CoinPostで今最も読まれています

世界初:仮想通貨取引所ジェミナイ、デロイトによるセキュリティ評価テストに合格

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨取引所ジェミニ、Deloitteのセキュリティ評価テストに合格
ウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所Geminiが、Deloitteによる大手金融会社向けのセキュリティ評価テストSOC 2 Type 1に合格した。現存する仮想通貨取引所及びカストディアンとしては、史上初の快挙である。

仮想通貨取引所ジェミニ、Deloitteのセキュリティ評価テストに合格

ウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所Geminiは、Deloitteによる大手金融会社向けのセキュリティ評価テストに合格したと、同社のプレスリリースで発表した。現存する仮想通貨取引所及びカストディアンとしては、史上初の快挙となった。

DeloitteによるSOC評価テスト

Deloitteによって行われた評価テストは、本来大手金融会社向けに実施される機関設計や内部セキュリティー管理を測るものである。今回Geiminiが合格したSOC 2 タイプ1は、米国公認会計士協会が公式に設定しているセキュリティー評価基準に基づいたテストで、ジェミナイのセキュリティに関して、ユーザーへの情報開示と保証がなされている証明となる。仮想通貨取引所及びカストディアンでは史上初の快挙だ。

今回の評価に対して、フィンテック関連の規制に詳しい米弁護士のRichard Levin氏は、

SOC 2の合格は仮想通貨市場全体の評価の向上に繋がる。規制機関は仮想通貨関連のプラットフォームがユーザーに対して、内部のセキュリティー管理や運営に関する情報をきちんと開示しているかを気にしている。

と、コメントした。

今回の評価テストの合格によって、ウィンクルボス兄弟は、セキュリティーに関する懸念が持たれる仮想通貨取引所でも、現存の金融機関と同等のセキュリティー管理が実施されている証明し、仮想通貨市場の透明性の向上に貢献したいようだ。先日彼らが出演していたポッドキャストでも、「仮想通貨市場の透明性向上がカギ」だと述べていた。

CoinPost関連記事

ウィンクルボス兄弟がビットコインETF再申請を表明、「仮想通貨市場の安全性・透明性向上がカギ」
仮想通貨取引所ジェミニを運営するウィンクルボス兄弟がビットコインETF再申請を計画していることが判明。待望のETF実現に向けて克服が必要な課題について語った。

また、仮想通貨市場への機関投資家の参入を推し進める計画の一貫としても行われたと言えるだろう。ウォール街などの大手金融機関は多くがブロックチェーン技術自体は評価しているものの、仮想通貨に関してはセキュリティーやユーザビリティの障壁などを理由に、懸念視する企業が多い。そのため、今回ジェミナイが世界的に監査法人として認知されているデロイトからのセキュリティテストを受けた意図として「信頼性の向上」もあったと言える。

仮想通貨市場への更なる規制へ

ウィンクルボス兄弟は、市場操作などのスキャンダルが止まない仮想通貨市場への厳しい規制に力を入れている。昨年には、米仮想商品協会(The Virtual Commodity Association)に発足・加入し、仮想通貨市場の自主管理組織を立ち上げている。

このような彼らの取り組みは、以前のビットコインETFの2度の却下を受け、SECやその他規制機関の市場操作への懸念に忠実に対応していく姿勢が現れている。

また、同プレスリリース内で兄弟は、

我々は引き続きSOC2タイプ2の評価テストの合格に向け計画を進めていく。更に高レベルのセキュリティーが要される評価を受けることで、我々の内部セキュリティ管理の効力が証明できるからだ。そして引き続き、SOC2評価テストを毎年受けることで、ユーザーのデータと仮想通貨の保護に我々が責任をしっかり持っている姿勢を示していきたい。

と、今後も引き続きこのテストを受けていく方針を明かした。

仮想通貨の将来性を長期的に高く見据えているウィンクルボス兄弟が、念願のビットコインETF承認の実現に向け、また新たな一手を打ったと言える。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ウィンクルボス兄弟「ビットコイン時価総額はいずれ760兆円(約100倍)を超える」 AMAで仮想通貨ETFの課題克服や独自のステーブルコインについて言及
仮想通貨取引所ジェミニを手がけるウィンクルボス兄弟が日本時間8日、世界最大級の掲示板サイトReddit上でAMAセッションを開き、ビットコインETFやビットコインの将来性ついて力強く語った。
ウィンクルボス兄弟経営のGemini、顧客の仮想通貨に対して保険の適応を発表
仮想通貨取引所Geminiが運用する顧客の仮想資産に対してAon社から保険を取得した事を発表。同社の担当者は、「保険会社に情報共有を続けていくことは顧客保護につながるだけではなく、仮想通貨業界全体の消費者保護に対する期待を高めることにも繋がる」と言及した。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者11,000名突破。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09/10 火曜日
07:15
米大統領候補ハリス氏、最新公約でも仮想通貨に言及せず
米民主党の大統領候補のハリス氏は、今年の大統領選に向けたウェブサイトで自身の政策を公開したが、仮想通貨やブロックチェーン技術に明確には言及しなかった。
06:20
マイクロストラテジーのセイラー会長、今後21年間でビットコイン18億円到達と予想
仮想通貨ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー会長は9日のCNBC金融番組で、21年間で1 BTCあたり1,300万ドルの価格まで上昇すると予想した。
09/09 月曜日
16:43
秋元康プロデュース『MEN'S YOAKE AUDITION 2024』 ソニューム採用
秋元康氏総合プロデュースのもと、YOAKE entertainmentが仕掛ける次世代型メンズグループオーディション。Web3技術を活用し、グローバル市場を狙う。Soneiumブロックチェーンが変えるエンタメの未来とは。
16:18
「ビットコイン半減期・ETF承認後のBTCはどうなる?」業界アナリスト3人が長期目線で相場分析|WebX2024
半減期・ビットコインETF承認後のビットコイン(BTC)価格について、大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営する企業に務めるトップアナリスト3名が、長期目線での相場分析を行なった。
15:42
Kaikoが仮想通貨取引所の世界ランク発表 ビットバンクが上昇
Kaikoが発表した2024年Q3仮想通貨取引所ランキングを分析。日本の3大取引所がトップ30入りし、特にビットバンクが世界12位までランクアップした。各社の強みと課題、業界動向を詳しく解説。
14:55
BitMEX創業者アーサー・ヘイズがショート解消した理由 一転してビットコイン上昇予想に転じる
仮想通貨取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は、早ければ今週にもビットコインの価格が上昇する可能性があると予測。自身のビットコインの空売りポジションを清算したと報告した。
14:21
米国株や仮想通貨投資家に人気を博す「シーキング・アルファ」の優位性と使い方
日本人でもNISA投資先で人気の米国株。米国株や暗号資産(仮想通貨)のおすすめプラットフォーム「シーキング・アルファ(Seeking Alpha)」を利用するメリットと使い方について、初心者向けに詳しく紹介します。
12:04
NFTの平均寿命は1年1ヶ月、およそ96%が消滅=レポート 
NFT(非代替性トークン)の96%がすでに消滅し、平均寿命は約1年という報告がなされた。一部の成功例もあるが、市場の困難と慎重な投資の必要性が指摘されている。
12:00
SBI VCトレードとメタプラネットの提携を独自取材
仮想通貨取引所を運営するSBI VCトレードと、ビットコインを戦略的に蓄積するメタプラネットとの提携を独自インタビュー。提携のメリットや今後の展望などについて聞いた。
10:10
東京電力グループのアジャイルエナジーX、再エネ活用ビットコインマイニングの可能性を模索
東京電力の子会社アジャイルエナジーXが、再生可能エネルギーを活用したビットコインマイニングに着手。余剰電力の有効利用と再エネ促進を目指す。
09/08 日曜日
12:00
今週の仮想通貨市場 主要銘柄の注目材料まとめ|XRPL機能強化やSuiゲーム機先行販売
今週は雇用統計データを受けビットコインが続落した。他にも仮想通貨イーサリアムに関する分析や、ソラナ・SUI・XRPの銘柄情報があった。
11:36
今週のビットコインは下落 景気後退懸念でリスクオフムードが波及|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストがビットコイン相場を分析。リセッション(景気後退)懸念が強まり、今週の暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が大幅下落した。FOMCの注目度が高まっている。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|日本の仮想通貨税制に高い関心
今週は、金融庁による税制改正要望での仮想通貨取引への言及、国民民主党の玉木代表による自民総裁選への要望、ドナルド・トランプ前大統領による演説に関するニュースが最も関心を集めた。
09/07 土曜日
16:26
仮想通貨取引所のレンディングサービス徹底比較
ビットコインなど長期保有する暗号資産(仮想通貨)を貸し出し、利息を受け取る投資法であるレンディングサービス。仮想通貨取引所ごとにどのようなサービスがあるのか、主な特徴とメリットについて解説。
15:00
2026年までに米国企業が最大1.5兆円のビットコインを購入か=レポート
仮想通貨ビットコインを財務資産として購入する米企業が増加中。リバー社は、企業によるビットコイン保有量は2026年までに最大94万枚になると推算。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア