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米国株一部続伸、米四半期GDP確定値が下方修正|31日金融短観

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3/31(金)朝の相場動向(前日比)

    伝統金融

  • NYダウ:32,859ドル +0.4%
  • ナスダック:12,013ドル +0.7%
  • 日経平均:27,782円 -0.3%
  • 米ドル/円:132.6 +0.01%
  • 米ドル指数:102 -0.4%
  • 米国債10年:年利回り3.5 -0.5%
  • 金先物:1,997ドル +0.6%
  • 暗号資産

  • ビットコイン:28,106ドル -1.2%
  • イーサリアム:1,793ドル -0.6%

本日のNYダウは続伸し+141ドルで取引を終えた。ナスダックもIT・テック株の買い優勢で+87ドルと続伸した。インフレ鈍化を示す経済指標などが買い材料となったようだ。

昨夜発表の米10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、確定値)では前年比で2.6%増加し、エコノミスト予想の中央値は2.7%増を下回った。改定値の2.7%増から下方修正した形だ。米10-12月期四半期個人消費(確定値)は1.0%増で改定値の1.4%増から下方修正した。

また、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)コア価格指数は、前期比年率4.4%上昇し、改定値の4.3%上昇をやや上回った。なお、10-12月期の企業利益は金利上昇を背景に減少し、2020年第4四半期以来の大幅なマイナスとなった。FRBが22年に4回連続の0.75%利上げを含む急進的な金融引き締めを進めた影響が実体経済へ確実に表れつつあるもようだ。

さらに、昨夜発表の25日までの1週間の米国新規失業保険申請件数は前週から7,000件増加し19万8,000件となった。市場予想の19万6,000件より失業保険の申請件数が増加したものの、未だ低失業率であり労働市場のタイトな状況が示されているとの指摘が多い。

今夜はFRBが参照しているインフレ指標である2月のPCEコア・デフレータが発表される予定だ。コアPCEデフレータは前月比で0.4%上昇(前回0.6%上昇)・前年比では4.7%の上昇(前回4.7%上昇)が見込まれている。

経済指標(日本時間)

  • 3月31日21時30分(金):米2月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比・前年同月比)
  • 3月31日23時00分(金):3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
  • 4月3日23時00分(月):3月ISM製造業景況指数

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要人発言

ブルームバーグによると、米リッチモンド連銀のバーキン総裁は30日の講演で、インフレリスクはなおあると指摘し、「現在の経済情勢を精査する上での難題は、最近の強い経済データと銀行システムがもたらし得る弱さをどのように調整するかだ」と述べた。

また、ロイターの報道によると、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は同日、インフレを目標の2%まで低下させるために「FRBはさらにやるべきことがある」という見解を示した。FRBがこれまでに実施した利上げによってインフレ抑制には「実質的な進展が見られた」としつつ、「現在最も懸念されるのは住宅以外のサービス経済が減速の兆しを示していないことだ」と指摘した。

米国株

先行き警戒感を示す恐怖指数VIX(CBOEボラティリティ・インデックス)は一時18台まで低下。今月上旬に発生した銀行問題で月の半ばには30台まで上昇していたが、現在はSVB銀破綻の前の水準に戻っている。投資家は市場が混乱の最悪期から脱却したとみているようだ。

出典:CBOE

IT・テック株は年内利下げへの期待による投資家のリスク許容度の改善などで買い戻された。個別銘柄の前日比では、NVIDIA+1.4%、c3.ai+6.3%、ビッグベア.ai-1.7%、テスラ+0.7%、マイクロソフト+1.2%、アルファベット-0.5%、アマゾン+1.7%、アップル+1%、メタ+1.2%、ディズニー+1.2%、コインベース-1.7%、マイクロストラテジー-1.6%。

一方、米国の金融株については目先の金融不安は後退しているものの、今後の銀行への規制強化により収益が損なわれる可能性があることから、投資家の消極的な心理が続くとみられる。金融株個別銘柄の前日比では、JPモルガン-0.3%、ウェルスファーゴ-1.5%、バンカメ-1.2%、ファーストリパブリックバンク-4%、シグネチャー銀-21%。

ディズニー

米ウォルト・ディズニーは29日、傘下のマーベル・エンターテインメントのアイザック・パルムッター会長兼最高経営責任者を解雇したことが報じられた。

パルムッター氏は2009年にディズニーによる買収提案を受け入れ、マーベルのファン層を広げるきっかけを作った人物と知られる。同氏はディズニーに経営改革を迫った物言う株主に肩入れするなどの背景がある。

また、コスト削減と組織再編の一環として、同社は中国で動画配信サービスに携わる従業員300人超の人員削減を行ったことも明らかになった。

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コインベース

コインベースは、カナダでの市場拡大に向けて「カントリーディレクター」としてLucas Matheson氏を起用することを発表した。同氏はShopifyやカナダの金融大手での経験を持つ人物で、コインベースのカナダでの取り組みを統括することになるという。

また、コインベース・カナダは3月24日(規制強化の期限日)にカナダ規制当局による事前登録承諾(RU)に署名した。同社は「我々はカナダ人のための強力な仮想通貨規制フレームワークを策定するため、政策立案者と協力し続けている」と説明した。

背景には、カナダの規制強化の実施前にOKXやBlockchain.com、Deribitがカナダからの撤退を表明したことがある。老舗のクラーケンに関しては事前登録承諾に関する書類を提出し、新しい規制を遵守していくという。

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