CoinPostで今最も読まれています

中国大手建設機械XCMG、メタバースに進出 BAYCのNFTを活用へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

XCMG、BAYCのNFTを活用してWeb3進出へ

中国の大手建設機械グループXCMGは17日、メタバースやWeb3の分野に進出することを発表。NFT(非代替性トークン)コレクションもリリースする計画だ。

XCMGは、猿をモチーフにした人気NFT(非代替性トークン)コレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」の一つBAYC 3489をアンバサダーにするとしている。

XCMGによると、同社は世界第3位の建設機械メーカー。中国トップ500企業リストで65位、中国トップ100機械メーカーリストで2位にランクインしており、世界183の国や地域で2,000以上のサービス拠点を構えている。

Web3進出により、分散化された、オープンで包括的な新しいデジタル経済圏を実現していく姿勢だ。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

NFTコレクション立ち上げ

XCMGは出発点として、Zen Spark Technologyと共同で、イーサリアム(ETH)ネットワーク上に、公式NFTコレクション「For Real」を立ち上げる。

このNFTコレクションには、BAYCのモチーフも含まれる見込みだ。この背景についてXCMGは、同社はBAYCのNFTを保有しており、BAYCを活用することで、同社がNFTエコシステムをサポートしているというメッセージを仮想通貨コミュニティに示したいと説明した。

BAYCのNFTの保有者には、それぞれの猿のイラストの商業的権利が付与される。これにより、企業や個人は保有するNFTのイラストをモチーフとしてマーケティングや商品に活用することが可能だ。XCMGもこの仕組みを利用するとみられる。

For Realは、まもなく発行される予定で、プロジェクトの公式サイトから入手できるようになる。また、二次流通としては、NFTマーケットのOpenseaやBlurなどでも購入可能になる予定だ。XCMGは、このNFTの用途や将来計画については、次のように述べている。

現在、Web3に関する世界の規制が徐々に明確になってきており、特に中国・香港で関連政策が実施されていることは心強い。

当社はWeb3やブロックチェーンのテクノロジーが、世界に大きな変革をもたらすと信じている。

今後、規制を遵守しながら、XCMGの191か国に及ぶネットワークや高品質な製品ラインを活用し、暗号資産(仮想通貨)コミュニティと連携して、ブロックチェーン上で実用性の高い採用事例を模索していきたい。

現時点で、具体的にどのようなデザインのNFTがリリースされるのか、またどのような実用性が模索されているのかは明かしていない。

中国のNFT事情

中国では、1月に中国政府が支援する初のNFT取引市場が発足した。国の機関である中国技術取引所と中国文化財交流センター、民間企業の華版デジタル著作権サービスセンターが共同で構築・運営するものだ。

ただ、中国では仮想通貨の取引は禁止されているために、NFT決済には仮想通貨ではなく、人民元が用いられる。また、中国文化財交流センターが開発した中央集権型台帳に取引が記録されるため、世界の二次市場で売買することはできない。

関連中国、初の政府公認NFT取引プラットフォームを開設=報道

中国ではアリババやテンセントなどの大手企業や、公的機関もNFTへ参入している。ただ、テンセントは2022年夏に、同社のNFTプラットフォームである「幻核(Huanhe)」を閉鎖することを決めた。すでにNFTの販売を中止しており、今年6月にはすべての業務を停止する予定だ。

背景としては、中国ではNFTの二次流通取引が許可されていないことも理由としてNFTの売れ行きが伸び悩んでいることが指摘されている。

一方、香港はWeb3の中心地を目指しており、香港証券先物委員会(SFC)は、今年6月を目処に個人投資家の仮想通貨取引を認可することなどを盛り込んだ草案を公開している。

関連香港政府の2023年度予算案、Web3エコシステム開発に68億円計上か

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア