ビットコインの本質価値 仮想通貨採掘コストから算出=JPモルガンアナリスト

ビットコインの本質価値

JPモルガンのアナリストのNikolaos Panigirtzoglou氏はブルームバーグに対し、採掘コストから算出したビットコインの本質価格の分析結果を発表。採掘コストに裏付けられるとされるビットコインの価値を比較チャートで報告した。

JPモルガンの公開したデータによると、ビットコインのマイニングに投入される計算リソースや電力からその本質的な価値を算出しており、現在もBTC価格が本質的な価値を上回っていることから下振れリスクを抱えているとPanigirtzoglou氏は分析している。

ビットコインの市場価格と本質的な価値 (黒線が市場価格、青線が本質的価値)
引用:J.P.Morgan

チャートによると、乖離が見られていたのは、2017年のバブル期以来。2018年は1年を通して採掘コストから算出した本質価値に沿った価格推移を継続している。

一方で、2019年の4月から高騰したビットコイン価格は未だ本質価値より高値で取引されているとことを、比較チャートは示しているという。

13日にCMEのBTCオプション開始、市場は高い期待感

また、現地時間13日に予定されているCMEのビットコインオプション取引開始は、すでに市場参加者から大きな期待を得ているとの分析もある。

Panigirtzoglou氏は年末からCMEビットコイン先物の建玉が69%増加している点がこのオプションへの期待感を示していると指摘、以下のようにコメントしている。

この数日間の普通でない建玉の増加は(13日開始の)オプション取引への市場参加者の強い期待を反映している可能性が高い

仮想通貨デリバティブ市場を分析するskewの公開したツイートを見ると、実際ここ数日間で建玉が急増しているのが見て取れる。

なお、Bakktは12月9日よりBTCオプションを提供している。

関連米CME、ビットコインオプション取引の詳細を公開 取引開始は1月13日

参考:JPMorgan Sees ‘High Anticipation’ for CME Bitcoin Options Launch

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ビットコイン先物に基づいたビットコインオプション取引を予定する米CMEが、BTCオプション取引の詳細を公開した。開始予定日を控えるなか、新たなオプション取引の情報が出揃った。
Bakktは、ビットコイン月間先物取引を基にしたオプション取引を「12月9日」から開始する。本タイプでCFTCに準拠したデリバティブは業界初という。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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