クレイトンとフィンシアの統合計画
クレイトン財団(Klaytn Foundation)とフィンシア財団(Finschia Foundation)は、ブロックチェーン統合計画の新たなブランディングを、4月30日にも発表することがわかった。11日に韓国メディアのITChosunが報じた。
統合計画は「Project Dragon(プロジェクト・ドラゴン)」と名付けられ、今年1月に公表された。続く2月には、両財団のガバナンス参加者からの承認を受け、現在までの暫定的な運営を行ってきた。まもなく、統一されたIDの下での本格的なメインネット統合へと移行する予定である。
フィンシアはLINE Tech Plusによって開発されたオープンブロックチェーンで、現在は、ソフトバンク、LINE NEXT、LINE Xenesisといった企業がガバナンスに参画するコンソーシアム「フィンシア財団」によって運営されている。
一方、クレイトンは、韓国の大手インターネット企業Kakaoの子会社であるGroundXが手掛ける、パブリックとプライベートブロックチェーンの特性を併せ持つプロジェクト。クレイトン財団のガバナンスメンバーには、Kakao、Hashkey、Wemix、Binance等が参加している。
新しい統一組織は、LINEとKakaoのメッセージングアプリを通じて、2億5000万人以上の潜在的なユーザーにリーチし、420以上のdApp(分散型アプリケーション)の提供を目指す。これらは、ユーザーとの主な接点となるデジタルウォレットを通じて展開される。
統合されたブロックチェーンプラットフォームは、イーサリアム(EVM)とコスモス(CosmWasm)の技術を融合させ、高い互換性と性能を兼ね備えたものとなる予定である。
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コミュニティチャネルも統合予定
報道によると、新しいブランドの詳細は30日の午前10時から始まるオフラインのメディアイベントおよび、ソーシャルメディアを含むオンラインのコミュニケーションチャネルを通じて、一般に公開される予定だ。
さらに、両財団が運営している様々なソーシャルメディアやオンラインコミュニティは、新ブランドに基づいた一つの統合されたコミュニティとして運営を開始する。これに伴い、今後は人員の整理や新財団の設立など主要な施策が進められることになる。
なお、2つのネットワークの暗号資産(仮想通貨)に関しては、Project Dragonのホワイトペーパーによると、「本計画により、クレイ(KLAY)及びフィンシア(FNSA)の暗号資産についての法的性質や権利が変更されるわけではない」と記載されていた。
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