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チェーンリンク、外為決済の短縮プロジェクトに参画 韓国・欧州の金融機関と

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 50以上の銀行が参加、合計運用資産10兆ドル超
  • ユーロ・ウォンのステーブルコインでT+0決済実現を目指す

外国為替市場を再定義

オラクルプラットフォームを提供するチェーンリンク(LINK)は23日、ステーブルコインを活用したリアルタイムの国際決済モデルを構築して外国為替市場を再定義する共同プロジェクト「Project Pangea」を発表した。

具体的には、外国為替の決済期間を短縮するための新たなソリューションを開発すると説明している。今回のプロジェクトには、金融機関を中心に欧州と韓国の企業が集結。参加する銀行の数は50以上で、その合計の運用資産残高は10兆ドル(約1,616兆円)超に上ると発表で説明した。

今回のプロジェクトに参加するのは韓国のデジタル資産インフラ技術企業「FairSquareLab」、韓国の銀行などが所属する企業連合「UniKA」、37行の欧州銀行が率いるユーロステーブルコイン企業連合「Qivalis」である。

関連記事:欧州銀行連合「Qivalis」、ユーロステーブルコイン発行に向け新たに25行が参加

ユーロステーブルコインのイニシアチブQivalisは、新たに25行が企業連合に加わったと発表。2026年下半期のステーブルコインのローンチを計画している。

プロジェクトとして目指すのは、外国為替市場における「T+0」の実現。この「T」とは売買が成立した日、「+0」は決済にかかる日数を指す。

チェーンリンクは今回、既存の外国為替市場のシステムは、T+2が主流になっていることと市場構造が断片化していることで重大な課題に直面していると指摘。これから欧州や韓国の企業と協力して、この課題の解決に取り組もうとしている。

関連記事:46兆ドル市場の次へ ステーブルコイン・決済・RWAで起きる6つの変化

推定46兆ドルの取引量を記録したステーブルコイン市場が、2026年に迎える転換点とは。オンランプ整備・銀行レガシー更新・オンチェーン融資・RWAパープ化・個人資産運用・エージェント経済の6領域を、a16z cryptoのパートナー陣が解説する。

ソリューションの内容

今回開発を目指すソリューションは、具体的にはユーロと韓国ウォンのステーブルコイン、チェーンリンクのクロスチェーン相互運用プロトコル「CCIP」、決済特化のL1ブロックチェーン「FairSquareLab Pangea L1ネットワーク」、既存のSwift(国際銀行間通信協会)のインフラなどをベースに設計する。

この仕組み下でチェーンリンクは、金融機関が既存の仕組みやメッセージング規格を使ってあらゆるパブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーン間で接続できるような役割も果たす。

Qivalisでアジア太平洋地域(APAC)パートナーシップ責任者を務めるジャン=リュック・ギュスターヴ氏は今回の発表で以下のようにコメントした。

Project Pangeaは、Qivalisが今後発行予定のユーロステーブルコインを外国為替のイノベーションの中核に位置付け、欧州と韓国の間の国際決済における新たなパラダイムを確立する可能性がある。

ユーロとウォンの規制下のステーブルコインをアトミック決済(同時決済)で接続できれば、議論を理論的なユースケースの域から脱却させて、次世代のインフラがいかにして国際貿易回廊を最適化するかを証明することになるだろう。

世界の参加者にとって、摩擦のないグローバルモデルへと移行することは、従来の決済リスクを排除したり、日中の流動性コストを削減したりすることによって大幅に資本効率を高め、大口の機関の資金フローに対し、安全な扉を開く可能性がある。

チェーンリンクの担当者のインタビューを報道に引用している暗号資産(仮想通貨)メディア「CoinDesk」によれば、今回のプロジェクトは今後12カ月間に規制下の枠組みで取引を開始することを目指しているという。

また、ギュスターヴ氏のコメントにあるように、欧州と韓国における貿易でソリューションを活用する計画のようだ。

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