CoinPostで今最も読まれています

G7、途上国がCBDCを導入するための支援策検討へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

「国際基準に合致するCBDC導入を」

財務省の神田真人財務官は11日、G7(先進7カ国)が、途上国が適切な国際基準に合致した中央銀行デジタル通貨(CBDC)を導入するための支援策を検討する方針だと話した。ロイター通信が報じた。

日本は今年G7の議長国を務めており、CBDCも議論の主要テーマの一つとされる形だ。

神田財務官は、「透明性や健全なガバナンスなどを確実にすることで、CBDC開発によるリスクに対処しなければならない」と述べている。2023年には、優先課題として、発展途上国が、適切な国際基準に沿う形でCBDCを導入することを支援する最善の方法を検討すると説明した。

国際基準としては、G7が発表した「リテール向けCBDCの公共政策原則」も挙げられるとしている。

G7は2021年、CBDCが既存の金融システムに損害を及ぼしてならないことなどを規定する基準を公開している。プライバシーや透明性、データ保護などに関する厳格な基準も盛り込んでおり、各国がCBDCを発行する上で検討すべき事項をリスト化していた。

関連G7、CBDC(中銀デジタル通貨)の共通原則を発表

G7とは

Group of 7の略称。日本、米国、英国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリアの主要7ヵ国を指す。

▶️仮想通貨用語集

神田財務官は、デジタル技術の急速な革新は様々なメリットもあるが、同時にサイバーセキュリティや、謝った情報の拡散、社会や政治の分裂、金融市場を不安定にするリスクなどをもたらすと続けた。

特に昨年11月のFTX破綻後は、世界的に、仮想通貨に対して規制強化することがコンセンサスとなっている状況だとしている。

例えば、IMF(国際通貨基金)は3月、「仮想通貨のマクロ金融への影響」に関してレポートを公開。仮想通貨やステーブルコインの普及が進んだ場合、金融政策、為替相場管理、資本移動管理対策などに対してリスクをもたらすと論じている。

関連IMF、銀行に対する仮想通貨の影響を警告=G20報告書

G7も、仮想通貨セクターの規制強化について議論を進める見込みだと報じられているところだ。G7は今後、仮想通貨が金融システムにもたらす潜在的なリスクに対応する共同宣言を発表する計画であり、特に、業界の透明性や消費者保護を高めることを意図しているとされる。

関連なぜ日本政府は「Web3政策」を推進し始めたのか?重要ポイントと関連ニュースまとめ

日本が規制の議論を主導する構え

G7サミットは5月に広島で開催。G7財務相・中央銀行総裁会議も、広島サミットの数日前に新潟で開かれる予定だ。日本は、仮想通貨規制では国際的に先行しており、議長国として協議を主導する構えだという。

関連G7、仮想通貨の規制強化を議論か=報道

破綻したFTXグループは、現在米国で破産手続き中である。FTXグループに凍結された顧客資産のうち、日本ユーザーのものだけが現在出金できる状況だ。これについてFTXの弁護士Andy Dietderich氏は、日本の仮想通貨規制が「他と比較して堅牢」だったことによると話している。

関連FTX、仮想通貨取引所再開を検討

自民党のWeb3ホワイトペーパー

自民党デジタル社会推進本部web3プロジェクトチーム(PT)は6日、「web3ホワイトペーパー(案)」を公開したところ。解決に向けて取り組むべき論点や、web3の普及に向けて議論を開始・深化すべき論点を提示しており、仮想通貨取引の税制についても提言を行った。

ホワイトペーパーは「クリプトウィンターの先に、最初に春を迎えるのは日本かもしれない。暗号資産業界の苦難を幾度も乗り越えてきたわが国だからこそ、web3の計り知れない将来性を、説得力を持って世界に説くことができる位置にいる」とも述べている。

関連自民党web3PT、仮想通貨取引の税制などに関する提言を公開

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。
07:10
ソラナ価格、月末までに200ドル復帰か ヘッジファンド創設者が予測
仮想通貨ソラナの今後の価格について、ヘッジファンドSyncracy Capitalの創設者は強気な予測を示した。その根拠とは?
06:10
zkSyncエアドロップ期待再燃、分散化加速のアップグレードを実施予定
zkSyncは未だ独自の仮想通貨をリリースしていないが、主要zkロールアップであるライバルのStarkNetは2月にエアドロップを実施した。
05/17 金曜日
17:34
東京ビッグサイトで第5回ブロックチェーンEXPO【春】開催へ 無料申し込み募集開始
東京ビッグサイトで、日本最大級のブロックチェーン専門展である第5回ブロックチェーンEXPO【春】が開催されます。最新の研究からアプリケーションまで、ブロックチェーン技術のすべてが一堂に出展するイベントは必見です。
13:00
ワールドコイン、秘匿化技術で生体認証データの保護・オープンソース化を発表
暗号資産(仮想通貨)でベーシックインカム実現を目指す、ワールドコイン・ファンデーションが生体認証データ保護にSMPC技術を導入。そのシステムをオープンソース化した。セキュリティとプライバシーを強化するとともに、システムの普及拡大を目指す。
12:32
短期トレンド変化のビットコイン続伸なるか、ミームコインが牽引する場面も
CPI発表で急反発を見せた暗号資産(仮想通貨)相場ではビットコイン(BTC)が下降チャネルをブレイクアウトした。16日には賛否両論渦巻くミームコインが相場を牽引する場面も。
12:00
世界最大の証券清算機関DTCC、チェーンリンク活用した「Smart NAV」を実験
世界最大の証券清算・保管機関DTCCは、チェーンリンクを活用した「Smart NAV」の実証実験を行った。JPモルガンなど金融大手10社が参加している。
11:10
Slash Fintech、暗号資産決済でVプリカ販売サービス開始 NFT特典も実施中
Slash FintechがVプリカ販売サービスを開始。暗号資産(仮想通貨)決済でVプリカ購入可能。特典としてSlash Genesis NFTをプレゼント。利用方法から使い方まで解説。
10:00
ブラックロックのビットコインETF、アナリストが高評価
ブラックロックの仮想通貨ビットコインETFの購入者数は記録的な数字であると、ブルームバーグのシニアアナリストが高評価。レポートが提出され、ビットコインETFのパフォーマンスを分析した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア