はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

音喜多議員、仮想通貨(ビットコイン)規制と税制について麻生大臣に質疑へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨規制と税制について質疑

日本維新の会の音喜多駿議員は、明日2日に開催される「参議院財政金融委員会」にて、金融庁と麻生大臣に仮想通貨(暗号資産)に関する質疑を行うことがわかった。

参院金融委員会はインターネット中継され、音喜多議員が質疑を行う時間帯は「11:39〜11:51」の12分間が予定される。

質疑の内容

日本維新の会がTwitter上で公開した資料によれば、質疑内容は以下の3点を予定する。

金融庁への質問

1. 仮想通貨交換業等に関する研究会について

仮想通貨の証拠金倍率の議論を行なっていた「仮想通貨交換業等に関する研究会」のメンバーの選定理由。 トレーダーや暗号資産取引の実務者がほとんどおらず議論が不十分であると考えるが、見解は。

2. 仮想通貨の証拠金倍率について

仮想通貨の証拠金倍率(レバレッジ)を2倍に下げる規制は海外事業者への資金流出を招き、国内企業の資本力・及びサービス低下につながるなど問題点は多く、過剰な規制であると考えるが、金融庁の見解は。

麻生金融担当大臣への質問

3. 仮想通貨規制について、雑所得に区分される税制をあらためて、国際水準並みの税制にするべく金融庁が旗振り役となって要望するべきと考えるが、金融大臣としての見解はいかがか。

仮想通貨税制改革プロジェクトを発足

音喜多議員は昨年12月、PoliPoliを通じて、仮想通貨税制改革プロジェクトを発足。 「仮想通貨が世界の潮流になりつつある一方、日本は規制が強いために乗り遅れている。」とした上で、「今の状況を改善して、日本を仮想通貨先進国にすれば、ブロックチェーン技術の未来にも寄与する。」と言及。以下の4点を掲げていた。

  • 最大税率55%の総合課税ではなく分離課税に
  • 損益通算と損失の繰越控除
  • 仮想通貨間の売買非課税
  • 少額決済の非課税(実社会での仮想通貨決済促進)

日本維新の会は、同様の税制改正を掲げて「仮想通貨税制を変える会」を発足させた藤巻健史元議員も所属していた政党であり、2019年7月に開催された第25回参院選の公約に「AI、ブロックチェーン、暗号資産に注力」と記載している。

過剰規制の問題点

金融庁のパブリックコメント募集に向けた、仮想通貨メディアの共同声明(署名活動)でも言及したように、過剰規制が続けば、新規参入業者の減少や事業者撤退による流動性低下など、仮想通貨・ブロックチェーン業界にとってマイナスの側面が強く懸念される。

関連:金融庁、仮想通貨規制に係るパブコメ回答を公開 レバレッジ規制等の重要内容まとめ

今回、国会で質問が予定されるレバレッジ(証拠金倍率)取引は、国内における仮想通貨取引高の中でも大きなシェアを占めている。

日本仮想通貨交換業協会の統計情報によれば、19年11月の現物取引の取引高2800億円規模に比べ、証拠金取引の取引高は3兆円規模と現物取引の約10倍もの開きがある。

レバレッジ4倍規制が入る前のピーク時(2019年5月)にはビットコイン価格の高騰も追い風となり、レバレッジ(証拠金倍率)の月間取引高は12.7兆円に達するも、規制後は半減していたという経緯がある。

将来的に、税収の観点からも国の財源として期待できる新興産業発展の足かせとなれば、他国に大きく遅れをとることにも繋がりかねない。仮想通貨交換業者のサービスの質や市場心理にネガティブな影響を与えかねず、海外事業者への資金流出を招けば、利用者保護のための規制のはずが本末転倒との指摘も多く、「十分な議論」の必要性が国会で問われることになりそうだ。

参議院財政金融委員会:インターネット中継

質疑内容速報

仮想通貨証拠金倍率と税制について音喜多議員が質疑 麻生大臣らは難色を示す
日本維新の会の音喜多駿議員は2日、参議院の財政金融委員会でビットコインなど暗号資産(仮想通貨)の新たな規制について質疑を行なった。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
07:15
資産運用大手6社、日本での仮想通貨投資信託の提供を検討
資産運用大手6社が、日本での仮想通貨投資信託の開発を検討していることがわかった。米国でビットコインの現物ETFが認可されたこともあり、日本でも仮想通貨投資信託の誕生に期待する声は多い。
07:05
クラーケンがシタデルから2億ドル調達し企業価値200億ドルに、IPO前に資金基盤強化か=報道
クラーケンがシタデル・セキュリティーズから2億ドルの戦略的投資を確保し企業価値200億ドルと評価された。9月の6億ドル調達に続きIPO前に資金基盤を強化している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧