仮想通貨価格との相関性が低下
JPモルガンのアナリストが22日に発表したレポートによると、上場ビットコインマイニング企業の株価は7月以降、ビットコイン価格が横ばいで推移する中でも時価総額が急上昇していた。The Blockなどがレポートを報道した。
同レポートでは、マイニング企業株とビットコイン価格の相関関係が明確に崩れたと指摘。ビットコイン現物ETF登場前は、マイニング株はビットコイン投資の代替手段として価格に連動していたが、現在は大手企業がAIインフラ事業に軸足を移し、株価はAIテーマに影響を受けるようになった。
AI事業への転換は、マイニングと比較して安定的で利益率の高い収益源を提供している。株式市場はこれらの企業をビットコイン関連企業ではなく、AI関連企業として評価し始めており、仮想通貨価格の動きから切り離された動きを見せている。
2024年4月の半減期でブロック報酬が6.25BTCから3.125BTCに減少し、マイニング企業の収益性には圧力がかかっている。JPモルガンのアナリストは、現在のビットコイン1BTCあたりのマイニングコストを約92,000ドルと試算し、2028年4月の次回半減期後には約180,000ドルまで上昇すると予測した。
現在のビットコイン価格は約110,000ドルで推移しており、エネルギーコストやハードウェア費用の上昇、電力契約の更新により、マイニング企業の収益環境は今後厳しくなる見込み。マイナーがAIコンピューティングに資源を振り向けることで、ビットコインのネットワークハッシュレートの成長は鈍化する可能性がある。
この傾向は、ビットコインとAI事業の間で柔軟に生産能力を振り分けられる資本力のある大手企業に有利に働く。一方、小規模企業は適応に苦戦しており、ビットマインやBITマイニングのようにイーサリアムやソラナの保有戦略を模索する動きも出ていると、アナリストは指摘した。
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