NFTマーケットプレイスを立ち上げ
ANAグループは30日、エアライングループとして世界初であるNFT(非代替性トークン)のマーケットプレイスを立ち上げた。バーチャルトラベルプラットフォームである「ANA GranWhale」も進めていくとしている。
#ANA NFT事業を始動😎📯
— ANA Group News (@ANA_Group_News) May 30, 2023
エアライングループとして世界初🎉
ANA GranWhale NFT MarketPlaceをオープン💫 ANAもNFT商品を販売します💙#ボーイング787 初号機の幻のデザインが #NFT で登場⁉️🤩🤩
詳しくはこちら✈️https://t.co/sQU79HWYpV#ANANEO #鯖ジェット pic.twitter.com/uQWP5Bh6G4
このマーケットプレイス「ANA GranWhale NFT MarketPlace」は、メタバース事業を行うANAのグループ企業ANA NEO株式会社がオープンしたものだ。
NFTコレクションの第一弾としては、航空写真家ルーク・オザワ氏による写真6種類6点をNFT化。そのうち1点は、ポジフィルム付きとなる。
オザワ氏によるNFTは1点あたり10万円となるが、ポジフィルム付きのNFTに関しては、別途6月6日までオークションが開催される。
その他に清家拓氏の写真や、航空パイロットをモチーフとした3DボクセルアートNFT「Airbits」のNFTが発売となった。
6月7日からは第二弾として、ANAが新型機製造計画を支えるローンチカスタマーとして導入した、ボーイング787初号機の特別塗装機と、幻のデザインとして検討されていたモデルを、3Dデザインの飛行機としてリリースする。
その後、6月22日からはアーテイストAkira Terada氏の作品も販売される。ANAグループは、今後は、日本各地の特産品などのNFTを打ち出していくことも視野に入れていると述べた。
なお、購入はクレジットカード決済に対応しているため、消費者は暗号資産(仮想通貨)を手元に準備することなく、気軽にNFTを購入することができる仕組みだ。仮想通貨の場合は、イーサリアム(ETH)系ウォレットのメタマスクに対応している。
NFT購入の他、クリエイターはマーケットプレイスに登録して作品を出品・販売することが可能。また、ユーザーは一部商品を除いて購入したNFTをプラットフォーム内で二次販売することもできる。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。
▶️仮想通貨用語集
独自のメタバースも準備中
ANA NEOは、旅をテーマとするメタバース空間「ANA GranWhale」も準備しているところだ。3月にも、正式リリースに先駆けて、コンテンツや機能、動作等の検証を目的としたクローズドβテストを行なっていた。
皆さま #ゴールデンウィーク はいかがでしたか?
— ANA NEO (@ANANEO_official) May 8, 2023
どこかにお出かけになった方もいるのでしょうか?
開発中の「ANA GranWhale」はそんな旅好きの皆さまにも満足頂ける新しい旅の体験をお約束いたします。 (もう夏休みが待ち遠しいですね…😉) #ANANEO #ANA #メタバース pic.twitter.com/gbPXjDyCO2
ANA NEOは、北海道や京都市などともパートナーシップを結んでおり、仮想空間において観光名所や美術館、食や文化などの体験をメタバースで発信していく計画だ。
地元産品の販売促進や地域創生などにも寄与していくとしている。リアルとバーチャルの融合を行いながら、地域へ現実の旅行者を引き寄せることにも言及しているところだ。
総合プロデューサーとしては、スクウェア・エニックス・グループでファイナルファンタジーXVのディレクターを務めていたゲームクリエイターの田畑端氏(JP GAMES CEO)を迎えている。
また、音楽企画監修はミュージシャンの葉加瀬太郎氏が行う。