はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所バイナンスが10の「法定通貨建取引ペア」の追加計画|2019年にカギとなる3つの課題

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所バイナンスが2019年に法定通貨取引ペア追加
仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏がブルームバーグとのインタビュー内で2019年に10のフィアット建取引ペアを提供したい方針を明かした。さらに今後の課題となる3つの点を挙げた。

バイナンスCEOがブルームバーグとインタビュー

世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao氏(通称、CZ氏)が現在シンガポールで開催されているブロックチェーン・ウィーク期間中に大手メディアブルームバーグとのインタビューに応じ、今後さらに法定通貨(フィアット)建の取引ペアを増やしていくと2019年に対する抱負を語った。

CZ氏は下落が続く仮想通貨市場においても、現価格に関係なく予定通り仮想通貨事業の拡張を進めていく抱負を述べた。

特に今秋新しく立ち上げた法定通貨建ての取引ペアに加え、次の1-2カ月には更に2-3、そして来年には10のフィアット取引ペア開始を目指しており、以前から語っているブロックチェーン・ベースのDEXの新設も予定している事を明らかにした。

バイナンスは10月中旬、ウガンダに仮想通貨取引所を開設し、一週間で登録者数が4万人に達するなど、話題を集めていた。

自国の法定通貨より送金能力に長けていることから、投資などの取引を理由に仮想通貨の普及が進んでいるアフリカに設置した点と、バイナンスでは初となった法定通貨(ウガンダ・シリング)建ての取引ペア(BTCとETH)を開始したことが重要点だった。

しかし今回、CZ氏が今後さらにフィアット建の取引ペアを追加していく事はポジティブなニュースだと言える。

ブロックチェーン技術の今後

さらにCZ氏は仮想通貨業界の今後について言及し、以下の3点を重要点として挙げた。

根幹となる技術者

ブロックチェーン技術の応用

明確でイノベーションを育む規制

開発進める技術者と応用される技術がカギ

また、年初来から下落を続けるビットコインの価格に関する質問に対して、価格の変動は投資家などの憶測に影響されて変わっていくが、業界を支えているのは実際に技術を築く技術者とその技術を応用していく事を以下の様に強調した。

価格は確かに多くの人にとって魅力的な部分でもあります。しかし長期的に見て実際にこの業界を発展させるのは技術的な製作者であり、その技術を応用することです。

価格については常に憶測がつきまとい、それ次第で暴騰したり、暴落したりします。去年の暴騰は大きすぎたのでしょう、今年は崩壊的になってしまいました。

この暴落は終わりだと願いたいですが、実際のところは分かりません。

しかしこの業界の柱になるのは技術です。沢山の技術者が実際に役立つ応用をしてユースケースも増えています。この動きは価格がどう変動しようとも変わらないでしょう。

このようにCZ氏は価格については詳しく言及しなかったものの、仮想通貨やブロックチェーン技術の根本となる技術をもっと重要視するべきだと度々強調している。

技術が重要であるが故に仮想通貨市場が下落している中でも、カンファレンスを開催する必要性を語った。

2018年は仮想通貨を価格でみると大変厳しい年になり、様々なプロジェクトも消え去っていった。しかしこの新たな技術が残るのは間違いないので、2019年の幕開けを盛大に盛り上げる為に今回のブロックチェーン・ウィークを開催した。

業界内の人間はまだ自信があり、心配はまったくしていない。

イノベーションを育む明確な規制

また、CZ氏は当局による規制にも前向きで以下の様に明確で、なおかつイノベーションを妨げない規制を求めている姿勢は語った。

はっきりした規制は必要だ。世界各国を見ても曖昧な規制が多い。

またしっかりした常識ある規制である事が大切である。イノベーションを抑制する規制ではなく発展させる規制は喜んで受け入れる。

バイナンスはKYC(顧客確認)を行なっているが、以前マネーロンダリングを目的にバイナンスが利用されているといった指摘や、開設もEメールだけで登録できるのは簡単すぎて犯罪者に利用されやすい、などの批判もあった。

これに対しCZ 氏は

確かに最初の登録はEメールのみでできるが、それ以上の取引をするにはバイナンスのKYC の規則に従ってもらっている。自分たちのKYC,アンチ・マネーロンダリングのシステムは業界でも最高に厳しいものである。

「自己資産は減ったが心配していない」

またCZ氏は今月、ツイッター上で以下の様なツイートを発信して話題を呼んでいた。

インタビューの中でも自身の仮想通貨に投資している資産について聞かれたCZ氏は以下のように見解を示した。

現在の資産は様々な仮想通貨のコンビネーションで持っており正確な数字はわからないが、減ってしまったのは確かだ。しかし心配はしていないし、今後持ち直す自身もある。

と仮想通貨に対する自信を示した。CZ氏は先週にもツイッター上で自身の99%の自己資産を仮想通貨として保有している事実を明かしていた為、価格が昨年のピーク時から価格が暴落したビットコインを筆頭とした仮想通貨にとっては苦しい一年の影響は認めつつも、将来性に前向きな姿勢を示しているCZ氏の発言は印象的である。

CoinPostの関連記事

バイナンスCZ氏、財産の99.99%が仮想通貨|ビットコイン下落相場に左右されずに普及を重要視
世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスの代表CZ氏は、ツイッターでのユーザーコメントに応じる形で、「自身の保有財産の内、99.99%が仮想通貨」になっていることを明かした。
大手仮想通貨取引所バイナンスのCEO「リップル(XRP)は有価証券だとは思わない」
仮想通貨取引所バイナンスのCEOであるCZ氏がツイッター上で時価総額2位の仮想通貨「リップルは有価証券には見えない」と言及し、話題を集めている。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者8,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/28 火曜日
18:26
EVM・非EVMアドレス統合で一層便利に、メタマスクがマルチチェーン本格対応へ 
仮想通貨ウォレット大手メタマスクが10月28日、マルチチェーンアカウント機能を発表。1つのアカウントでイーサリアム、ソラナ、ビットコイン(近日)を管理可能に。独自トークン発行への期待も高まる。
15:40
TIS、アバランチ活用のトークン発行支援始動 ステーブルコイン・セキュリティトークンに対応
TISとAva Labsが28日、AvaCloudベースのトークン発行プラットフォームを提供開始。前日にJPYCが正式発行され関連銘柄が急騰。金融機関や企業のアセットトークン化を支援。
14:19
メタプラネット、自社株買いへ ビットコイン担保で最大5億ドル調達
メタプラネットが自己株買い枠(上限750億円)を新設し、BTCを担保に最大5億ドルの資金枠を確保。 株価がmNAVを下回る局面で資本効率の改善と株主還元を狙う。
14:10
コインべースが伝統金融大手2社と提携、決済・融資分野でステーブルコイン活用拡大
米取引所最大手のコインベースが、大手銀行Citiと資産運用会社Apolloとの戦略的提携を発表した。Citiとは24時間365日対応の仮想通貨決済機能を、Apolloとはステーブルコイン活用の信用投資戦略を共同開発する。
13:55
ソラナ共同創設者、レイヤー2安全性を疑問視 ヴィタリックらの議論を受け
ソラナ共同創業者のヤコヴェンコ氏が、イーサリアムL2のセキュリティ継承に疑問を呈し、ブテリン氏らと公開論争に発展。マルチシグによる中央集権的リスクを指摘し、478億ドルのTVLを抱えるL2の安全性が焦点に。
13:35
カナダ、ステーブルコインの枠組み構築を加速 米国政策に足並み
カナダ政府が11月4日の連邦予算でステーブルコイン規制導入を急ぐ背景を解説。米国のジーニアス法成立を受け、金融主権の維持と資本流出阻止のため、規制の空白を埋める必要性に迫られている。
13:10
ベセント米財務長官選出、次期FRB議長候補に仮想通貨支持派も
ベセント米財務長官は次期FRB議長候補を5人に絞り込んだ。仮想通貨に前向きなバウマン理事やウォーラー理事が含まれており、今秋後半にトランプ大統領に推薦を提出する予定だ。
11:20
「ステーブルコインは世界の金融安定性に対する脅威」中国人民銀行総裁が表明
中国人民銀行の潘功勝総裁がステーブルコインを世界的な金融安定への脅威と表明した。米ドル建てステーブルコインの台頭と人民元国際化の競争が背景にあるとみられる。
11:00
ブロックチェーン「MegaETH」、数分で約76億円を調達
ブロックチェーンMegaETHは、独自トークンMEGAのパブリックセールを開始。開始から数分で上限額に到達しており、投資家の関心の高さを示していて、仮想通貨領域で注目を集めている。
10:10
アマゾン提携でNFTキャラクター販売、ユガラボの「アザーサイド」11月に正式リリース 
ユガ・ラボはメタバース「アザーサイド」を11月12日に正式リリースすると発表した。アマゾン・ゲーミングと提携し共同ブランドのキャラクター「ボクシマス」を10月30日から販売予定。
09:30
米民主党ウォーレン議員ら、トランプ大統領のCZ氏恩赦を非難する決議案提出へ
米民主党のウォーレン議員らがトランプ大統領によるバイナンス前CEO・CZ氏への恩赦を非難する決議案を起草した。トランプ一族企業との癒着も疑っている。背景と論点を解説する。
09:20
アメリカン・ビットコイン、1414BTC追加取得 TRUMPミームコインも連れ高に
トランプ一族が共同創設したアメリカン・ビットコインが1414ビットコインを取得し、総保有量は3865BTCに拡大した。株価とTRUMPミームコインも上昇した。
08:55
ビットコイン復調の兆し、ゴールドと逆相関、FOMC緩和期待が追い風|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは10月半ばに急落したものの、日経平均株価が史上初の5万円を突破し、米国株式指数も3日連続で最高値を更新するなど、リスク資産への資金流入が強まる中で復調の兆しを見せている。
08:15
IBM、企業向け仮想通貨管理プラットフォームを発表
IBMが機関投資家向けに仮想通貨管理プラットフォーム「Digital Asset Haven」を発表した。マルチチェーン対応のウォレット管理、柔軟な鍵管理モデル、機密コンピューティングによる高度なセキュリティを提供。
07:40
仮想通貨投資商品、先週は約1400億円の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体への先週の資金フローは約1,400億円の純流入だったと報告。ビットコインの投資商品は資金フローがプラスに転じた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧