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ドイツ銀行DWS、ギャラクシーデジタルらとユーロ建てステーブルコイン発行へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコインで新企業設立へ

オランダのマーケットメーカーFlow Traders(フロー・トレーダーズ)はドイツ銀行のDWSグループおよび米大手暗号資産(仮想通貨)投資企業Galaxy Digital(ギャラクシーデジタル)と提携して、ユーロ建てステーブルコインを発行する企業を設立すると発表した。

この新企業「AllUnity」は、完全に裏付けられたステーブルコインを発行し、デジタル資産や資産トークン化の普及を促進していく姿勢だ。ドイツの金融監督当局 BaFinの監督下で事業を行うことを計画している。

DWSは、世界的なメガバンクであるドイツ銀行(Deutsche Bank AG)の投資部門だ。4月にも、ギャラクシーデジタルと提携して欧州でデジタル資産の上場取引商品(ETP)を開発していくと発表していた。

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DWSは総額約133兆円(8,600億ユーロ)の資産を監督しており、フロー・トレーダーズは今年上半期に約433兆円(2兆8,000億ユーロ)相当の資産を扱った実績がある。

DWSのステファン・フープスCEOは、次のように新会社の意義を説明した。

AllUnityの創設を通じて、私たちは従来型の金融エコシステムとデジタル化された金融エコシステムの間のギャップを埋め、機関、企業、個人が安全にオンチェーン決済を行うためのインフラプロバイダーを構築する。

たとえば、IoT(モノのインターネット)ビジネスを展開する企業は、AllUnityの発行する規制されたユーロ建てステーブルコインを使用して、安全に年中無休で分割払いを行うことも可能となる。

フロー・トレーダーズのマイク・キューネルCEOも、世界の金融市場を真に民主化するには、透明性、効率性、アクセスしやすさなどを促進する必要があり、その上で金融資産のトークン化は重要な役割を果たすと述べた。

現実資産(RWA)トークン化には、現在国内外で注目が高まっているところだ。

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RWAとは

「Real World Asset(現実資産)」の略。ブロックチェーン上でトークン化されるRWAには不動産、アート作品、トレーディングカード等の実物資産、株や債権等の有価証券などが含まれる。

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EUのMiCA承認で仮想通貨規制明確化

AllUnityは、12~18か月以内にステーブルコインを発行することを目指して、BaFinに電子マネーライセンスを申請する。EUの包括的な暗号資産(仮想通貨)規制法案MiCAにより、規制の明確化が進む時期に設立される見込みだ。

欧州連合(EU)は6月にMiCAを正式承認した。その中でも、ステーブルコインに関する規定は、他の条項に先駆ける形で、2024年7月に発効する予定である。

MiCAは、ステーブルコインの発行者が顧客資金を裏付けるための十分な現金を保有することや、リスクや価格安定化のメカニズム、資産の保管方法を開示することなどを義務付けている。

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