Ardor(ARDR)の概要
アーダー(Ardor)ブロックチェーン、およびそのチャイルドチェーン(サイドチェーン)であるイグニス(Ignis)の開発は、スイスを拠点としたブロックチェーン開発企業、ジェルリダ(Jelurida)によって行われている。
アーダーブロックチェーンでは、NFTやブロックチェーンゲームに関連したプロジェクトの開発が盛んだ。またビジネスでの利用を視野に入れた設計となっており、特にスケーラビリティ向上に注力している。
2018年1月、メインネットがローンチ。コンセンサスアルゴリズムにPure Proof of Stake(PPoS)を初めて採用したブロックチェーンプロジェクトのひとつ、ネクスト(NXT)を統合。
特徴
アーダーブロックチェーンでは「ペアレント(親)チェーン・チャイルド(子)チェーン」機構を採用。
ペアレントチェーンであるアーダーチェーンは、プラットフォーム全体のセキュリティ維持やトランザクション処理が行われるパブリックブロックチェーンだ。
アーダーエコシステムでは、イグニス以外にも4つのチャイルドチェーンが稼働中。
イグニスは独自のネイティブトークンを発行する機能や、相互運用性を重視した設計となっている。イグニス上で稼働するブロックチェーンゲームが開発されたり、研究用途に使用されたりもしているほか、独自トークンの「IGNIS」も海外取引所に上場している。
イグニスの機能
イグニスは、アーダープラットフォーム上の全てのトランザクションタイプおよび機能が利用できるよう設計されており、パーミッションレス型で制限のない分散型チェーンとして機能している。
また、イグニスのネイティブ機能として、NFTの発行機能もチェーンに組み込まれており、NFT開発に伴う複雑さを解消している。
イグニスの分散型取引所
イグニス上には、「コイン取引所(Coin Exchange)」および「資産取引所(Asset Exchange)」と呼ばれる2つの分散型取引所が存在している。
コイン取引所では、チャイルドチェーントークンおよびアーダーチェーンの独自トークン「ARDR」を取引できる。
一方の資産取引所では、NFTや、イグニス上で発行されたトークンを取引できる。また、クラウドファンディングや投票ができ、ゲーム内通貨などのユースケースにおけるトークンの発行やカスタマイズ、取引なども可能。