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「激しく乱高下するシンプソン相場が今後も続く理由」ビットコインの著名オプショントレーダーが解説

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

オプショントレーダーの見解

仮想通貨ファンド「Three Arrows Capital」を運営するオプショントレーダーのSu Zhuは、ビットコインの全戻しなど乱高下を示す「シンプソンズチャート」は、今後も続くと見ている。

トレーダーたちがデリバティブを取引している限り、シンプソンズチャートのような値動きは避けられない。むしろ今後増えていく可能性もある。

Coinistのポッドキャストに出演したZhuが指しているのは、6月2日〜3日に10,000ドルを境に発生した急騰直後の急落、いわゆる「シンプソンズチャート」のことだ。急落直後の急騰パターンもあり、米国民的アニメ、ザ・シンプソンズのキャラクター「バート・シンプソンズ」の髪型に由来する。

出典:James Lopp

約10万円幅もの急騰・急落で典型的なシンプソンズチャートを形成し、直前の上昇分を帳消しにした。

6月3日のBTCチャート

関連:ビットコイン年初来高値超えられず暴落、ボリンジャーバンド発案者はヘッドフェイクを指摘

BTC市場でシンプソンが頻発する理由

Zhuは、長年のオプショントレーダーの経験およびビットコイン取引の知見をもとに、シンプソンズチャートの形成は、仮想通貨・ビットコイン市場特有のパターンで、デリバティブ取引所の出来高および未決済建玉(OI)に左右されていると説明した。

急騰・急落局面では、ロングとショートの未決済建玉を強制ロスカットさせるメリットがある。いわゆる逆指値注文(ストップロスオーダー)狩りだ。大口投資家は、利益計算に基づいて相場を一定方向に動かし、流動性の低いポジションを清算させることができる。

一概に相場操縦とは言えず、方向感の欠いた相場ではナチュラルな値動きとも言える。

デリバティブ取引所は、基本的にビットコインの現物を多くは保管しておらず、長期ホルダーにとってシンプソンズチャートのような値動きは、中・長期的な影響力を持たない。

Zhuは、大手仮想通貨オプション取引所Deribitの著名トレーダーで、定期的にDeribitに分析記事を寄稿。

先日公開したDeribitのロングポジションでは、無期限契約で8040ドルからエントリー、6月と9月期限の先物で6500ドル・6674ドルのエントリーで、5月7日時点で620BTC以上の含み益を抱えていた。

参考:ポッドキャスト

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