CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨全面禁止の中国、元共産党役人が不当なマイニング支援認める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

中国地方役人の汚職

中国・江西省の役人が29日の裁判で、暗号資産(仮想通貨)マイニング業者から総額23億円もの裏金を不当に受け取り、優遇措置を斡旋してきたとする贈収賄と職権乱用の罪状を認めた。複数の中国関連メディアが報じた。

シャオ・イー被告は、2008年から2021年にかけて中国共産党(CCP)江西省委員会の役員を歴任した人物。裏取引で仮想通貨マイナーを支援したとして21年11月に共産党から除名され、同年12月に逮捕されていた。

検察は、被告が性行為を含む接待や賄賂などと引き換えに、同国内のマイニング事業者に対して資金補助、金融・雇用支援、電力確保などの面で優遇してきたと主張。イー被告が13年間で延べ1億2,500万元(23億8,776万円)を受け取ったとする証拠を提示した。

イー被告は杭州市中級人民法院で29日に行われた審理で罪状を認めており、全国的なマイニング禁止令に違反して関連事業者と共謀したとする罪状を認めたが、審理は休廷しており判決は後日下される。

中国と仮想通貨マイニング規制

中国は、仮想通貨の歴史においてビットコインマイニングの一大拠点として大きなシェアを占めていたが、2021年5月に中国政府がこれまでで最も厳しい仮想通貨禁止令を発令。マイニング事業に対する取り締まりが強化されることとなり、大手マイナーが相次いでカザフスタンなど他国に移動する事態が発生した。

この影響で中国のシェアは激減していたが、英ケンブリッジ大学の調査レポートから21年9月以降にシェアが回復していることが示されていた。

関連:ビットコインの世界採掘シェア、中国が2位に返り咲く=英ケンブリッジ大学

中国人民銀行(PBOC)は21年9月に仮想通貨のマイニング規制を強化、加えて個人を含む仮想通貨取引の規制についても禁止した。

同国内で中国人民元や米ドルなどの法定通貨と仮想通貨を交換したり、仮想通貨を交換できるすべてのサービスの提供が違法行為に該当するとし、刑事罰対象となり得ると指摘。PBOCは地方自治体に対して、包括的な禁止事項リストに基づいて取り締まるように命じていた。

関連:中国中央銀行、仮想通貨マイニングと取引規制について新たな取り締まりを命じる

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア