はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

BTCマイナーのクリーンスパーク決算発表、売上高が過去最高に AIインフラを拡大中

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

売上高が前年比で倍増

暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のマイニング企業CleanSpark(クリーンスパーク)は25日、2025年9月30日を期末とする会計年度の決算を報告。売上高が過去最高を記録した。

当年度の売上高は7億6,630万ドル(約1,200億円)で、前年の3億7,900万ドルから3億8,730万ドル(約102%)増加している。また、純利益は3億6,450万ドル(1株当たり1.25ドル)で、前年の純損失1億4,580万ドル(1株当たり0.69ドル)から黒字転換した。

また、9月末時点でビットコインを12億ドル(約1,900億円)相当保有している。

クリーンスパークのマット・シュルツ会長兼CEOは、次のようにコメントした。

資本市場での最適な選択を行うことで戦略的に資本を管理した。具体的には、ATM(株式の随時発行)による資金調達ではなく、転換債やビットコイン担保のリボルビングローンなど、株式希薄化に配慮した資金調達手段を選択した。

株式希薄化とは

新しく株式を発行することで、既存株主が会社に対して持っている持ち分(割合・影響力・1株あたりの価値)が薄まること。

また、クリーンスパークは、AIとビットコインの両方のワークロードから最大限の価値を引き出せる包括的なコンピューティングプラットフォームへと進化していると述べる。

電力調達、インフラ開発などに関する専門知識をアドバンテージとして、急増する世界的なコンピューティング需要に対応していくとも続けた。なお、ビットコイン担保のリボルビングローンとは一般的に、保有しているビットコインを担保に入れて、必要なときに何度でも借りたり返したりできるローン枠のことである。

同社の運用ハッシュレートは50 EH/s(エクサハッシュ/秒)を超えた。エクサハッシュ/秒とは、1秒間に100京回のハッシュ計算を行える能力を表す。

クリーンスパークのゲイリー・A・ベッキアレッリ社長兼最高財務責任者は、同社がAIインフラのリーディングプロバイダーへと成長できる財務基盤を急速に整えているところだと話した。

具体的には今月13日、11億5,000万ドル(約1,800億円)のゼロクーポン転換社債の発行で、11億3,000万ドルの純収入を得たと発表。この資金により、発行済み株式の10%超にあたる3,060万株を約4億6,000万ドル(約720億円)で買い戻した。

残りの資金は、電力および土地ポートフォリオの拡大、データセンターインフラの開発、ビットコイン担保信用枠の未返済残高の返済、一般的な企業目的に充てる予定だ。

ベッキアレッリ氏は、クリーンスパークはより幅広いコンピューティング能力におけるリーダー企業になることを目指すとしている。

仮想通貨マイニング企業がAI事業への参入を加速させる中、その株価のビットコインとの相関性は薄れてきているところだ。AI事業への転換は、より安定的で利益率の高い収益源となり、市場はこれらの企業をAI関連企業として評価し始めている。

関連:BTCマイニング株、ビットコイン価格と連動せずAI事業シフトで上昇=JPモルガンレポート

例えば、ライオット・プラットフォームズの株価は過去1年で101%、ハット8マイニングは167%上昇した。

関連:ライオット最高益に、マイニング企業がBTCと人工知能へのレバレッジ投資として機能=報道

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/15 月曜日
19:10
CoinDesk JAPAN運営のN.Avenue、独自ブランド「NADA NEWS」へのリブランディングを発表
N.Avenue運営のWeb3メディア「CoinDesk JAPAN」が2026年より独自ブランド「NADA NEWS」へリブランディング。メディア・コミュニティ・暗号資産インデックスを統合し、日本のデジタル資産市場向け情報基盤を構築する。12月下旬グランドオープン予定。
17:41
分散型AIトークンのFET、 Binance Japanで取扱い開始【国内初】
Binance Japanが国内初となるFET(Artificial Superintelligence Alliance)の取扱いを開始。本記事ではASIアライアンスの概要、FETの用途、将来性、想定されるリスクを解説する。
16:45
なぜSBI新生銀行は投資家に選ばれる? 圧倒的優位性を持つ「SBI証券」との連携メリットを解説
SBI新生銀行が投資家に選ばれる理由は、SBI証券との圧倒的な連携メリットにあります。預り金自動スィープサービスで入金操作不要、年4.2%の高金利預金で待機資金を運用。IPO投資、NISA口座、資産一元管理まで、他の銀行では実現できない理想的な投資環境を徹底解説。
14:36
リップル決済、欧州初の銀行採用 スイスのAMINA銀行と提携
リップルがスイスのAMINA銀行と提携し、欧州初のリップル決済導入を実現。ブロックチェーンと従来の銀行システムを統合し、ほぼ即時の国際送金サービスを提供。両社の協力関係はステーブルコイン保管から決済へと拡大。
13:44
イーサリアム「フサカ」実装直後にPrysm障害、1.8億円の報酬損失が判明
イーサリアムの大型アップグレード「フサカ」実装直後、Prysmクライアントでバグが発生し382ETH(約1.8億円)の報酬機会が失われたことが判明し、ネットワークの堅牢性においてクライアント多様性の重要性が再確認された。
13:22
英国、2027年に仮想通貨規制を本格導入へ 政治献金も禁止方針
英国財務省が2027年施行予定の仮想通貨規制案を策定中。英国金融行動監視機構の監督下で取引所やウォレット企業に透明性基準を義務付け、消費者保護を強化。仮想通貨による政治献金も禁止へ。
10:50
ストラテジー、ナスダック100指数への残留決定 ビットコイン買い増しの意欲示す
世界最大のビットコイン保有企業ストラテジーのナスダック100指数への残留が決定した。セイラー会長はビットコイン追加購入への意欲を示唆している。
10:41
日銀30年ぶりの0.75%利上げ見込み 仮想通貨市場への影響は?
日本銀行が12月19日の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げる方針。30年ぶりの高水準となる利上げが、円キャリートレード巻き戻しを通じてビットコインなど仮想通貨市場に与える影響を分析。米FRBのQT終了による影響緩和の可能性も解説。
10:10
2025年末までに済ませておきたい仮想通貨に関する税金と確定申告への準備|Gtax寄稿
仮想通貨の税金の仕組みと、年末までにできる節税対策を解説。損益圧縮やふるさと納税・iDeCoの活用法、確定申告に向けた取引履歴・経費の整理ポイントをまとめています。
08:50
米SEC、個人投資家向けの仮想通貨保管ガイドラインを提示 姿勢転換示すか
米証券取引委員会が個人投資家向けにビットコインなど仮想通貨を保管する方法に関して推奨事項を提示した。ウォレットの選び方やカストディアン選定の注意点を解説している。
12/14 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、トム・リーのイーサリアム相場分析やXRP現物ETFの連続純流入など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
来週の米雇用統計に注目、労働市場減速ならビットコイン相場に追い風か|bitbankアナリスト寄稿
BTC相場は1450万円周辺で推移。FOMCで利下げ決定、流動性供給再開で中期的な下支え期待。来週の米雇用統計で労働市場減速が示されれば、追加利下げ観測強まりBTCの追い風となるか。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|仮想通貨税制に関する国会質疑に高い関心
今週は、ストラテジーによるビットコイン押し目買い、仮想通貨税制に関する国会質疑、仮想通貨マーケットメーカー大手Wintermuteの市場分析レポートに関する記事が関心を集めた。
12/13 土曜日
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧