CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨Bancor (BNT)、イーサリアムとEOSを繋ぐ「Bancor X」でクロスチェーン実働開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「Bancor X」でクロスチェーン実働開始
分散型取引所Bancorが、イーサリアムネットワークだけではなく、EOSネットワークにも対応していくと発表して1ヶ月余り、EOSメインネットで利用可能になったことが明かされた。

BancorXの概要

世界有数の分散型取引所Bancorは、イーサリアムネットワークを使用し昨年6月にICOを行なった際、わずか3時間で約165億円の資金調達に成功し話題を呼んだ。

また現在でも、​イーサリアムブロックチェーン上で、取引高リスト上位に定期的にランクインしている。

Bancorが開発しているプロトコルでは、自動で取引価格を算出、仲介通貨のような役割を持ち、スマートトークンと呼ばれるBancor Network Token(BNT)を利用することで高い流動性を提供している。

分散型取引所Bancor、イーサリアムに次いでEOSネットワークにも対応可へ
分散型取引所BancorのネットワークがEOSにも対応する事が発表された。昨年最も成功したICOプロジェクトの一つを開発したチームの将来的な計画が公式ブログで明かされた。

Bancorのチームは、今回の発表でBancorXにおけるEOSベースのトークンと、イーサリアムベースのトークンの交換に関して、次のような発表を行った。

  • BancorXでのクロスチェーンを用いたトークンの交換には、チェーン間を移動できる最初の分散型デジタルアセットであるBancor’s Network Token(BNT)が用いられる。
  • BancorXでのトランザクションは、EOS上でのBancorの独自実装により、(イーサリアムでは10秒以上かかり、50ドル以上に達するガスとは対照的に、)1秒で、かつ手数料なしで完了する。
  • Bancor Foundationは、現在イーサリアム上で保有している1,000万ドル相当のBNT を、EOS開発とトークンの流動性を促進するためにEOSブロックチェーンの安全なアカウントに移行予定。
  • BancorXは、複数のチェーンにわたって機能する最初のDappとなる。
  • EOSブロックチェーンでのサポートは、Bancorの新しいブロックチェーンネットワークの最初の拡張であって、これで終わりではない。
  • 今後のリリースでユーザーは、自分のニーズにあったプロジェクトのトークンをブロックチェーンによらず、シームレスに利用可能になる。

BancorXの仕組み

公式発表によると本日、「BancorX」が、EOSメインネットに正式ローンチされた。

BancorXでは、EOSベースの資産とイーサリアムベースの資産とを、売り手と買い手のマッチング、取引所への入金なしで自動で交換することが可能となる。

通貨交換は、Bancor’s Network Token(BNT)によって処理され、ユーザーがイーサリアムをBancorX経由でEOSに交換する際、はじめに両ブロックチェーンで利用できる(ブロックチェーン間を移動できる)BNTに変換される。

EOSベースのトークンからイーサリアムベースのトークンへの交換も、BNTを介して行われる。

どの場合でも、BNTが交換を仲介するのみで、交換の前後でBNTの供給量は変化しない。

これまで、イーサリアムとEOSのアセット間での交換を実行する方法は、中央集権仮想通貨取引所を利用するしか方法はなかった。

これは、異なるブロックチェーン間に関係性を持たすことできる方法が今までなかったためだ。

一方、クロスチェーンが実装されたBancorXでは、取引所に入金せずブロックチェーン間でトークン交換が可能となる。

さらに、ユーザーがEOS上でのBancorの独自の実装を利用可能になるということ。

具体的には、以下の通りだ。

  • 1秒でトランザクションが承認される。
  • トランザクション手数料がかからない。
  • フロントランニングの危険性がない。EOSのブロックチェーンには、イーサリアムのような手数料によって優先順位がつかない。

今回のリリースにおいて、ユーザーと開発者が2つの異なるチェーン間でトークンを自由に移動出来るように、両者の流動性と活動を一層強化することが期待される。

リリースに関して

現在120以上のEOSおよびイーサリアムベースのトークンがBancorXを介して交換可能となっている。

誰でも流動性を高めたいイーサリアムやEOSトークンをステークすることにより、Bancorの流動性ネットワーク上で利用可能となる。

MEET.ONE(MEET)と Chaince(CET)は、BancorXで最初に利用可能になるトークンの1つだ。

Bprotocol Foundationは、現在イーサリアムのブロックチェーンで保有している1,000万ドル相当のBNTをEOSブロックチェーンの安全なアカウントに移行すると発表した。

この資金は、EOSブロックチェーンの安全性と信頼の象徴として役立つだけではなく、EOSの開発とトークンの流動性を促進するために使用され流動性が高まる形となっている。

Bancorの共同設立者でプロダクト設計を行なっているEyal Hertzog氏は、「BancorXはブロックチェーン間を移動可能なBNTの機能に基づいている。クロスチェーンは、現在のEOSとイーサリアムエコシステムを結びつけるネットワーク間トークンとしてのBNTの有用性を高め、将来的にはより多くのブロックチェーンを結びつける。」と述ベていた。

また、Bancorの共同設立者であり、事業開発責任者を務めるGalia Benartzi氏は、「EOSとイーサリアムベースのアセットを交換できるクロスチェーンによりBancor NetworkがEOSの ネットワークへ拡大できることを嬉しく思っている。」と非常に喜んでいると述べている。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア