はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

AI企業コアウィーブ、約1.3兆円でビットコイン採掘大手コア・サイエンティフィックを買収へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

1.3兆円の株式交換で買収

AI(人工知能)に特化したクラウドプロバイダーのCoreWeave(コアウィーブ)は7日、暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Core Scientific(コア・サイエンティフィック)を約90億ドル(約1.3兆円)の全額株式交換で買収する契約を締結したと発表した。

コアウィーブは、コア・サイエンティフィックの米国内データセンター拠点全体で約1.3GW(ギガワット)の発電能力を保有することになる。さらに、1GW以上これを拡張することも可能だ。

コアウィーブのマイケル・イントラターCEOは、今回の買収により、AIおよびHPC(高性能計算)ワークロードを大規模展開するという戦略を加速できるとして、次のようにコメントしている。

コア・サイエンティフィックの高性能データセンターインフラの所有権を垂直統合することで、コアウィーブは運用効率を大幅に向上させ、将来の拡張に伴うリスクを軽減でき、成長の軌道をより確かなものにできる。

この基盤となるレイヤーを自社で所有することで、当社のパフォーマンスと専門性がさらに向上し、引き続き顧客がAIの可能性を最大限に引き出せるよう支援していける。

今回の買収がある可能性については6月26日に報道されており、コア・サイエンティフィックの株価(CORZ)は30%急騰していた。一方で、買収の確定を受けて、同社の株価は7日に17%下落している。

アナリストの一部は、この原因について「おそらく市場はより高い評価額を期待していたため、全額株式による買収に失望した」と分析した。

また、価格保護規定がなく、買収完了時期は第4四半期(10~12月)となっているため、コアウィーブの株価がそれまでに大幅に変動した場合、買収が実際に履行されるか懸念が生じる可能性もあるため、これは妥当な反応だろうとも意見している。

関連:2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得

コア・サイエンティフィックは昨年6月に、コアウィーブにHPC運用のためのインフラを貸し出すことで12年にわたる契約を締結していたところだ。

コアウィーブは、コア・サイエンティフィックの買収により、この長期リース義務を解消し、同社のデータセンターと電力インフラを完全に掌握することで、資本効率と開発の柔軟性を向上させる。

関連:米マイニング企業Core Scientific、AIデータセンター事業拡大で評価額4兆円を目指す

ビットコインマイニング企業の再評価につながるか

米投資企業バーンスタインのアナリストは、今回の買収が発表されたことで、ビットコイン(BTC)マイニング企業に対する投資家の再評価を促す可能性があるとして、それに当てはまる条件を次のように指摘した。

(1)大規模な電力容量、(2)AI/HPCサイトの開発が進行中または概念実証に成功していること、(3)レガシー債務や制約債務のない強固なバランスシートを備えていること、こうしたAI特化型マイナーは、今後も再評価される可能性があると考える。

特にビットコイン半減期後、マイニング業界では、仮想通貨マイニングとAIデータセンターの運用を組み合わせたハイブリッド戦略を採用するケースが増えている。

たとえば、IRENとRiot PlatformsもAIおよび高性能コンピューティング分野への事業多様化を進めているところだ。

関連:ビットコインと仮想通貨関連株はどちらを買うべき?メリット・デメリットを解説

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:00
懐疑派ウォーレン議員、トランプ政権批判で仮想通貨市場規制強化案を提案 ガーリングハウスCEOの証言にも注目
米上院のウォーレン議員が仮想通貨市場規制に向けた5つの原則を発表した。証券法の維持、投資家保護、金融システム安定性確保などを重視し、共和党によるイノベーションを重視した指針とは対照的な内容となっている。
13:30
エミレーツ航空が仮想通貨決済導入へ、来年から利用開始予定
エミレーツ航空が取引所クリプトドットコムと提携し、仮想通貨決済システムの統合を発表。来年の導入を目指し、顧客の支払い選択肢を拡大する。
13:00
ビットコイン、長期保有者の割合が74% 15年ぶりの高水準に=ARK Invest
ARK Investが仮想通貨ビットコイン市場の最新レポートを発表。長期保有者の割合が74%と15年ぶりの高水準を記録したと指摘した。また、ビットコインドミナンスも上昇している。
11:49
ビットコイン過去最高値更新 機関投資家の買いが相次ぐ中、アルトコインの買い戻し進む
ビットコインが史上最高値の111,320ドルを更新。機関投資家による大規模な資金流入が続く中、ETF市場では7月だけで45億ドルが流入。イーサリアムやXRP(リップル)などアルトコイン市場にも上昇の波が波及し、幅広い暗号資産が堅調な回復基調を示している。
11:12
BNBトレジャリー設立、10XキャピタルとYZiが協力し米上場目指す
YZiラボ(元バイナンスラボ)が10Xキャピタルと連携し、BNBトレジャリー会社設立を発表。米取引所での上場を目指し、BNBチェーンエコシステムに焦点を当てた投資機会を提供する。
10:11
米SEC、PENGU現物ETF申請を受理 ミームコインETFに追い風か
米証券取引委員会がカナリーPENGU現物ETF申請を受理。新ルール整備により秋頃に多くの仮想通貨現物ETF承認の見通し。
09:40
ギリシャ、Bybitハッキングで盗まれた仮想通貨の一部を回収 同国初
ギリシャ当局がBybitハッキング事件で盗まれた仮想通貨の一部を回収した。北朝鮮ハッカー集団「ラザルス」が盗んだ資金の追跡でブロックチェーン分析技術を活用している。
09:20
「証券はトークン化しても証券」米SECのパース委員
米SECの仮想通貨タスクフォースを率いるへスター・パース委員は、トークン化された証券は証券に分類されると発表。ブロックチェーン技術の可能性を認めながらも、原資産の性質を変えることはできないと指摘した。
09:00
ビットワイズCIO、証券トークン化が主要仮想通貨銘柄の価格に与える影響を予測 ETH・XRP・SOLなど
ロビンフッドやクラーケンのトークン化株式取引開始を受け、ビットワイズアナリストがETH、SOL、XRP、LINKなど関連仮想通貨への価格影響を分析。ロビンフッドの株価はATHを更新している。
08:35
ビットコイン11万2千ドル突破で史上最高値更新、エヌビディア追い風に上昇|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは7月10日、11万2,000ドルを上回り、史上最高値を更新した。来週7月14日の週は「仮想通貨週間」として米下院が3つの主要法案を審議予定。可決されればビットコインに追い風となる可能性がある。
07:35
米上場シャープリンク、新たに5000ETHを追加購入 保有額850億円超え
ナスダック上場のシャープリンクゲーミングが5000ETH追加購入。総保有額852億円のイーサリアム投資戦略を継続拡大。
07:05
ソラナ対応のトークン化株式「xStocks」、BNBチェーンに拡大へ
仮想通貨取引所クラーケンとBackedは、BNBチェーンと戦略的パートナーシップを締結。ソラナ対応のトークン化株式のxStocksをBNBチェーンに拡大する。
06:55
分散型取引所GMX、約60億円の仮想通貨不正流出発生 V1版GLPプールに脆弱性か
仮想通貨取引所GMXのV1版GLPプールがハッキング被害に遭い61億円が流出。影響の範囲や運営の対応、今後の対応方針が明らかに。
06:40
米サムザップメディア、ビットコイン以外の主要仮想通貨6銘柄への投資戦略拡大を承認
ソーシャルメディアマーケティング企業サムザップメディアが取締役会でドージコイン、イーサリアムなど6種類の仮想通貨への投資戦略拡大を承認。
06:20
サークル、仮想通貨取引所BybitとUSDC収益分配契約を締結か=報道
USDC発行企業サークルがバイビットとの収益分配契約を締結。ステーブルコイン普及拡大に向けた戦略的パートナーシップを展開。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧