はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン継続的上昇が停滞か、短期過熱から一旦冷却期へ=専門家分析

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン12万ドル突破に苦戦

QCPキャピタルは30日の分析で、ビットコイン(BTC)が12万ドル水準の維持・突破に苦戦していると指摘した。11万6,000ドル付近での買い圧力は継続しているものの、上値抵抗は依然として堅い。イーサリアム(ETH)も心理的節目の4,000ドル手前で上昇の勢いを失っており、モメンタム指標は中立圏に転じているという。

機関投資家の継続的な資金流入と規制面での好材料により、中期的な新高値更新の可能性は高いとQCPは分析。ストラテジーやシャープリンク・ゲーミングなどの企業が引き続きビットコインやイーサリアム購入資金を調達しており、長期的な確信を裏付けている。しかし、好材料に対する価格反応の鈍さは短期的な疲弊感を示唆すると指摘した。

関連:トランプ政権、『仮想通貨黄金時代』報告書を公開 ビットコイン準備金の計画は?

また、分析プラットフォームビットコイン・ベクターも30日、ビットコインが抵抗線に押し上げられているが勢いが点火していないと分析。11万2,500ドルが重要サポートとなっており、12万500ドルを突破できれば上昇トレンドの継続はより確実となる。押し目は機会を提供するが一度に全力投入は避けるべきとした。

さらに、クリプトクアントの登録アナリスト、クリプト・ダン氏は30日、仮想通貨市場が短期過熱局面からの冷却期に入ったと分析。1日から1週間保有されたビットコイン(短期保有者の実現価格)の比率を見ると、現在は短期過熱状態から冷却期に移行。過去の調整局面(2024年3〜10月・2025年1〜4月)と比較して今回の過熱度と持続期間は限定的だったと指摘した。

実現価格(Realized price)とは、市場参加者がビットコインを購入した際のオンチェーン平均取得価格であり、ビットコイン保有者が実際に支払った価格(取得コスト)の平均を表す。現在の市場価格(Market Price)と比較することで、市場参加者全体が利益(Market Price > Realized Price)または損失(Market Price < Realized Price)の状態にあるかを判断できる。また、歴史的に、市場価格が実現価格を下回る時期は市場の底を示すことが多く、逆に大きく上回る場合は過熱が示唆される。

関連:「アルトシーズンは過去より低調な可能性」シグナムの最新市場分析

ダン氏は最近の価格上昇が比較的穏やかだったため、短期的にはより軽微で短い調整が予想されるとした。ただし忍耐強く2025年後半の潜在的上昇トレンドを待つべきとし、市場の構造的強さは維持されているものの、一時的な調整局面は避けられないとの見方を示した。

マクロ環境では米連邦準備制度理事会(FRB)は31日のFOMC会合で、政策金利を4.25-4.5%に据え置くことを決定した。パウエル議長はトランプ政権の関税やインフレを巡る不確実性に対応する上で金利水準は適切との見解を示した。ウォラーFRB理事とボウマンFRB副議長が0.25ポイント利下げを主張し反対票を投じている。

政策金利の維持は、投資家がリスク資産である仮想通貨への資金配分を維持する可能性を示唆する。低金利環境では、ビットコインのような高リスク・高リターン資産が魅力的に映る一方、インフレや関税政策の不確実性が市場の慎重姿勢を強める可能性がある。

なお、QCPキャピタルは米ドルショートポジションの過度な積み上がりにも警戒感を示している。2025年の弱いドル予想が市場コンセンサスとなる中、年初来10%下落したドルの更なる下落余地に疑問を呈した。ドルショートスクイーズが発生すれば、株式・新興国市場・仮想通貨の全般的なリスクオフ展開を招く可能性があるとした。

関連:金持ち父さん著者キヨサキ、バブル崩壊の可能性を警告 ビットコイン購入宣言も

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/13 水曜日
18:27
メタプラネットが決算発表、ビットコイントレジャリー事業主軸の決算で大幅増益
メタプラネット(3350)がビットコイン事業主軸の決算で大幅増益となった。Q2売上の91%をBTC事業が占め、保有量は前年末比7.5倍の18,113BTCに拡大。アジア最大のビットコイントレジャリー企業として地位確立した。
18:10
仮想通貨OKB 『X Layer』中心の成長戦略を発表 前日比120%急騰 
OKXが仮想通貨OKBの総発行量を2100万枚に固定し、約2割を一括バーン。X Layer強化やPPアップグレードも実施。
17:12
SNPITが人気アニメ「進撃の巨人」とコラボ 特設サイト公開へ
NFTカメラアプリ「SNPIT」が人気アニメ「進撃の巨人」とコラボ。写真撮影で仮想通貨を稼ぐ「Snap to Earn」機能と限定スキンガチャ、10日連続ログイン特典を実装した。
15:09
スイ(Sui)関連銘柄DEEP・WAL、グレースケール投資信託に初採用
グレースケールが仮想通貨Sui(スイ)エコシステム初の投資信託を発表。DeepBookとWalrusの2プロジェクトへの投資機会を機関投資家に提供開始。
14:30
マイケル・セイラー、アルトコイン財務企業隆盛でもBTCへ一点集中貫く、その理由とは
米ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアルトコイン財務企業の台頭にも関わらず、ビットコイン一点集中を貫く理由を解説する。
13:50
最新版ビットコイン価格予測モデル、6年以内1000万ドル到達の可能性75%
経済学者ラッド氏の最新研究により、仮想通貨ビットコインが2036年までに481万ドルを超える確率が75%と判明。供給制約と需要増加が価格急騰要因。
11:55
パンテラ、仮想通貨トレジャリー企業に440億円規模を投資
パンテラキャピタルが仮想通貨をバランスシートに蓄積するトレジャリー企業に440億円超を投資。イーサリアムを保有するビットマインを具体例として価値創造を解説している。
11:30
米上場コスモスヘルス、仮想通貨トレジャリー戦略で初回100万ドルETH購入を実行
多角的ヘルスケア企業コスモスヘルスが、最大3億ドルの資金調達により仮想通貨イーサリアムの購入を開始。長期株主価値向上を目指す。
10:35
イーサリアム現物ETF、初めて1日の純流入額が10億ドル超え
仮想通貨イーサリアムの現物ETFは11日、2024年7月23日の上場以来、初めて1日の純流入額が10億ドルを超えた。有識者がイーサリアムの需要の高まりの要因を分析している。
10:15
コインベース、ステーブルコイン基金を6年ぶりに再開 AaveなどDeFiに資金提供へ
仮想通貨取引所コインベースが約6年ぶりにステーブルコイン基金を再開した。AaveやMorphoなどDeFiプロトコルの流動性向上を目指し、資金提供を行う。
07:35
サークル、ステーブルコイン特化のL1チェーン「Arc」をローンチへ
ステーブルコインUSDCを発行するサークルは、独自のL1ブロックチェーン「Arc」を発表。ローンチに向けたスケジュールや機能などに加え、同日に25年2Qの決算も発表している。
07:20
決済大手ストライプ、ステーブルコイン特化ブロックチェーン「テンポ」を開発=報道
決済大手ストライプが独自ブロックチェーン「テンポ」を開発中。ブリッジ買収に続くステーブルコイン戦略の一環で、サークルの「アーク」チェーンと競合激化。
06:30
米SEC、リップル訴訟を正式終了 仮想通貨規制策定に注力へ
米SECがリップルとの5年間の法廷闘争を正式終了。パース委員とアトキンス委員長が仮想通貨業界向けの明確な規制フレームワーク策定に注力すると発表。
06:00
ビットマイン、100万ETH保有突破 245億ドル株式発行枠に拡大
イーサリアム財務企業ビットマインが株式発行枠を245億ドルに拡大。120万枚のETH保有で業界首位に。
05:35
著名投資家ピーター・ティールが「イーサジラ」株式の7.5%取得、株価3倍高騰
著名投資家ピーター・ティール氏がバイオテック企業から仮想通貨イーサリアムトレジャリーに転換した「イーサジラ」の株主となり、株価が1日で3倍急騰。同社は82186ETHを保有。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧