散型取引所(DEX)で、レバレッジ取引が可能なだけでなく、スポット取引も担保(証拠金)を預ける仕組みで行います。つまり、トレード前にUSDCなどのトークンをハイパーリキッドへ入金する必要があります。

ここでは、メタマスクを使ってハイパーリキッドと接続し、USDCを入金してSpot(現物)取引を行うまでの手順を解説します。

1、メタマスクをArbitrum(アービトラム)ネットワークに切り替える

ハイパーリキッドではアービトラム上のUSDCまたはETH(入金時のガス代用)を使って担保を預けるのが基本です。まず、メタマスクがアービトラムネットワークに対応していることを確認しましょう。

まだ追加していない場合は、以下から簡単に追加できます。

ChainList is a list of RPCs for EVM(Ethereum Virtual Machine) networks. Use the information to connect your wallets and Web3 middleware providers to the appropr...
で「Arbitrum One」を検索し、「Add to メタマスク」で追加します。

ChainlistからArbitrumネットワークをメタマスクに追加する画面

出典:Coinlist

2、USDCをアービトラムに用意する

アービトラム上にUSDCを準備する方法は以下のいずれかです。

  1. 国内取引所(例:SBI VCトレード)でUSDCを購入し、対応チェーン(イーサリアム)でメタマスクへ送金し、その後ブリッジでアービトラムに移す。
  2. 海外取引所(例:バイナンス、バイビットなど)でUSDCを購入し、アービトラムネットワークを指定してメタマスクに直接送金する。
  3. 他チェーン(イーサリアム、ポリゴンなど)からブリッジして移す(例:Portal、Hop、Acrossなどのブリッジサービスを使用)。

また、アービトラム上での取引にはガス代としてETHが必要です。少量のアービトラム ETHもあわせて準備しましょう。

3、ハイパーリキッドにアクセスしてウォレットを接続

① ブラウザで https://app.hyperliquid.xyz にアクセス

② 画面右上の「Connect Wallet」をクリック

Hyperliquidのウォレット接続画面

出典:Hyperliquid

③ メタマスクを選択し、接続を承認。ウォレットが接続されると、画面右上に自分のウォレットアドレスが表示されます。

4、USDCをハイパーリキッドにDeposit(入金)

① 画面右上の「Deposit」をクリック

HyperliquidのUSDC入金画面

出典:Hyperliquid

② USDCの数量を入力。入金する際、最低5 USDCが必要です。

HyperliquidでArbitrum USDCを入金する画面

出典:Hyperliquid

③ メタマスクが起動するので、内容を確認して「確認」。この時、USDCはあなたのウォレットからハイパーリキッドのスマートコントラクトにロックされ、担保として使えるようになります。

5、Spot(現物取引)で仮想通貨を購入

① 画面上部「Trade」→「Spot」を選択
② トレードしたい通貨ペアを選ぶ
③ 買いたい数量を入力し、「Buy」をクリック

HyperliquidのSpot取引画面

出典:Hyperliquid

④ 注文がオーダーブックに表示され、約定すれば取引完了。取引はオーダーブック型(板取引)のため、希望価格で買えない場合は待機するか、指値価格を調整する必要があります。

また、入金した当初は「Perps」に入金されていますので、「Spot」にUSDCを移し、トレードが行えるようにしておきましょう。

HyperliquidでUSDCをPerpsからSpotに移動する画面

出典:Hyperliquid

ハイパーリキッドの手数料とガス代について

ハイパーリキッドでは、トレード自体にはガス代がかかりません。そのため、頻繁な売買でもコストを抑えて取引できます。ただし、以下のような操作にはアービトラム上のガス代(ETH)が必要です。

  • USDCをハイパーリキッドに入金(Deposit)する際
  • ハイパーリキッドからウォレットに出金(Withdraw)する際
  • トークンの承認(Approve)操作を行う際

また、ハイパーリキッドの取引手数料は非常に低水準で、手数料の一部はユーザーコミュニティに還元される仕組みになっています。

ハイパーリキッドの特徴と注意点

  • 取引所に資金を預ける形ですが、中央管理者が不正に操作できない分散設計です。
  • 単なるSpot取引でも担保の預け入れ(Deposit)が必要です。
  • ハイパーリキッド上ではUSDCが内部残高(Subaccount)として管理されます。メタマスク上に戻すには「Withdraw(引き出し)」が必要です。

イーサリアムを取得したい方に

セキュリティ対策、注意点

アカウント分割による運用最適化

Metamaskでは、用途やリスクに応じてアカウントを使い分けることで、より安全で効率的な資産管理が可能になります。

アカウントの分け方には、主に次の2通りがあります。

  • 1つ目は、同一のウォレット内に複数のアカウント(アドレス)を追加する方法。
  • 2つ目は、完全に別のリカバリーフレーズを用いて、新しいウォレットを作成する方法です。

前者は手軽に利用でき、日常的な管理に便利ですが、リカバリーフレーズが共通のため、ひとつが漏洩するとすべてのアカウントに影響が及ぶリスクがあります。一方、後者はウォレットごとにシードフレーズが異なるため、より高いセキュリティを確保できます。

ここでは、それぞれの方法と活用例について簡潔に解説します。

① 同一ウォレット内アカウントの作成方法(PCブラウザ版)

Metamaskでは、ひとつのウォレット内に複数のアカウントを追加できます。アドレスごとに目的を分けて使うことで、不正アクセスや操作ミスのリスクを分散できます。

手順:
Metamaskを開き、上のアカウントアイコンをクリック
「アカウントまたはハードウェアウォレットを追加(Add account or hardware wallet)」を選択

Metamaskでアカウント追加手順1:アカウントまたはハードウェアウォレット追加画面

出典:Metamask

「アカウントを追加(Add account)」を選択

Metamaskでアカウント追加手順2:新規アカウント作成画面

出典:Metamask

名前を入力して「作成」をクリック。これで新しいアドレスが作成され、簡単に切り替え可能になります。

※各アカウントは個別の秘密鍵を持ちますが、すべて同じリカバリーフレーズ(シードフレーズ)で復元されます。このため、万が一リカバリーフレーズが漏洩した場合、すべてのアカウントが危険にさらされる点に注意が必要です。

活用例:
アカウント1:メイン資産用
アカウント2:NFTやエアドロップ専用
アカウント3:DeFi運用用

② 完全に独立したサブウォレットの作成方法(PCブラウザ版)

別のリカバリーフレーズを使ってMetamaskウォレットを新たに作成することで、特定の用途に特化した“独立ウォレット”として安全に運用できます。たとえば、エアドロップや新しいdApp(分散型アプリケーション)への接続専用アドレスとしての利用に向いています。

手順:
ChromeやBraveなどのブラウザで、新しいプロフィール(ユーザー)を作成
その新しいプロフィールでMetamaskをインストール
「新しいウォレットを作成」を選び、初期設定を完了
詳しい初期設定方法については、本記事の「初期設定・ウォレット開設方法」章をご参照ください。

活用例:
エアドロップ専用ウォレット:怪しいトークンが届いてもメイン資産に影響しない
DeFi実験用ウォレット:不慣れなプロジェクトへの接続も安心
資産分散:長期保管用と短期運用用を分ける など

ブラウザの「プロフィール切り替え」機能を活用することで、それぞれのウォレットを独立して運用できます。

なお、同一のブラウザプロフィール内では、Metamaskは1つのウォレットしか利用できない点にご注意ください。

Revoke(承認取り消し)の意味と手順

dAppsを利用する際、「無制限のアクセス許可(Approve)」を求められることがあります。この許可を与えると、dAppに紐づくスマートコントラクトがあなたのトークンを引き出せる状態になります。この仕組みはハッカーや詐欺プロジェクトに悪用されるリスクがあります。

特に、あまり知られていないプロジェクトや、使用しなくなったdAppに対しても、過去の承認が残っていることがあります。そのため、定期的にアクセス許可を確認し、不要なものは「Revoke(承認の取り消し)」で解除することが重要です。

Revokeを行うことで、悪意のあるコントラクトから資産を守ることができますが、すでに引き出されたトークンは戻ってこないため、事前の予防が重要です。定期的なチェックと適切な対応を心がけましょう。

スマートコントラクトとは

スマートコントラクトは、ブロックチェーン上に記録されるプログラムで、契約の条件がプログラムコードとして記述されています。この契約は、特定の条件が満たされると自動的に実行されます。例えば、AさんがBさんに一定額の暗号資産を送金すると同時に、BさんがAさんに商品を発送する、といった取引を自動で行うことができます。スマートコントラクトは信頼できる第三者を必要とせずに、取引や契約を安全に行うことを可能にします。

Revokeの操作手順(PCブラウザ版)

トークンの使用許可を見直して取り消す(Revoke)方法は、主に以下の2つがあります。

  1. ブロックエクスプローラーを使う方法
  2. dApp管理画面やセキュリティツールを使う方法(別記事参照)

ブロックエクスプローラーは、特定のブロックチェーンネットワーク上での取引やウォレットの残高、スマートコントラクトの情報などを検索して確認できるオンラインツールです。

Etherscan(イーサスキャン)、BscScan、Polygonscanなど、各ネットワーク対応のブロックエクスプローラーには「トークン承認チェッカー」機能があります。

ここでは、過去にトークンの使用を許可したdAppsの一覧を確認し、不要なものを選んで承認を取り消すことができます。

ネットワーク変更

MetaMaskでは多数のネットワークがサポートされていますが、右上のネットワーク名をクリックするとネットワークを変更できます。任意のネットワークが表示されていない場合は、「ネットワークを追加」より手動で追加可能です。

トークン追加

MetaMaskでは、初期設定の段階ではETHしか通貨の表示がありません。他の通貨を表示したい場合には、資産管理ページ下部の「トークンをインポート」をクリックします。著名トークンであればトークン名称やティッカーを入力するだけで追加できますが、マイナーなトークンはトークンアドレスを入力して検索します。

追加されたトークンは、トップ画面の「アセット」に表示されます。

リカバリーフレーズの確認

上述のようにリカバリーフレーズを失くしてしまうとウォレットにアクセスできなくなってしまいますが、仮にメモを取った紙等を失くしてしまったとしても、まだMetaMaskを介してウォレットにアクセスできる状態であれば、リカバリーフレーズを再度確認することができます。

1. 右上のアイコンをクリックし、「設定」を選択。

2. 「セキュリティとプライバシー」を選択。

3. 「シークレットリカバリーフレーズを公開」を選択。

4. パスワードを入力し、リカバリーフレーズを確認。

5. アプリにも記載してあるように、これらのフレーズを使用することでアカウントにアクセスできるようになるため、絶対に誰にも教えないでください。

秘密鍵の確認

秘密鍵とは、リカバリーフレーズから生成される文字の羅列であり、通信の暗号化に利用されます。MetaMaskアカウント一つにつきリカバリーフレーズが一つ存在しているのに対し、秘密鍵はMetaMaskアカウント内にあるウォレットの数だけ存在しており、一つのリカバリーフレーズ群から複数の秘密鍵を作ることができます。

秘密鍵が漏洩するとブロックチェーン上の署名が偽造されたりするリスクがあるため、リカバリーフレーズと同様に、絶対に他人に公開してはいけません。

1. 右上のメニューバーから「アカウントの詳細」を選択。

2. 「秘密鍵のエクスポート」をクリック。

3. パスワードを入力し、秘密鍵を確認。

復元

アプリをアンインストールした際や別のデバイスでウォレットにアクセスしたい場合には、ウォレットの復元が必要です。ウォレットの復元方法は二種類あります。

新たにMetaMaskをインストールする場合

新たにMetaMaskをインストールし、個々のウォレットではなくMetaMaskごと復元したい場合は初期設定画面から、リカバリーフレーズを利用してウォレットを復元します。

1. 上述の「MetaMaskの始め方」での手順と同様に、アプリをダウンロード。

2. 初期設定画面から「ウォレットをインポート」をクリック。

3. リカバリーフレーズを入力し、復元を完了させる

既存のMetaMaskに他のウォレットを追加する場合

既にMetaMaskでウォレットを利用しているけれども、そこに既存ウォレットを新たに追加したい場合は、秘密鍵を利用します。

1. 右上のアイコンをクリックし、「アカウントをインポート」を選択。

2. 秘密鍵を貼り付け、インポートを完了。

セキュリティ対策の心得

MetaMaskを利用する際のセキュリティに関する注意点とその対処方法については、こちらの記事で詳しく説明しています。特に、dAppsの権限について理解することが重要です。ウォレットの接続やコントラクトの承認・署名に関するリスクと対策についても取り上げています。

また、コントラクトと対話する際のチェックリストや、接続を切断する方法、承認を取り消す方法、署名のパラメータ調整方法についても解説しています。さらに、代表的な詐欺の手口についても触れており、安心して利用するための知識を提供しています。

関連:Web3ウォレットMetamask(メタマスク) 利用上の注意点を解説

イーサリアムを取得したい方に

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