- 市場操作を防ぐ取り組み
- 仮想通貨取引所Bitstampは、健全な市場を提供し、機関投資家を呼び込むためにIrisium監視プラットフォームを導入すると発表。不正行為や市場操作を監視するツールを導入する予定となっている。
Bitstamp:市場操作への取り組み
古参仮想通貨取引所の一つであるBitstampは、機関投資家を呼び込むために技術面をアップグレードを行う目的であるとCoinDeskが報じた。
Bitstampは火曜日、不審な動きや市場操作を監視するために、Irisium監視プラットフォームを導入すると発表した。
最近のBitstampと、主要金融市場に技術提供かつIrisiumの共同オーナーであるCinnoberとの提携に続き、 Asia Pacific Exchange Pte Ltd(APEX)のような法人が、不正行為を検出するためにこのツールを採用する。
同取引所のCEO兼創設者であるNejc Kodric氏はこの発表の中で以下のように述べている。
我々は長期間、仮想通貨にコミットしている。我々の望みは、正真正銘の需要と供給を示す、公平かつ統制のとれた市場を保証することだ。仮想通貨業界の成熟には、市場操作を防ぐ新たな未開拓分野の開拓が必要不可欠となるだろう。
Irisiumのウェブサイト上によると、同社は、市場操縦やEUの規制(MAR市場阻害行為規制など)コンプライアンスを監視するツールを提供する。
Market Abuse Regulationの略称。EUにおける新しい市場濫用行為規制の枠組みを定める新たな規則。
このシステムは、規制当局がすべての取引活動を特定、追跡や調査が可能にするためにツールと分析データを提供し、すでに欧州の規制当局では利用されていると、ウェブサイト上で記載がある。
IrisiumのCEOであるAlastair Goodwin氏は、この統合について以下のように語った。
BitstampのIrisiumの前向きな採用とIrisiumとの密接な提携は、仮想通貨市場の中の透明性、品質や信頼性の向上を望んでいることを示している。顧客保護と市場の統一性を高めることは、採用の促進と市場の流動性の面で役に立つだろう。
以前CoinDeskに対し、Cinnoberの仮想通貨、ブロックチェーン部門の責任者であるEric Wall氏は、プラットフォームを改良し、より機関投資家に適したものを提供するBitstampの取り組みの第一歩に過ぎないと述べていた。
次のステップは、Cinnoberとの提携の中で、自社取引の事実上の清算業務を行う機関になることだ、とWall氏は付け加えた。