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「BUSDは有価証券ではない」パクソス、米SECの調査が終了したことを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BUSDの証券性

暗号資産(仮想通貨)ステーブルコインの発行などを行うパクソスは11日、米証券取引委員会(SEC)が、同社に対して行っていた調査を終了したことを発表した。

この調査は、米ドルステーブルコイン「BUSD(バイナンスUSD)」の発行について行われていたもの。SECは、BUSDが有価証券に該当すると主張し、23年2月にパクソスに対してウェルズ通知を送っていた。

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BUSDは、仮想通貨取引所バイナンスとパクソスが提携して発行していたステーブルコイン。23年2月にパクソスは、米ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)からBUSD発行停止命令も受けており、この時期は当局からの監視が強まっていた。

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パクソスは今回、9日にSECから通知を受領し、SECは同社に執行措置を行うことを勧告しないと書かれていたと公表。パクソスが受け取ったウェルズ通知とは、SECが企業や個人に対し、法的措置を講じる予定であることを正式に伝える公文書である。

同社は発表で、以下のようにコメントした。

当社は、我々の米ドルステーブルコインは有価証券ではないと常に主張してきた。SECのウェルズ通知は、不当で根拠のないものである。

SECのメンバーはBUSDについて、当社に執行措置を行わないことを決断した。

パクソスはSECの判断によって、世界をリードする企業がステーブルコインを採用する事例が増えると期待していると述べた。しっかりと設計された顧客を保護できるステーブルコインは、金融システムを変革できる可能性を秘めていると主張している。

そして、顧客資産の安全を常に優先して、ステーブルコインを発行・運営していることも強調した。

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バイナンスの訴訟

SECは23年6月、証券法違反でバイナンスを提訴した際に、有価証券に該当する銘柄にBUSDも挙げていた。有価証券とみなす理由を説明する箇所で、BUSDに関する契約企業を「信託会社A」と匿名で記載しているが、これがパクソスとみられている。

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この時SECは「信託会社Aは、BUSD購入者から得たお金を、利益を得るために運用することに同意していた。この利益はバイナンスと信託会社Aで対等に配分される契約になっている」などと説明。また、「米国などの投資家は、信託会社AからもBUSDを買うことができた」とも述べている。

一方、裁判所は今年6月に「バイナンスが投資契約としてBUSDを提供していたことを、ハウィーテストに沿って明確に説明できていない」として、BUSDに関するSECの主張を棄却していた。

ハウィーテストとは

米国で行われる特定の取引が、投資契約による有価証券取引に該当するかどうかを判定するテスト。SECのW. J. ハウィー社に対する訴訟事件(1946年)に由来する。

法的拘束力はないが、SECはハウィーテストをもとに仮想通貨の銘柄やサービスに対して訴訟を起こしている。具体的には「資金を集めているか」「共同事業であるか」「収益を期待しているか」「収益が他者の努力によるか」を判定するテスト。なお、仮想通貨という新しい資産に、ハウィーテストは適さないという声もある。

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