CoinPostで今最も読まれています

米ニューヨーク市長選、仮想通貨支持派が勝利を納める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Adams氏が次期NY市長に決定

暗号資産(仮想通貨)支持を表明するEric Adams氏(民主党)は3日、米ニューヨーク市長選で勝利を納め、ニューヨークの次期市長になることが決まった。

Adams氏は6月の予備選挙の際に、ニューヨークを最新テクノロジーの本拠地にするとして、次のように述べている。

1年以内にニューヨーク市は、新たな都市として生まれ変わる。生命科学を始め、サイバーセキュリティ、自動運転車、ドローン、ビットコイン(BTC)の中心地になるだろう。

Adams氏は、半数以上の予測票が数えられた時点で、もう一人の有力候補Curtis Sliwa氏(共和党)に対して、66%対29%と大差を付けていた。なお、このSliwa氏も「(ニューヨークを)米国で最も仮想通貨フレンドリーな都市にしたい」と言及するなど、仮想通貨について前向きな人物である。

Adans氏は、1990年代のDavid Dinkins氏に次いで、アフリカ系アメリカ人として2人目の市長となる。政府の非効率性を改善することを公約に掲げ、公共の安全も選挙戦の中心に据えていた。

貧しい環境で育ち、15歳の時に警官に殴られたことをきっかけに、内部から警察を変えようと、ニューヨーク市警へと入隊。その後、ニューヨーク州上院議員、ブルックリン区長などを務めている。

現在のところ、仮想通貨について具体的な政策を明かしてはいないが、今後ニューヨーク市における仮想通貨をめぐる環境に変化が起こるのか注目されるところだ。

仮想通貨をめぐる環境に進展は?

ニューヨーク州は、米国でも仮想通貨に対する規制が厳しい場所として知られており、州の金融サービス局(NYDFS)は、マネーロンダリングなどの不正行為を防止することを目的に「BitLicense(ビットライセンス)」を設けている。

州内で、仮想通貨の取引や発行、送信などを提供する企業は、このビットライセンスを取得しなくてはならない。しかし、この申請プロセスには通常、10万ドル(約1,100万円)以上の費用が必要になるとされており、予算に余裕のある大企業ではないと難しい状況だ。

Adams氏は、ニューヨーク州ではなく、ニューヨーク市のリーダーとなるため、この制度について変更するのは困難だろうとみられている。

そのかわりに、米国でも名門の学校が集まる環境を活かして、地元の学生を対象としたブロックチェーン教育の支援プログラムなどができるのではないかと期待する声もある。

ニューヨーク州金融サービス局とは

金融サービスや製品を規制するニューヨーク州の政府機関のこと。2017年には、金融機関に対するサイバー攻撃に対処するために、金融機関向けのサイバーセキュリティに関する規制を導入している。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨擁護の自治体リーダー

米国では、仮想通貨を支持し、業界を後押しする政策を進める自治体リーダーが少しずつ増えているところだ。例えばSuarezマイアミ市長は、給与の100%をビットコインで受け取ることを宣言。Abbottテキサス州知事も、「テキサスは、新たなビットコインマイナーのメッカ」になるとして法的な整備を行っている。

関連米マイアミ市長、給与の100%をビットコインで受け取りへ

関連マイニング産業発展する「米テキサス」で新法案成立、仮想通貨を商法に位置付け

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア