CoinPostで今最も読まれています

UniswapでUNIの流動性マイニング 再び提案を実施

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

v3によるUNI流動性マイニングの提案

大手DEX(分散型取引所)Uniswapのガバナンストークン「UNI」の第2弾の流動性マイニングプログラムについて、提案書が再びコミュニティフォーラムに提出されている。

流動性マイニングとは

流動性マイニングは、流動性提供の対価として利息のほかに「ガバナンストークン(ガバナンスへの参加権を表現するトークン)」が付与されることを指す。

UNIの流動性マイニングの第一弾は昨年11月に終了。その後は第二弾について提案がされたものの、採用に至らなかった。

今回の提案は、Uniswap v3で実施されることを目的とするもので、先日イーサリアムのL2(セカンドレイヤー)ソリューション「Optimistic Ethereum」でv3がソフトローンチされたことを踏まえ、v3の流動性およびそれにおける市場参加者を拡大する狙いがあるという。

関連Uniswap v3、イーサリアムの有力L2「Optimism」でソフトローンチ

v3は5月にローンチされたUniswapの最新バージョンで、価格範囲を限定して流動性を提供する集中流動性(Concentrated Liquidity Positions)の導入など、複雑な仕組みが特徴だ。

提案の詳細

提案によると、流動性マイニングは約6ヶ月(2四半期)に渡り継続するもので、計165万UNI(当初予算)が分配されることになる。

また、トークンペアとそのリスクによっては、その分配率が異なる。以下がそれぞれの流動性プールと配当率だ。

ステーブルコインペア(低リスク):UNIの合計分配量は186,939UNIで、得られる取引手数料は年間0.05%となる。

各プールの運用資金の目標額は2.5億ドル(約270億円)とされる。

  • USDC/DAI
  • USDC/USDT
  • DAI/USDT

ミッドテール(中リスク):UNIの合計分配量は623,130.61UNIで、得られる取引手数料は年間0.30%となる。

各プールの運用資金の目標額は1億ドル(約100億円)とされる。

  • LINK/ETH
  • YFI/ETH
  • MKR/ETH
  • AAVE/ETH
  • COMP/ETH

預り証トークン:UNIの合計分配量は9,970.09UNIで、得られる取引手数料は年間0.05%となる。

各プールの運用資金の目標額は1,000万ドル(約10億円)とされる。

  • DAI/cDAI(Compound)
  • USDC/aUSDC(Aave)
  • ETH/wstETH(Lido)
  • USDC/PcUSDC(PoolTogether)

また、これのインセンティブプログラムを管理するために、提案者は「Uniswap Liquidity Program」の設立も提案。8名の委員で構成され、そのうちの5名はコア委員となる。ほかの3名はコア委員、およびマルチシグのプロセスを監督する役目を果たす必要があるという。

委員にもインセンティブが設けられ、5名のコア委員に1四半期で計2,917UNI、3名の監督委員には計300UNIを与える仕組みだ。

また、コア委員のタスクには、随時コミュニティにアップデートの報告書を提出し、流動性マイニングプログラムの進捗を監視するなどがある。

次のフェーズ

現在提案はコミュニティフォーラムに掲載されたが、実行するためにはUNI保有者による投票が必須だ。

提案者は、「7月16日からの5日間コミュニティによるフィードバックを収集し、関連する指摘を取り入れていく。その後は、オンチェーン投票の前に、当提案に対するスナップショット投票を行う予定だ」と説明した。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア