CoinPostで今最も読まれています

バイナンスのCZ氏、CEO退任を正式発表 後任や今後の計画も説明

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスのCEOを退任

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスのChangpeng Zhao(CZ)氏は22日、同社のCEOを退任したと正式発表した。

米司法省との司法取引によってCZ氏がCEOを退任する可能性があることは、事前に海外メディアが報じていた。同氏は自身が間違いを犯したと認めており、責任をとらなくてはならいとコメントしている。また、CEOの後任はRichard Teng氏であることも公表した。

関連バイナンスCZ氏がマネロン対策違反で有罪認め 米司法省との司法取引で

これまで、米証券取引委員会(SEC)と米商品先物取引委員会(CFTC)がバイナンスを提訴。そして、米司法省がマネーロンダリング規制違反などの容疑でバイナンスを調査していることが明らかになっていた。

関連バイナンスとコインベースのSEC訴訟|仮想通貨規制の現状と業界の反応を整理

こういった状況を背景に、CZ氏はCEOを退任。「私がCEOを退任することが、コミュニティやバイナンス、私自身にとって最善であると考えた」とコメントしている。一方、米規制当局が決める範囲内で、今後も株主と前CEOとしてバイナンスに協力していくとも述べた。

また今後については、休暇をとった後、ブロックチェーン、Web3、DeFi(分散型金融)、AI(人工知能)、バイオテクノロジー領域のスタートアップ企業に投資を行う計画であるとも説明。再度、自身がスタートアップ企業のCEOを務めることは想像できないとしており、特に「DeFiに割ける時間が増えることを嬉しく思う」とコメントしている。

DeFiとは

「Decentralized Finance」の略。ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。

▶️仮想通貨用語集

関連DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

CZ氏は発表の中で以下の内容を強調した。

今回の司法取引において、米規制機関はバイナンスがユーザーの資産を流用したと主張しなかった。

また、市場操作に当社が関わったとも主張していない。

なお、CZ氏については、司法取引に従って18カ月服役するとも伝えられている。

新CEOについて

CZ氏は今回の発表でTeng新CEOを紹介した。Teng氏はこれまでバイナンスで地域市場部門のグローバルリーダーを務めていたと説明。指導者としての資格があり、金融サービスや規制に関する30年超の経験があると述べている。

Teng氏はバイナンスに入社する前、アブダビ・グローバル・マーケットの金融サービス規制機関のCEOや、シンガポール金融管理局(MAS、中央銀行)のコーポレート・ファイナンス部門のディレクターなどを務めた。LinkedInのプロフィールによると、バイナンスへは2021年8月に入社している。

関連バイナンス、アジア事業のトップにシンガポール中銀の元規制担当者を起用か=報道

CZ氏は、バイナンスの次の成長はTeng氏が主導していくと期待していると説明。今後はTeng氏のもとで、セキュリティや透明性、コンプライアンス、成長が次の段階を迎えると主張した。

また、CZ氏の発表の直後に、Teng氏もX(旧Twitter)にコメントを投稿。これまでの経験で学んだことを全て活かしていくと述べ、CEOとして以下の内容に特化すると説明した。

  • ユーザーが今後もバイナンスの財務力、セキュリティ、安全性に自信が持てるようする
  • 顧客保護を行いながらイノベーションを推進するため世界の規制当局に協力する
  • Web3の発展と普及を推進するためパートナーと協業する

関連バイナンスCZ氏辞退で仮想通貨関連株下落|22日金融短観

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/20 月曜日
17:07
コインチェック、ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表
コインチェックは20日、「Coincheck IEO」において、暗号資産(仮想通貨)ブリリアンクリプトトークン(BRIL)のIEO予定を発表した。本IEOは国内における6例目で、上場企業100%子会社による初のIEO。
16:39
仮想通貨企業の資金調達、2024年第1四半期に急増=レポート
大手投資データプロバイダー「PitchBook」は、2024年第1四半期の仮想通貨市場レポートを発表。ビットコインETFの承認を背景にスタートアップ企業が518件の取引で総額3,741億円の資金調達に成功したことが明らかになった。
14:03
米国の経済制裁対象国ベネズエラ、仮想通貨マイニングファームへの電力供給停止へ
ベネズエラ政府は、電力需要への影響を避けるため国内すべての仮想通貨マイニングファームを電力システムから切り離すと発表した。
11:46
ビットコインの週末相場は高止まり、オンチェーンデータは「利確フェーズ」の終焉を示唆
FRBの利下げ期待を背景にNYダウが史上初の4万ドルに達するなど米国株指数が好調に推移する中、オンチェーンアナリストはSOPR指標を分析。2ヶ月間の利確フェーズが終わりつつあることを指摘した。
11:19
仮想通貨ウォレットのファントム、米国のApple Storeユーティリティランキング3位に浮上
ソラナ基盤の代表的な仮想通貨ウォレットとして普及した「Phantom Wallet (ファントムウォレット)」(現在はマルチチェーン対応)が、米Apple Storeのユーティリティ・アプリで3位にランクインした。
05/19 日曜日
12:00
ビットトレードのビットコイン・ピザ・デー記念キャンペーン シバイヌなどが当たるチャンス
暗号資産(仮想通貨)取引所ビットトレードの特別企画。ビットコイン・ピザ・デーを記念して、シバイヌ(SHIB)やドージコイン(DOGE)も含む豪華景品が当たるラッキールーレットキャンペーンが開催される。2024年5月20日から24日までの期間限定。
11:30
オプション市場では6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中、翌週の展望は?|bitbankアナリスト寄稿
CPI発表後のテクニカル分析や6.5万ドルと7万ドルストライクに建玉集中するオプション市場を踏まえ、bitbankのアナリスト長谷川氏がビットコインチャートを図解。今週の暗号資産(仮想通貨)相場考察と翌週の展望を探る。
11:00
週刊ニュース|金持ち父さん著者キヨサキ氏のBTC投資推奨に高い関心
今週は、金持ち父さん著者ロバート・キヨサキ氏による仮想通貨ビットコイン・金・銀投資の推奨、ジャック・ドーシー氏のビットコインについての発言、GameStop株やミームコインの暴騰に関するニュースが最も関心を集めた。
05/18 土曜日
21:00
Clearpool Prime、アバランチでデビュー RWA対応のプライベート・クレジット市場
Clearpool Primeがアバランチでローンチし、RWA分野に新たな進展。機関投資家向けに安全かつ効率的な取引環境を提供するプライベート・クレジット市場。
17:20
バイナンス上場銘柄の80%が価値低下、ミームコインは異例の上昇 過去6か月の分析
31トークン分析が示す課題 暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(グローバル版)で、過去6か月に新規上場したトークンの80%以上が、その後に価値を落としていることがわかった。ミ…
13:00
米国のビットコイン現物ETFへの5月の流入額、4月の流出上回る
ブルームバーグのETFアナリストは、5月に入ってからの米国ビットコイン現物ETFへの流入は、4月の流出を埋め合わせたと指摘した。
11:10
米下院、SECの仮想通貨規制役割明確化の「FIT21法案」を採決へ
米国下院は、仮想通貨に対する規制を明確化し、CFTCに追加権限を与える「21世紀のための金融イノベーション・テクノロジー法」の採決を行う。
10:15
米コインベース、「来週イーサリアム現物ETF承認確率は30~40%」
米仮想通貨取引所コインベースはイーサリアムの今後を予測するレポートを発表した。ETH現物ETFが承認される時期などについて分析している。
08:50
仮想通貨取引所クラーケン、欧州でUSDT非対応を検討
テザーCEOは最近、MiCA規制を批判し、仮想通貨USDTで規制を受けるつもりはないと述べた。この姿勢が、欧州で事業を行っているクラーケンが、それらの通貨ペアの提供を停止する理由と見られる。
08:00
「仮想通貨上昇の鍵はマクロ経済」コインベース分析
仮想通貨相場上昇の鍵は今もマクロ経済であるとコインベースは分析。他にも、イーサリアム現物ETFの審査など規制動向も注視すべきだとした。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア