CoinPostで今最も読まれています

バイナンススマートチェーン、マルチチェーン拡大やサミット開催など2022年の展望を発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ネットワークなどの強化を実施

分散型ブロックチェーンエコシステムのバイナンススマートチェーン(BSC)は26日、「BSC 2022: Build and Build」と題し、2022年の展望を発表した。

ネットワークやインフラストラクチャーの強化のため、クロスチェーンやマルチチェーンの展開をより拡大する計画だという。

クロスチェーンとは

クロスチェーンとは、規格・仕様の異なるブロックチェーン同士を跨ぐこと、及びそれらを接続する技術を指す。

▶️仮想通貨用語集

BSCは、最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスの独自ブロックチェーンで、19年4月にローンチされた。dApps(分散型アプリケーション)およびバイナンスコイン(BNB)のステーキング機能を実装している。

同チェーンでは、イーサリアム(ETH)を管理するためのウォレットである「MetaMask」などのアプリケーションを、設定を変えるだけで簡単に動作させることができる。関連プロジェクトの多くがDeFi(分散型金融)なのも特徴だ。

BSCの抱える課題

BSCは現在、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)市場規模拡大の影響で、利用者数の増加とともに、ネットワークの負荷が増大しつつある。21年11月のピーク時には、1日のトランザクションが過去最多の約1,600万回を記録。ピーク時のデイリーアクティブユーザーは、最大200万人に達したという。

BSCのコア開発チームは、大規模なユーザーを抱えるdApps(分散型アプリケーション)に対応していく場合、マルチチェーン及びクロスチェーンの実装が鍵になると考えており、今回のネットワークやインフラの強化は、この大量のトランザクションへの対応などを目的として行われる。

今後、新技術であるインフラ・レイヤーのBAS(BSC・アプリケーション・サイドチェーン)とBPC(BSC・パーティション・チェーン)を導入することで、クロスシャーディングとクロスチェーン・複数チェーン間の相互運用性実現を目指し、現在抱える課題解決を目指す。

BSCのエコシステム・コーディネーター、 Samy Karim氏はBSCの動きについて、以下のようにコメントしている。

ネットワークトランザクションのピーク状態が長期化し、ユーザーのエンゲージメントが高まった後、我々はスケーリングアーキテクチャの拡張に注力することを決定した。学習曲線は非常に険しいが、将来について明るい見通しを有している。これらの潜在的な改善は、BSCだけでなく、より広いEVMと互換性があるエコシステムに利益をもたらすはずだ。

開発チームは、多数のユーザーによるスマートコントラクト(dApps)の利用も、同様に重要であると認識してると説明。スケーラビリティの向上やトークン規格である新たな「BEP」の提供、トランザクション速度の向上なども実現したいとしている。

コミュニティ支援も拡充

BSCコミュニティへのサポート拡大も発表されている。オープンソース形式の技術開発やイベントの実施、資金提供などを実施する計画とのことだ。バイナンスは21年10月、1,000億円規模の成長ファンドを発表した。開発者への支援には、同ファンドが活用される可能性がある。なお、22年前半には、対面形式の「BSC 2022サミット」が開催される予定となっている。

関連:バイナンス、1,000億円規模のBSCファンドを発表

関連:業界初 バイナンス、米サイバー犯罪防止団体NCFTAに加盟

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/17 金曜日
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。
09:30
SECの仮想通貨保管ガイドライン覆す決議案、米両院で可決
米連邦議会上院は、下院に続き、SECが発行した仮想通貨の保管に関する会計公報を覆す決議案を可決した。議員やSECがコメントを発表している。
08:35
TON基盤の「Notcoin」、800億トークンをエアドロップ
仮想通貨NOTトークンはエアドロップの実施に際しBybitやOKX、バイナンスに新規上場した。現在0.0075ドルで取引されている。
08:00
「BTCの短期の上値余地は限定的」JPモルガン
仮想通貨ビットコインの短期の上値余地は限定的であるとJPモルガンは予想。他にもビットコインの生産コストやマイナーの状況を分析した。
07:10
モルガン・スタンレー、420億円相当のビットコインETFを保有
米金融大手のモルガン・スタンレーが第1四半期の時点(3月末まで)で、420億円相当の仮想通貨ビットコインの現物ETFを保有していたことが13F書類で確認された。
06:20
ソラナ基盤のリステーキングSolayer、わずか45分で目標の31億円入金上限額を達成
Solayerの「epoch 0」は招待のみのアクセスで、仮想通貨ソラナネイティブステーキング、mSOL、JitoSOL、bSOL、INFのステーキングを対象としたもの。TVLが最も高いのは、mSOLで、833万ドルに達した。
05:45
コインベース、3つのソラナ銘柄の永久先物提供
米仮想通貨取引所大手コインベースは16日、3つのソラナ基盤の銘柄のパーペチュアル先物取引を新たに提供した。JupiterやJitoが対象となった。
05/16 木曜日
15:14
アークとフィデリティが牽引するビットコインETFの資金流入
米国のビットコイン現物ETFに巨額の資金流入が2日間続いている。直近ではブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)への資金流入が一服した一方、ARKBとFBTCが注目され、累積純流入額は121億ドルに達した。暗号資産(仮想通貨)投資信託に対する直近の流入動向を分析。
14:30
メタマスク、ボット対策の取引機能を提供開始
米Web3ソフトウェア企業Consensysは、 仮想通貨ウォレットのMetaMaskで同社が開発した新技術「スマート・トランザクション」が利用可能になったと発表した。
14:10
米デリバティブ大手CME、ビットコイン現物取引の提供を計画
現物の仮想通貨ビットコインへの直接アクセスは、規制された最大のデリバティブプラットフォームを通じて、金融商品として本格的な普及につながる見込みだ。
13:04
SBI VCトレード、ジパングコインの貸暗号資産で特別年率を提供
暗号資産(仮想通貨)取引所SBI VCトレードがジパングコイン取扱いを開始し、貸コインで年率99%の特別キャンペーンを実施中。デジタルゴールドでインカムゲインを得る機会が期間限定で提供される。
13:00
米資産運用大手Vanguard、ビットコインETFに前向きな新CEO就任へ
バンガードは、ブラックロックでIBITの立ち上げを主導したラムジ氏を新CEOに指名。ビットコインETFに対する同社の姿勢が変化する可能性が注目される。
11:10
米ミレニアム、3000億円近くのビットコインETFを保有
米ヘッジファンド大手のミレニアム・マネジメントが第1四半期の時点で、20億ドル相当の仮想通貨ビットコイン現物ETFを保有していたことが確認された。他の複数のヘッジファンドも投資していたことがわかった。
10:45
「FTXの返済が仮想通貨相場の上昇につながる可能性」K33
FTXの顧客への返済は、仮想通貨相場の強気要因になる可能性があるとK33リサーチは分析。その根拠や影響を書いたレポートを公開している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア