
フランクリンも参入
大手資産運用会社フランクリン・テンプルトンは11日、米国証券取引委員会(SEC)にXRPに連動する現物ETF「Franklin XRP Trust」の設立を目指すS-1登録届出書を提出した。ビットワイズ、グレースケール、ウィズダムツリーなどの申請に続くもので、フランクリン・テンプルトンはこれまでXRP ETFを申請した中で最大規模の資産運用会社となる。トランプ政権下での仮想通貨に友好的な政策を背景に、ビットコインとイーサリアム以外のアルトコイン銘柄のETFの申請が急増している。
この動きを受け、XRPの価格は前日の下落から反発し5%以上上昇した。
仮想通貨ETF市場の拡大を示す動きは他にも見られる。ヴァンエックは10日にデラウェア州でAVAX(アバランチ)ETFと見られる商品を登録し、グレースケールは先月末にポルカドット現物ETFの申請を行った。また、先週にはカナリー・キャピタルがアクセラー(AXEL)ETFの発売権を求めるS-1登録を行うなど、仮想通貨ETF市場は多様化の一途をたどっている。
また、同じ11日、SECはグレースケールのHBAR(ヘデラ)ETF申請とビットワイズのドージコイン(DOGE)申請を受理したことを認めた。
一方で、グレースケールのXRPとドージコイン申請、カナリー・キャピタルのライトコイン、ソラナ、XRP申請、さらにヴァンエックのソラナETFについては、申請プロセスにおける次のステップへの移行を遅らせる決定を下した。
また、Cboe BZXは11日に、フィデリティのイーサリアムETFにステーキング機能を追加する規則変更を提案した。これが承認されれば、ETF保有者は単なる価格上昇だけでなく、ステーキングによる追加リターンも得られる可能性が出てくる。
一連の動きは、トランプ政権下での仮想通貨に対する規制緩和を反映している。ビットコインとイーサリアムのETFが2024年に承認されたあと、より幅広い仮想通貨ETFの登場に向けた機運が高まっており、機関投資家が様々な仮想通貨に簡単にアクセスできる環境が整いつつある状況である。