バイナンスUSD（BUSD）｜投資情報・リアルタイム価格チャート

Binance USDの概要

Binance USD（BUSD）は、暗号資産取引所大手のBinanceとPaxos社が提携して発行する、1:1米ドル建てのステーブルコイン。2019年9月5日にニューヨーク州金融サービス局（NYDFS）の認可を受け、正式ローンチした。

BUSDは米ドルの安定性とブロックチェーン技術の融合を目指す「法定通貨担保型」ステーブルコインだ。仮想通貨を裏付け資産とし現金比率の低い「仮想通貨担保型」や、「アルゴリズム担保型（無担保型）」のステーブルコインと比べ、信頼性が高いとされている。

米ドル建てのステーブルコインとしては、テザー（USDT）、USDコイン（USDC）に続き時価総額で全体の3番手（22年5月現在）に位置する。

特徴

BUSDはイーサリアム規格であるERC-20およびバイナンススマートチェーン規格のBEP-2に対応することから、低コストかつ高速での処理が可能。

暗号資産の発行や取引所を運営する金融インフラ企業Paxos社との提携により、BUSDには96%の現金または現金相当物の米ドル資産裏付けがあるほか、Paxos社は監査機関によるBUSDの積立金の内訳を毎月公表し、安全性をアピールしている。

ユースケース

法定通貨担保型ステーブルコインは、仮想通貨の価格が急落した際、現金化する代わりに資産の逃避先として用いられたり、取引所間での資金の移動を迅速に行うことができる。これは、他のコインとのアービトラージトレード（裁定取引）にも有利となる。

また、BUSDは米ドルにペッグされていることから、米ドル以外の法定通貨を（米ドルに対して価値が高いときに）BUSDに交換することで、FXスタイルの取引ができることや、法定通貨での入出金に対応していない取引所での仮想通貨取引においても便利だ。