はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

市場全体で下落圧力

SoSoValueのデータによると、11月13日(米東部時間)、ビットコイン(BTC)現物ETFは合計約8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模となった。単日の純流出額が最も多かったのはグレースケールのETF「BTC」で、3.18億ドル(約490億円)が流出した。

13日のBTC ETF状況 出典:SoSoValue

過去最大のビットコイン現物ETF流出は今年2月25日の9億3,700万ドル(約1,447億円)だった。

一方、イーサリアム(ETH)現物ETFも資金流出が続いている。ソソバリューのデータによると、同日、イーサリアム現物ETFは合計2.6億ドル(約400億円)の純流出を記録し、3日連続の流出となった。単日の純流出額が最も多かったのはブラックロックのETF「ETHA」で、1.37億ドル(約211億円)が流出した。

市場価格も低迷している。CoinMarketCapのデータによると、ビットコインは執筆時点で9万7,000ドル台(約1,500万円)まで下落し、イーサリアムも3,200ドル台(約49万円)まで値を下げている。大規模なETF資金流出が両通貨に対する売り圧力となっている。

米国株式市場も下落している。13日、ダウ工業株30種平均は1.65%、S&P500指数は1.66%、ナスダック総合指数は2.29%それぞれ下落した。リスク資産全般からの資金流出が続いている。

関連:米国でXRP現物ETF上場、初日取引高は90億円を記録

利下げ懸念が引き金に

市場の下落について、米国政府機関の閉鎖終了は一時的に市場に好材料となったものの、連邦準備制度理事会(FRB)当局者らによる利下げに対する慎重な発言が投資家のリスク回避姿勢を強めている。

ボストン連銀のスーザン・コリンズ総裁は13日、「政策金利を現在の水準に維持することが適切」と述べ、追加利下げに慎重姿勢を示した。パウエルFRB議長も10月に「12月の利下げは確実ではない」と強調している。

市場では12月利下げの確率が1カ月前の95%から49%まで低下しており、これらの発言が市場の不透明感を高め、リスク資産からの資金流出を加速させている。

ただし、一部の専門家は依然として楽観的な見方を維持している。専門家らは、オンチェーンデータはパニック的な資金流出ではなく、利益確定とレバレッジ調整のみを示しており、長期保有者はこれを通常の循環的調整と見なしている。

また、ビットワイズのマット・ホーガン最高投資責任者は「機関投資家市場は依然として強気であり、年末までに過去最高値に近い水準に達する可能性がある」 との見方も示している。

関連:「ビットコイン、株高に反応鈍く下落時は増幅」Wintermuteが非対称性を指摘

関連:米政府閉鎖を乗り切る仮想通貨市場、価格下落でも基盤強化に進展=グレースケール報告

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
20:40
「ビットコインを価値の橋渡し役に」Bitcoin Japan CEO、繊維業からの大転換とAI戦略を語る
東証上場の堀田丸正から「ビットコインジャパン」へ大胆に転換したフィリップ・ロード(Phillip Lord)CEOが、CoinPost独占インタビューでビットコイン準備金戦略とAIインフラ投資の詳細を明かした。「日本の品質×米国の規模」で2030年までに500MW規模のデータセンター投資を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、イーサリアム「フサカ」実装完了やソラナスマホの独自通貨発行計画など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊ニュース|JPモルガンによるストラテジーのBTC売却回避能力の評価に高い関心
今週は、FRBの量的引き締め終了、チャールズ・シュワブの仮想通貨取引開始、JPモルガンによるストラテジーのビットコイン売却回避能力の評価に関する記事が関心を集めた。
12/06 土曜日
13:46
仮想通貨市場構造を定める「クラリティ法案」を遅滞させる3つの争点とは? 専門家見解
仮想通貨に詳しい弁護士が、ビットコインなどについて米国の規制を明確化する「クラリティ法案」の年内進捗は期待薄だと見解。3つの争点が議論のハードルだと指摘する、
11:15
メタマスク、予測市場取引機能を導入 ポリマーケットと連携しウォレット内で完結
メタマスクが12月4日、トラストウォレットが12月2日に予測市場機能を相次いで発表した。ユーザーは自己管理型ウォレット内で実世界のイベント結果を予測し仮想通貨で取引できるようになる。
10:45
SBI VCトレードとサッポロビール、黒ラベルTHE BARリニューアル記念でNFT配布キャンペーン開始
仮想通貨取引所SBI VCトレードとサッポロビールがWeb3技術を活用した実証実験を12月5日に開始した。黒ラベルTHE BARのリニューアルを記念し、応募者全員にNFTを配布。保有者は店舗で特別なビール体験が受けられる。
10:10
ブラックロックのビットコイン現物ETF「IBIT」、5週連続で資金流出 4200億円規模に
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETF「IBIT」から5週連続で約4200億円が流出した。上場以来最長の流出超過を記録。同社の事業開発ディレクターは「正常な動き」と述べた。
09:30
米SEC、仮想通貨プライバシー円卓会議を来週開催 ジーキャッシュ創設者も参加
米証券取引委員会が金融監視とプライバシーをテーマにした円卓会議を12月15日に開催予定。ジーキャッシュ創設者ゾーコ・ウィルコックス氏を含む専門家がパネリストとして参加し、仮想通貨の匿名技術と監視措置について議論を行う。
08:35
トム・リーのビットマイン、今週約9.8万ETHを追加購入 総保有額1.8兆円相当
ビットマインは今週もETHの押し目買いを実施し9万7650イーサリアムを追加購入した。アーカムのデータによると、同社の総保有額は1.8兆円に達しETH総供給量の3.16%を占めている。
08:00
KLab、ビットコインと金を組み合わせた財務戦略を発表
KLabは、仮想通貨ビットコインと金を財務資産に組み込むデュアル・ゴールド・トレジャリー戦略を実施すると発表。同日発表した資金調達で得る約51億円のうち36億円を充当する。
07:35
ウィズダムツリー、欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場
ウィズダムツリーが4日、Lidoプロトコル経由でミントされたstETHのみを保有する欧州初の完全ステーキング型イーサリアムETPを上場した。運用資産約5000万ドルでドイツ、スイス、フランス、オランダの取引所で取引が開始された。
06:30
ビットコイン保有企業の指数除外方針に反対、ストライブ社がMSCIに書簡
米ナスダック上場企業ストライブがMSCIに対し、ビットコイン保有企業を株式指数から除外する提案に反対する書簡を送付した。同社は7500BTC以上を保有する企業として、50%基準は不公平で実行不可能だと主張。
05:55
仮想通貨評価損不計上でフィスコとクシムに課徴金勧告 金融庁監視委が虚偽報告を指摘
証券取引等監視委員会が5日、フィスコとクシムに対し、仮想通貨の評価損を適切に計上せず有価証券報告書に虚偽記載を行ったとして、それぞれ1500万円と1200万円の課徴金納付を勧告した。
12/05 金曜日
19:26
テザー投資家が英政党に史上最高額寄付 改革党に18億円相当
ステーブルコイン発行会社テザーの投資家クリストファー・ハーボーン氏が英国改革党に900万ポンド(約18億円)を寄付し、存命個人からの政党寄付として史上最高額を記録。米国でもトランプ大統領が選挙期間中に仮想通貨業界から2600万ドル超を集めるなど、仮想通貨資金が英米両国の政治に影響力を持ち始めている。
18:40
Cloudflare障害でコインベースなど取引所が一時アクセス不能 11月に続き再発
12月5日夕方、Cloudflareの障害により、コインベースやクラーケンなど複数の仮想通貨取引所とDeFiプロトコルのユーザーインターフェースが一時的にアクセス不能に。11月18日に続く障害で、インフラ依存のリスクが再び浮き彫りとなった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧